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2020年10月

2020年10月31日 (土)

令和2年10月30日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・目指すべき生活様式と野菜セットの意義

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、サヤインゲン、キャベツ、サンチュ、ホウレン草、フダンソウ、ニラ、甘柿、ブロッコリーまたはショウガ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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・目指すべき生活様式

「半農半X」というおもしろい造語があります。

生活の半分は自分に必要な衣食住を自給自足してゆくことに費やし、残りの半分は自分の特技を生かした仕事で収入を得ることに費やすという生活様式の提案です。「自給自足」と「現金収入」を両立させてゆこうという考え方です。

例えば、小説家が家庭菜園で自分の食べ物を自給しながら、そのいっぽうで小説を書きながら生計を立ててゆけば「半農半著」。

例えば、医者が家庭菜園で自分の食べ物を自給しながら、そのいっぽうで患者を治療しながら生計を立ててゆけば「半農半医」。

例えば、歌手が家庭菜園で自分の食べ物を自給しながら、そのいっぽうでコンサートで歌を歌いながら生計を立ててゆけば「半農半歌」。

私が目指すのは、「半農半農」。生活の半分は「自給自足を目指した農業」のために費やし、残りの半分は「現金収入を目指した農業」のために費やしたいと思っています。

同じ農業でも「自給自足を目指した農業」と「現金収入を目指した農業」は別物で、栽培方法も違ってきます。この違いを説明しようとすると話が長くなってしまいますが、どちらの農業も農家が生活してゆく上で大切です。できれば同時に両立させてゆきたいです。

現代の農業では「現金収入を目指した農業」が重視されて、「自給自足を目指した農業」が軽視されてゆく傾向があると思います。このことを認識しながらバランスを保つようにしてゆくことが大切だと思います。

・野菜セットの意義

小林農場は、多品目の旬の野菜を栽培して「野菜セット」を作って出荷してきました。

自分が食べる野菜を全て自給自足しながら、皆さんから収入をいただいてきました。

「野菜セット」という販売方法は、「自給自足」と「現金収入」を同時に実現してゆくのに最も有効な販売方法だと考えています。「半農半農」を実現させやすくなります。

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2020年10月28日 (水)

コロナ禍を生きる   令和2年4月23日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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コロナ禍を生きる   令和2年4月23日

晩春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  テレビのニュース番組と同じように、私も最近の農場通信では、新型コロナウイルスの話題ばかりを取り上げています。自分の心の中の不安と向き合いながら、新型コロナウイルスについて自分なりに情報を集めています。9年前に福島第一原発事故が発生した時も原発や放射性物質について時間を費やして勉強しましたが、あの頃を思い出します。

  今までのところ、通常の免疫力を保持している人ならばこのウイルスに感染しても重症化してしまう確率は低いようなので、私もあまり過剰に心配しないようにしています。手洗い、うがい、マスク装着、衛生管理などの通常の感染予防を行いながらも、今まで通りに野菜を栽培して皆さんにお届けし、いつも通りの生活を送ってゆくことを心掛けています。

現在は日本全国で緊急事態宣言が発令されて、多くの方々が仕事を休まざるを得なくなって収入を失っています。この自粛が長引けば食べてゆくためのお金すらなくなってしまう人も現れて、別の理由で命の危険にさらされてしまいます。電気代も水道代もガス代も支払えなくなれば、健康を維持してゆくのも難しくなります。もしも新型コロナウイルスの終息が長引くならば、「ウイルス感染による健康被害」と「自粛によってもたらされる健康被害」と、どちらのほうが病人の数を増やしてしまうのか、慎重に見極めないといけません。

高齢や持病などで免疫力が低下している人は、このウイルスに感染すると重症化する場合があることもわかってきました。このウイルスによって重症化しているのは、ほとんどが高齢者の方々です。一般的には年をとればとるほど、免疫力も次第に下がってゆきます。逆の言い方をすると、年をとっても免疫力の低下を抑えられれば、病気になりにくいです。

  東京の実家で暮らしている私の父と母も間もなく80歳を迎える高齢者です。毎月、賑やかな東京から静かな小林農場へ訪問して、きれいな空気と美しい田舎の風景を楽しんでいましたが、こんなご時世になりましたので、今月は農場訪問をやめることになりました。

しばらくは毎週、小林農場の野菜セットを実家に送ることにしました。息子の育てた野菜を食べて父と母が元気になり、免疫力の低下を抑えられればよいと願っています。毎週、実家に電話をして、野菜セットについての感想を父と母からきこうと思います。身内ですので遠慮のない率直な感想を聞けそうです。それを野菜セットの品質向上に反映させます。

あらゆるところに新型コロナウイルは拡散していますので、自分の身近な人や自分自身が感染しても不思議ではありません。「このウイルスに感染してもほとんどの人は重症化していない。高齢や持病などで免疫力が低下している人は、感染して重症化する場合がある。」ということを再度確認して、冷静に対応してゆきたいです。

日本政府は自粛要請の代償として、全ての世帯に一律に10万円の給付金を支払うことを決めましたが、小林農場は今回の自粛要請のよってあまり被害を受けていませんので、私には給付金は必要ありません。医療現場の最前線で新型コロナウイルスと対峙している医療従事者や、感染の影響を受けやすい高齢者を支援することに国費を費やしてほしいです。

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後記(10月28日記入)

新型コロナウイルスの感染によって亡くなるのは、年代別で見ると、80歳以上の高齢者が多いです。

しかし、ウイルスに感染しても回復している高齢者も多く、「高齢者ならば全て、ウイルスに感染すると重症に陥りやすい」というわけではないようです。若者よりも元気な高齢者もたくさんいますが、元気ならばどの年代でも感染によって重症に陥る可能性は低いようです。

年をとれば自然と免疫力が低下してゆき、寿命を迎えます。人は皆、いずれは必ず、寿命を迎えます。

寿命を迎えようとしている高齢者が特に新型コロナによって重症に陥りやすいですが、それは新型コロナの場合だけではなく、他の多くの病気でも同じことが言えます。最後は癌や肺炎にかかって天寿を全うする場合もありますし、インフルエンザや新型コロナなどの感染症にかかって天寿を全うする場合もあります。

寿命を迎えた高齢者が病気にかかって天寿を全うすることは自然なことですが、まだ若い子供達が病気で亡くなるのは不幸なことだと思います。新型コロナウイルスによる子供達への被害状況を確認してみると、現在まで日本国内では、20歳以下の子供達が感染によって死亡した事例はありません。新型コロナウイルスによる子供達への被害はとても小さいことが分かっています。

生まれたばかりの乳幼児がインフルエンザウイルスに感染して亡くなることは珍しくないのですが、新型コロナウイルスに感染して亡くなる乳幼児は今までのところ、いません。

2020年10月27日 (火)

10月26日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・お試しセットについて

今回の内容です。

玉ねぎ、人参、大根、カブ、サヤインゲン、キャベツ、サンチュ、ホウレン草、シュンギク、ニラ、ショウガ、甘柿、ブロッコリーまたはキュウリ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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小林農場では随時、「お試しセット」のご注文を受け付けております。今までも「小林農場の野菜セットを試しに一度、食べてみたい」とご注文してくださった方々に、お試しセットをお届けしてまいりました。

お試しセットをご注文してくださった方々より、いろいろとご質問をいただいてきましたので、ここではそれらのご質問をまとめてお答えさせていただきたいと思います。もしもこのページをご覧になりながら小林農場のお試しセットのご購入を検討されている方がいましたら、どうぞ参考にしていただきたいと思います。

(「野菜セットについての詳細」のページも、どうぞご覧ください。)

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質問1 お試しセットの内容は?その価格は?

 通常の野菜セットの内容と全く同じです。小林農場の野菜セットには、価格が2000円の「2000円セット」と、価格が1000円の「1000円セット」の2種類ありますので、どちらかを選んでご購入していただいております。

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質問2 セットの中に入っている野菜の量はどれくらい?

 2000円セットにはだいたい2000円分の野菜が入り、1000円セットにはだいたい1000円分の野菜が入っています。

 2000円セットにはだいたい12種類前後の品目が入り、1000円セットにはだいたい6種類前後の野菜が入ることが多いです。

「お試しセットに入っていた野菜の量が思っていたよりも多くて、使い切れなかった」という声をいただくこともあります。

野菜セットには、野菜の食べ方・保存方法などを説明した「農場通信」もいっしょにお届けしております。例えば、葉物野菜はすぐにさっと茹でてから冷凍保存すれば長く保存できるのですが、お届けした野菜を長く保存しながら無駄なく食べていただける保存法なども農場通信を通してお伝えしてゆけるように、心掛けてまいりたいと思います。

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質問3 お試しセットの配送方法は?

遠方にお住いの方々には運送会社の宅急便を利用してお届けし、小林農場の周辺にお住まいの皆さんには私が直接、皆さんのお宅に配送しております。

・宅急便でのお届けの場合

 主に東京、神奈川、千葉などの首都圏にお住まいの方々からお試しセットのご注文をいただいてきました。関東地方にお住まい皆さんには、野菜代の他に、送料を700円、負担していただいています。

 稀に関東地方以外の場所からもお試しセットのご注文をいただくこともあります。関東地方以外にお住いの場合、ご負担していただく送料が少しだけ高くなります。

 最近は宅急便の送料が上がり続けて困っていましたが、理由はよく分かりませんが、今年に入ってから運送会社がサービスをしてくれるようになって送料が少し下がり、宅急便を利用しやすくなってきています。もっと運送会社が送料を下げてくれれば、皆さんにご負担してくださっている送料も下げることができます。

・小林が直接、配送する場合

 小林農場周辺にお住いの皆さんのお宅には、私が直接、お届けするようにしています。皆さんにご負担していただく送料はありません。

 今まで私が配送してきた主な地域は、JR宇都宮駅東口周辺と、宇都宮市清原エリア周辺の2か所に集中していますが、他方では東は茂木町まで、北はさくら市氏家まで、西は作新学園高校周辺まで、南は宇都宮市インターパーク周辺まで、配送したことがあります。

 どうしても直接配送が難しい地域にお住まいの方々には宅急便を利用してお届けさせていただきますが、できるだけ栃木県芳賀郡や宇都宮市にお住いの方々には私が直接配送するように心掛けています。

(配送しながら車の中でラジオ放送を聴いて楽しむ時間が好きなんです。配送のついでにいろいろと買い物もすませられます。)

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質問4 お試しセットが配送される時間帯は?

 ・運送会社の宅急便でお届けする場合は時間指定ができますので、お試しセットを受け取るのにご都合の良い時間があればお知らせください。通常は午前中に皆さんのお宅にお届けします。

 ・小林が直接配送する場合は、午後に皆さんのお宅にお届けする場合が多いです。その日の状況によって、お届けする時間帯が変わります。

複数のご家庭より「もう少し早い時間帯に野菜セットを届けてほしい」というご意見をいただいております。少しずつ配送の時間帯を早くできるように心掛けてまいりたいと思います。

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質問5 お試しセットの代金のお支払い方法は?

 基本的には小林農場がゆうちょ銀行に開設している普通口座にお振込みしていただいております。野菜といっしょに請求書と振込み用紙もいっしょにお届けしております。

 小林が直接、お試しセットを配送する場合は、私に直接、代金をお支払いすることを希望される方も多いです。

 野菜セットを定期購入されている方々からは、「なかなか銀行に寄る時間が作れない」「振り込む度に手数料がかかるのが気になる」というご意見もいただいております。私に直接、代金を支払うことをご希望される方もいますし、数か月分の代金をまとめて支払うことをご希望される方もいますし、皆さんのお支払いしやすい方法を個別に臨機応変に対応させていただいております。

 代金のお支払い方法についてご要望のある方は、遠慮なくご相談ください。

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他にもご質問がある場合は、どうぞ電話やメールにて、いつでも小林までご質問ください。

  電話;090-4915-1418   メール:kobayashi7kazahiko@yahoo.co.jp

2020年10月25日 (日)

七十二候を追う・「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」~春草についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

10月18日から10月22日頃までの従来の七十二候は 「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」。キリギリスが家の中で鳴く頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

10月18日から10月22日頃までの小林農場独自の七十二候は 「耕して 夏草消える ハコベ這う」。

早朝は冷え込むようになり、上着が手放せなくなってきています。冬の入り口にさしかかってきています。

Dscn3615 現在のネギ畑の様子。

ネギの株元に注目。春草のハコベがびっしりと生えて、地面を緑に染めています。

9月に入ってから、夏の雑草が生えていた畑を耕してきれいにして、ネギの苗を植えて育てました。

この頃に耕された畑では、次に生えてくるのは夏草ではなく、ハコベなどの春草となります。

夏草はイネ科やヒユ科などの背丈を高く伸ばす草が多く、群生して畑を草原のようにしてしまいますが、ハコベ、ホトケノザ、オオイヌノフグリなどの春草は背丈を伸ばさず、地を這うようにして繁茂しながら畑の表土を覆います。

春草は秋から生えて、冬の厳寒期でも枯れることなく生き残り、暑くなって夏草が勢い良く伸び始める頃になるまで畑を占有します。

今は「夏草の草原」から「春草の絨毯(じゅうたん)」へと、畑の風景が変わろうとしています。

(ハコベなどは秋から生えてきますが、「秋草」とか「冬草」とはあまり呼ばず、「春草」と呼ぶのが一般的なようです。)

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」 

  「ちいさい秋みつけた」   作詞/サトウハチロー  作曲/中田 喜直
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。ちいさいあきみつけた.wav 

2020年10月24日 (土)

令和2年10月23日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・甘柿について

今回の内容です。

玉ねぎ、大根、カブ、カボチャ、サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリー、サンチュ、ホウレン草、クウシンサイ、ニラ、ショウガ、甘柿

 

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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小林農場の所有地で育てている甘柿の木。現在、たくさん実をならしているので、今回の2000円セットに柿も入れてみました。

3年前に2本の甘柿の苗木を購入して植えてみました(品種は「松本早生」と「富有」)。

その後はほとんど何も管理しませんでしたが、実をならしてくれました。

今後も柿の実をならしてゆくためには必要な管理もあると思いますので、果樹の育て方も少し勉強したいと思います。とりあえずこのまま放っておくと木は20mくらいまで高くなって収穫がしにくくなるから、冬になったら伸びた枝を切り戻しておこうと思います。

ときどき柿などのような、通常の品目とは違った「サプライズ的な品目」を野菜セットに入れられたらおもしろいと思います。

他にも小林農場の所有地に、栗の苗木を2本(品種は「丹波」と「筑波」)、ビワの苗木を1本、ブルーベリーの苗木が1本、「ポポー」という名前の果樹の苗木を1本、植えて育てています。収穫が楽しみです。

スモモの苗木も入手できたらよいです。梅の苗木が入手できれば、梅干しを作れます。果樹ではありませんが、この冬はフキを苗を植えて、新たにフキの栽培を始める予定です。

 

2020年10月21日 (水)

令和2年10月19日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・11月以降の野菜セットの内容について

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、大根、カブ、サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリー、サンチュ、ホウレン草、クウシンサイ、ニラ、ショウガ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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寒くなってきました。早朝に野菜を収穫するとき、手がかじかみます。野菜も朝露で濡れています。

今まで長い間、野菜セットで活躍してくれていたキュウリが、寒くなるにつれて収穫できなくなってきました。間もなく出荷が終了します。

サヤインゲンも終わりが見えてきました。

今後、収穫が予定されている作物

Dscn3605_20201021050201 Dscn3637 人参。

まだ人参はたくさん収穫できそうもないので、少しずつ出荷してゆこうと思います。人参は冬にたくさん出荷できると思います。

Dscn3608 現在のカボチャ畑の様子。

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上の左の写真は収穫時期を迎えている「鶴首カボチャ」。右は11月に収穫が予定されている、まだ生育中の「遅蒔きカボチャ」。

カボチャも少しづつ、出荷してゆきたいと思います。

Dscn3616_20201021050801 ネギ畑の現在の様子。

通常は9月より長ネギを出荷していますが、今年は長ネギの種を発芽させるのに失敗して、遅い時期に種を播き直しました。

生育が遅れていて、まだ細いです。長ネギの場合は、細くてもおいしく食べられるので、出荷をしようと思えばいつでも出荷できます。でも、やはりもう少し太くしてから出荷しないともったいないかな。

もっと寒くなってきて鍋料理がおいしい時期が来たら、長ネギの出荷を検討したいと思います。

晩秋は大根やカブなどの根菜、ホウレンソウなどの葉物野菜、キャベツや白菜などの結球野菜が野菜セットに入ると思います。

2020年10月20日 (火)

七十二候を追う・「菊花開く(きっかひらく)」~ヤマグリについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

10月13日から10月17日頃までの従来の七十二候は 「菊花開く(きっかひらく)」。菊の花が咲き始める頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

10月13日から10月17日頃までの小林農場独自の七十二候は 「栗の木の 下に散らばる 毬(いが)や実や」。

食欲の秋。栗がすでに食べ頃を迎えています。

公道の脇に自生している栗の木から自然に落ちた毬(いが)や実が、公道に散乱している様子をよく目にします。

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小林農場の畑の脇で自生している山栗も、盛んに実を落としています。

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トゲトゲとした毬が裂け始めて中身の実が姿を見せ始めた状態を「笑栗」と表現するらしいです。今は毬はすっかりと開ききって、笑い転げながら地面に散乱して、中身の実を吐き散らしています。

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栽培されている栗の実と比べると、自生している山栗の実は小さく、食べにくいです。上手に食べられれば、その味はおいしいです。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「野菊」   作詞/石森 延男  作曲/下総 皖一  
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。58曲目 野菊 

 

2020年10月18日 (日)

令和2年10月16日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・シロオビメイガについても

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、大根、カブ、二十日大根、サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリー、サンチュ、ホウレン草、クウシンサイ、ショウガ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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ピンボケしていて見にくい写真ですが、上の左の写真はホウレンソウの葉を食べているシロオビメイガの幼虫です。右はその成虫。

蛾の仲間で、ホウレンソウ畑で見られる害虫です。

ホウレンソウは害虫による被害を受けにくい葉物野菜ですが、シロオビメイガが活動している9月、10月だけは害虫に食べられて葉が穴だらけにされることがあります。

収穫した後、穴だらけにされた葉を取り除き、できるだけ見た目をきれいに整えてから出荷しています。

葉の上に害虫がいないかさっと確認して、見つけたら取り除くようにしています。しかし、全ての虫を取り除くのは難しく、皆さんより「届けられた葉物野菜から虫が出てきた」というご報告をいただくこともあります。

「農薬を使わずに栽培しているのだから、届けられた野菜の中に虫がいるのは当たり前」と、多くのご家庭から優しいお言葉いただいてきました。皆さんが寛容に小林農場の葉物野菜を受け取ってくださるおかげで、小林農場は無農薬栽培をすることができます。多くの消費者は虫が付いている野菜を避けるので、他の多くの農家は農薬を作物に散布して虫を駆除しないといけません。

秋は害虫の多い季節ですので、葉物野菜に虫が付きやすいです。私もできる範囲で虫を取り除きながら出荷するように、心掛けたいと思います。

これから寒くなれば虫も姿を消して、葉物野菜はほとんど虫に食われることはなくなり、きれいな状態で出荷しやすくなります。寒くなることによってその味も濃くなります(特にホウレンソウは)。冬こそが葉物野菜の旬だと思っています。

 

2020年10月17日 (土)

ウイルスと戦うための武器   令和2年4月16日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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ウイルスと戦うための武器   令和2年4月16日

花冷えの候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  以前に私の師匠の鶏舎で養鶏について学ばせていただきました。風通しと日当たりの良い野外に鶏舎が建てられ、広々とした床で鶏がのびのびと健全に暮らしていました。

  近代の多くの養鶏場では、室内の部屋に鶏をたくさん詰め込みながら飼育しています。そうしたほうが鶏を自分に都合良く管理できて、卵や肉を効率的に大量生産できます。しかし、菌やウイルスなどの病原体は密集・密接・密閉の環境に繁殖しやすいので、もしも病原体が室内に侵入してきたらたちまち全部の鶏に病気が広まってしまうため、室内に殺菌剤を散布する必要があります。そして、たくさんのワクチンを鶏に投与する必要もあります。

  ワクチンによる予防接種では、少量の病原ウイルスをわざわざ体に注入させて、体を軽くウイルスに感染させます。そうすると体の中にそのウイルスに対する免疫が築かれて、その後は体にウイルスがたくさん侵入してきても免疫によって発症しにくくなります。そのウイルスに対する免疫は、そのウイルスに軽く感染することによって築かれます。

野外で健全に育てられている師匠の鶏は、ほとんどワクチンに頼らなくても病気にかかりませんでした。野外にはさまざまな病原体が浮遊していて、常に鶏に軽く感染していますが、健康な鶏ならばそれで病気になることは少ないです。軽く感染することによって、まるでワクチンを注入したように、鶏の体に病原体に対する免疫が自然と出来上がります。

  数年前に「鳥インフエンザウイルス」という新型の病原ウイルスが現れて、複数の養鶏場で大量の鶏が次々に感染・発症して、命を落としました。新型のウイルスに対するワクチンはなく、その毒性が強ければ、鶏は新たに免疫を獲得するより先に、死に至ります。

  新たに登場した病原体・新型コロナウイルスは、ヨーロッパやアメリカなどの地域で猛威をふるって多くの犠牲者を出しましたが、日本列島の環境ではその実力を発揮できていないようで、今までのところ、日本国内でこのウイルスに感染して重症化する人の数は少ないです。このウイルスに感染しても症状が出ない人が多いことも分かってきました。

現時点に国内で確認されている感染者の累積数は約7000人ですが、おそらく未確認の感染者の数はその何倍もいるのではないかと言われています。このウイルスに対するワクチンはまだ開発されていませんが、すでに感染している人は、ワクチンを打たなくてもこのウイルスに対する免疫を獲得できている可能性があります。もしかしたら私も皆さんもすでにウイルスに感染していて、知らないうちに免疫を獲得しているかもしれません。  

やがて大勢の人々が新型コロナウイルスをやっつけることのできる免疫を獲得すれば「免疫の防壁」が社会全体に築かれて、持病や高齢などで免疫力が弱っている人々もウイルスに感染しにくくなり、「終息」が宣言されます。発症して重症化してしまう感染を「悪い感染」、重症化せずに免疫を獲得できる感染を「良い感染」とするのならば、現在の日本では、新型コロナウイルスから「悪い感染」よりも「良い感染」を受けている人のほうがかなり多いのではないかと、自分の願望をたっぷりと盛り込みながら、期待したいです。

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後記(10月17日記入)

新型コロナウイルスの発生以降、世界中の国々が感染拡大防止のため、国民に厳しい外出自粛を課してゆき、人々ができるだけ接触しないようにしてきました。

そんな世界情勢の中で唯一、北欧の国・スウェーデンは厳しい外出自粛を課さず、人々はできるだけ普段通りに外出して、自国の経済や文化を維持しながら、人々の交流も維持してきました。

スウェーデン では「悪い感染」のほうが広まるのか、それとも「良い感染」のほうが広まるのか、注目して見てゆきたいです。

病原ウイルスに少しずつ感染して、無症状のままで少しずつ免疫を獲得してゆくのが理想的な展開だと思います。あまり極端に外出を自粛して少しずつ病原ウイルスに感染してゆく機会を失ってしまうと、免疫を獲得してゆくのも遅れてしまうかもしれません。大勢の人々が新型コロナウイルスに対する免疫を獲得しなければ、コロナ禍を終わらせることはできません。

「新型コロナウイルスに対するワクチンが開発されれば安心なので、ワクチンが開発されるまでは外出を我慢するべきだ」という意見もありますが、私はあまりワクチンに期待しすぎないほうがよいと思います。インフルエンザウイルスに対するワクチンはすでに開発されていますが、それでも日本国内では年間1000万人ほどの人々がインフルエンザにかかります。ワクチンの効果は限定的です。

今までインフルエンザの流行期でも人々は普段通りに外出し、そうすることによってインフルエンザウイルスに少しずつ感染して少しずつ免疫を獲得しながら暮らしてきました。

現在の外出自粛を呼びかける世界各国の政策は正しいのかどうか、スウェーデン の現状を参考にしたりしながら検討してゆきたいです。

 

2020年10月14日 (水)

令和2年10月12日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・キャベツ、ブロッコリーの収穫開始

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、カブ、二十日大根、サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリー、サンチュ、ホウレン草、クウシンサイ、フダンソウ、ショウガ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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Dscn3599 Dscn3583 キャベツ

Dscn3597 Dscn3598 ブロッコリー

キャベツとブロッコリーの収穫が始まりました。私が思っていたよりも早く収穫時期を迎えてくれました。

この秋の畑はモンシロチョウの姿があまり見られず、その幼虫のアオムシもほとんど見かけませんでした。

例年だとアオムシにキャベツなどの葉が食われて、葉のあちらこちらに虫食われ穴が見られるのですが、この秋はキャベツもブロッコリーも、葉がほとんど無傷です。

キャベツ畑全体を防虫ネットで覆ってモンシロチョウがキャベツの苗に接触しないように防御していますが、今秋はわざわざ防虫ネットをしなくてもよかったと思うくらい、害虫のチョウやガが少なかったです。

害虫が少ないとキャベツは楽に生育してくれます。これからしばらく、キャベツの収穫を楽しめそうです。

今秋は今までのところ大きな台風に見舞われることもなく、雨も多すぎず少なすぎず適度に畑を潤して、作物の生育も落ち着いて見えます。静かな秋です。

2020年10月13日 (火)

七十二候を追う・「鴻雁来(がんきたる)」 ~セイタカアワダチソウ(背高泡立草)についても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

10月8日から10月12日頃までの従来の七十二候は 「鴻雁来(こうがんきたる)」。ガンが北から渡って来る頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

10月8日から10月12日頃までの小林農場独自の七十二候は 「背高(せいたか)の 泡立草の 咲く荒地」。

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公道の脇の空き地に群生しているセイタカアワダチソウが黄色い花を咲かせ始めました。

背丈が2m以上になり、人の身長よりも高く伸びます。小さな花がまるで泡立つように、無数に咲きます。

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無数の鮮やかな黄色。群生しているその花は、とてもきれいで豪華です。

しかし、誰にも管理されていないような荒地で群生する雑草ですので、セイタカアワダチソウの花が咲いている土地は「人が管理を放棄した荒地」という印象が強く、セイタカアワダチソウが咲き誇っている光景は地元の住民には好かれない場合もあります。

小林農場内でも、畑と公道の境の土手にセイタカアワダチソウが元気に群生していますが、花を咲かせてしまうと「小林は管理を怠けて土手を荒らしている」と周辺の方々に思われるかもしれませんので、花を咲かせる前に刈り払いました。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「村祭」   文部省唱歌
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。村祭.wav 

 

2020年10月12日 (月)

令和2年10月9日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・酢漬けについて

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、カボチャ、カブ、二十日大根、サヤインゲン、サンチュ、ホウレン草、クウシンサイ、ニラ、ショウガ、葉大根またはフダンソウ ナスまたはオクラまたはピーマン

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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Dscn3582 ご飯のお供に、酢漬け。

写真の左側は「ショウガの酢漬け」。右側は「二十日大根の酢漬け」。

野菜を漬ける酢には、塩と料理酒も混ぜました。

上の写真は、野菜を一晩ほど漬けた状態。さらに数日間、漬けておくと、味がやわらかくなってゆくようです。

多くのご家庭では酢に砂糖も混ぜて煮て、「甘酢」にしてから漬ける場合が多いようです。または市販のらっきょ酢やリンゴ酢などで漬けるご家庭もあるようです。

・ショウガはスライサーを使ってできるだけ薄く切りました。そうすると食べやすくなります。

 薄く切ったショウガを短時間だけ煮てから漬けました。生のままで漬けると辛味が強いままで、私には少し食べにくいです。

・二十日大根は食べやすい大きさに切り分けて、それぞれに少し切れ目を入れて、酢の味が染み込みやすいようにしておきました。二十日大根の場合は漬ける前に煮る必要はありません。

 一晩漬けると発色して、赤く染まります。

 二十日大根は酢漬けにして食べるのが一番おいしいと、私は思います。

酢漬けの食べ方はまだまだ改良中。皆さんも、おいしい酢漬けの食べ方をご存知でしたら、ぜひ、私に教えてください。

 

2020年10月11日 (日)

ホソアオゲイトウ(細青鶏頭) ~小林農場で出会える自然集~

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ホソアオゲイトウ。夏から秋にかけて、小林農場の畑でよく見る雑草です。低木のように背が高く伸びるので、目立ちます。

Photo_20201011050701 

上の挿し絵をクリックすると、挿し絵が拡大されて見やすくなります。

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「命名百科」では、「小林農場で出会える自然」を写真と挿し絵で紹介しております。よろしければ、下記をクリックしてご覧ください。

2020年10月10日 (土)

皆、不安と戦っている      令和2年4月9日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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皆、不安と戦っている      令和2年4月9日

うららかな春日和、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  新型コロナウイルス禍をきっかけに、私も手を何度も丁寧に洗う習慣が身に付きました。手首、手のひら、手の甲、指の間、指を一本ずつ、指先、爪の間を順番に洗っています。

  連日の新型コロナウイルスの情勢に不安を感じている人も増えています。私も野菜セットを皆さんのご自宅にお届けする際は、マスクを装着するようにしました。マスクは店では売り切れていて買えないので、ガーゼと輪ゴムでマスクの代用品を自分で作りました。作り方はとても簡単で、30秒で作れます。インターネット上にはハンカチなどの身近にあるものでマスクの代用品を作る作り方を紹介している動画がたくさん公開されています。

  ウイルスは人の目には見えず、どこにいるのか分かりません。どんなに注意していても他人からウイルスをうつされることもありますし、他人にウイルスをうつしてしまうこともあります。それはウイルスが悪いのであって、その人が悪いわけではありません。

  地球上に新たに登場した新型コロナウイルスは、ヨーロッパなどの地域で猛威をふるまいしたが、日本列島の環境には適応しきれていないようで、今までのところ日本では爆発的な被害を与えることができていません。日本に上陸してきた新型コロナウイルスの殺傷能力については、「おそらくインフルエンザウイルスと同じくらいではないか」という見解も多いようです。現在までに確認されている新型コロナウイルスの感染者数は約4000人ですが、同じ時期に発生したインフルエンザの患者数は少なくとも数万人はいます。

インフルエンザも軽い病気ではなく、厚生労働省によると、日本国内で年間に1000人前後がインフルエンザで亡くなり、およそ1万人がインフルエンザによる合併症で亡くなります。国内でインフルエンザにかかる人数は年間でおよそ1000万人。10人につき1人がかかります。単純に計算すると、1日に平均2万人以上がインフルエンザにかかります。

そのような状況の中でも毎日、大人たちは職場で働き、子供たちは学校に通い、各地で催しが開催されていました。私達の社会はインフルエンザウイルスと共存してきました。

もしも新型コロナウイルスがこのまま日本列島に長く居残ることになるのであれば、新型コロナウイルスとも共存してゆく道を探ってゆくことになるのでしょう。現時点では新型コロナウイルスに感染した人の多くが無事に回復し、特にほとんどの子供たちは無傷です。感染によって重症化した人々のほとんどは高齢者であり、対策に力を集中すべき年齢層も絞られています。私達と全く共存できないウイルスではなさそうに思えます。

今はまだ、医療従事者もこのウイルスに対する免疫がなく、新手のウイルスに対する医療体制が整っていません。もしもウイルス感染による患者数が急増して医療従事者に過度な負担がかかれば、医療現場が崩壊します。これを恐れて社会全体が戦々恐々としています。

私は毎日、厚生労働省が公開している、その日の新型コロナウイルスの患者数の増減を確認しています。この数字を今後の自分の行動を決めてゆくための指標として、野菜を配送するために外出しても大丈夫なのかどうかなどを判断してゆこうと思います。

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後記(10月10日記入)

  新型コロナの他にも、インフルエンザや癌や肺炎など、様々な病気があります。医療従事者はこれらの全ての病気の治療をバランス良く行ってゆく必要があります。

  世間が新型コロナばかりを過剰に恐れてしまうと、医療従事者も新型コロナばかりに過剰に労力を費やさなくていけなくなり、他の病気の患者の治療に手が回らなくなり、医療現場が崩壊してしまうかもしれません。

  「医療崩壊」という最悪の事態を避けるためにも、私達は新型コロナウイルスを正しく恐れることを心掛けて、過剰に恐れることを慎むようにしたいです。

  私達はインフルエンザウイルスとは今まで共存してきて、インフルエンザの流行期でも普段通りに外出していました。

  インフルエンザウイルスなどの他の病原体と比べて、新型コロナウイルスは恐ろしい相手なのかどうか、実際の患者数や死亡者数などを比較しながら判断してゆきたいです。

2020年10月 8日 (木)

キタテハ(黄立羽) ~命名百科・小林農場で出会える自然集~

Imgp0835 キタテハ。秋に小林農場で見かける蝶々です。

Photo_20201008040301 左の挿し絵をクリックすると、挿し絵が拡大されて見やすくなります。

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「命名百科」では、「小林農場で出会える自然」を写真と挿し絵で紹介しております。よろしければ、下記をクリックしてご覧ください。

2020年10月 7日 (水)

七十二候を追う・「水始めて涸る(みずはじめてかれる)」~キンモクセイについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

10月3日から10月7日頃までの従来の七十二候は 「水始めて涸る(みずはじめてかれる)」。田から水を抜き、稲刈りにとりかかる頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

10月3日から10月7日頃までの小林農場独自の七十二候は 「どこからか キンモクセイの 香り吹く」。

どこからか、キンモクセイの強い香りが風に乗って漂ってきます。その樹の姿は見えませんが、その樹の存在ははっきりと感じます。

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モンシロチョウはキャベツなどの作物の葉にたくさん卵を産んで、それから生まれた幼虫のアオムシが葉を食べます。代表的な害虫で、キャベツなどの葉を穴だらけにします。

Dscn3547 キャベツ、ブロッコリー、白菜などの苗を畑に植えた後、その周りを防虫ネットで覆ってモンシロチョウなどの害虫が苗に接触できないようにします。

この秋は10月に入る直前になって初めて、ようやくモンシロチョウがキャベツ畑に舞っている姿を見かけました。例年と比べてずいぶんと遅い登場です。

まだ苗が幼い頃にアオムシが大発生して葉をたくさん食べられると苗が致命傷を負う場合もありますが、今は苗もずいぶん大きくなっていますので、これからアオムシが増えてもそれほど大きな傷は負わないですむと思います。

この秋は例年と比べてモンシロチョウなどの害虫が少なく、畑は落ち着いていました。わざわざ防虫ネットをかぶせなくてもよかったかもしれません。

Dscn3561 現在のキャベツの様子。葉はほとんど無傷。害虫に食われた痕はなし。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「秋桜」 作詞・作曲/さだまさし
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。秋桜

2020年10月 6日 (火)

令和2年10月5日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・サヤインゲンは第3波

今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、カボチャ、二十日大根、サヤインゲン、サンチュ、葉大根、ホウレン草、クウシンサイ、ニラ、ショウガ、ナスまたはオクラまたはピーマン

食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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サヤインゲンは、5月上旬に苗を畑に植えて育てて、6月から7月にかけて収穫します。7月下旬には実が実らなくなって収穫が終了します。

今年はその後もサヤインゲンの樹は新たに花を咲かせ始めて、8月にも再び実を実らせて「第2波の収穫期」を迎えてくれて、9月に入る頃まで収穫できました。

ところがこれで終わらず、さらにまた樹が花を咲かせ始めて、9月末より「第3波の収穫期」を迎えています。想定外の嬉しい収穫です。

第1波の収穫期が終わった後にさっさと樹を片づけてしまわないでよかったです。今年のサヤインゲンの樹は楽しかったです。

サヤインゲンの別名は「サンドマメ」。1年に3度種を播くことができて、3度収穫できるという意味です。今年の小林農場の場合は、1度種まきしたら3度収穫できました。

Dscn3559 5月上旬に畑に苗を植えて育てた、現在のサヤインゲンの樹の様子。今はほとんどの葉が枯れ落ちています。

Dscn3557 Dscn3554

でも、よく見てみると、所々で白い花を咲かせていて、実を実らせてくれています。

今朝も実を収穫しました。そんなにたくさんの収量はありませんが、野菜セットに入れて出荷できる分くらいの収量はあり、助かります。

小林農場では7月に新たにサヤインゲンの苗を畑に植えて育て、その秋サヤインゲンも収穫時期を迎えています。

2020年10月 5日 (月)

踏ん張りどころ   令和2年4月3日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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踏ん張りどころ   令和2年4月3日

春風駘蕩の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  3月と4月にほうれん草を生協に出荷させていただくことになりました。さすがは生協、その注文量の多さは私の能力を超えているかもしれません。3月にはかつて経験したことのないような大量のほうれん草を収穫して出荷しました。

収穫にも時間がかかりますが、その後にほうれん草の重さを計って袋に詰めてゆく作業がさらに時間がかかります。ようやく袋詰めが終わった時には夜の10時をまわっていて、それから遅い夕食をとるのですが、食事中に居眠りしてしまい床に茶碗を落としてしまいました。割れた茶碗と散らばった米粒を片づけて、歯を磨かずに布団に倒れ込みました。

4月はさらに、3月よりも2倍ほどのほうれん草の注文量をいただきました。いったい私の生活はどうなってしまうのだろうかと頭がクラクラしますが、せっかくいただいたご注文にはお応えしたいです。ただ、生協への出荷作業に時間をかけすぎて、小林農場の経営の柱である野菜セットの出荷が疎かになってしまうことは避けなくてはいけません。

現在は5月から6月にかけて野菜セットに入れるキャベツやレタスの苗を畑に植えています。生協出荷のため、畑仕事にかける時間を縮小せざるを得ませんが、今年は畑に植える苗の数を少なくして、野菜セットに出荷する分だけを栽培しようと思います。いつもは欲張って余分に作っておくのですが、けっきょく販売しきれない場合が多いです。他にも無駄だと思われる畑仕事を削減してゆき、「畑仕事の効率化」に取り組みたいと思います。

どんなに忙しくても、「食事中はよく噛んで、消化を良くして食べる」「洗濯は怠けず、衛生環境を良好にしておく」「一日に最低5時間は睡眠時間をとる」、そして「手洗いを怠けずに丁寧に行う」など、私の中で決まり事を作ってみました。農業で生活してゆけるだけの収入を得るため、今、無理をしていますが、そんな時こそ健康管理を忘れてはいけません。

  新型コロナウイルスの影響により、多くの職種が自粛されています。広々として喚起が良い畑で働き、多くの人と接触することが少ない農家は、自粛をすることなくいつも通りに仕事を続けることができています。しかし9年前の福島原発事故で東日本全体の農地が放射能汚染の被害を受けた時、多くの農家は自粛を余儀なくされて、収入を断たれました。

そして今、新型コロナウイルスの影響により、多くの方々が収入を失い、苦境に立たされています。常に野菜を育てて出荷するという仕事があり、常に野菜を購入してくださる方々がいて収入を得ることができる今の自分は、実はとても幸せなのだということを、もう一度胸に刻みこみたいと思います。ほうれん草をひたすら袋に詰めてゆく日々は大変ですが、「人の免疫力を高めるような元気な野菜をたくさんの方々にお届けして、自分が日本を元気にしてみせる」くらいの強い気持ちを持って、この4月を踏ん張りたいと思います。

楽しいと思える趣味をしていると脳が刺激されて免疫力が高まるらしいです。4月は忙しすぎてこの農場通信を書くのをお休みしようと思いましたが、私は文章が書くのが好きで、農場通信を書くと免疫力が上がるような気がするので、お休みするのをやめました。

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後記(10月5日記入)

持病や高齢などで免疫力が低下している人々は新型コロナウイルスに感染しないように注意したほうがよいですが、通常の免疫力のある人々は感染しても重症に陥る可能性は低いようです。

ただ、感染防止のために経済活動を自粛していると経済状態が悪化して、それに伴って多くの人々の健康状態も悪化して免疫力が低下して、重たい病気にかかってしまう人が増加するかもしれません。

また、多くの人々が仕事と収入を失い、それに伴って生き甲斐も失い、自殺者が増えてしまうかもしれないと懸念されています。

新型コロナウイルスの感染によって命を失う人々もいますが、経済活動の自粛の影響によって命を失う人々もいます。

新型コロナウイルスの感染で奪われる命のほうが多いのか、それとも、経済活動の自粛の影響によって奪われる命のほうが多いのか。冷静に見極めながら、今後、経済活動や外出を自粛してゆくべきなのかどうか、検討したいです。

2020年10月 4日 (日)

令和2年10月2日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・今秋の葉物野菜の虫害の状況

旬野菜詰め合わせを食べていただき、ありがとうございます。今回の内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、莢インゲン、ナス、二十日大根、クウシンサイ、葉大根、フダンソウまたはホウレンソウ、ニンニク、ショウガ、オクラまたはゴーヤ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、

野菜セットについてのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、ご連絡ください。

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Dscn3538 ホウレンソウが収穫され始めました。

9月から10月上旬は害虫がたくさん沸いて出てくる季節なので、特に小松菜などの葉物野菜の葉は害虫に食べられて穴だらけにされて、商品にならなくなる場合が多いです。

ホウレンソウは葉物野菜の中でも害虫に強く、あまり穴だらけにされない作物なのですが、それでもこの季節だけは穴だらけにされることが多いです。

本当はこの季節にはあまり葉物野菜を栽培したくはないのですが、他に収穫できる作物が少なくなる季節でもありますので、がんばって葉物野菜を栽培しています。

この秋は害虫が少ないようで、今のところ、葉物野菜への被害は少なく、良い状態で収穫時期を迎え始めています。

もっと寒くなってゆけば害虫も冬眠して、安心してホウレンソウや小松菜を栽培できるようになります。

Dscn3537 今回出荷した葉大根の状態。

2020年10月 3日 (土)

七十二候を追う・「 蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)」~ジョロウグモについても~

1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。

9月27日から10月2日頃までの従来の七十二候は 「蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)」。虫が土の中へ巣ごもりの支度を始める頃とされています。

小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。

9月27日から10月2日頃までの小林農場独自の七十二候は 「朝は冷え 霧たちこめて 露光る」。

Dscn3535

早朝が冷えてきて、霧がたちこめる日が多くなりました。草には露が降り、白く輝きます。

Dscn3532 Dscn3524

農場のあちらこちらに仕掛けられているクモの巣にも、露がたくさん捕らえられていて、白く輝いて見えます。

Dscn3530 Dscn3528

クモの巣の主、ジョロウグモ。今の時期、最も一般的に見られるクモです。

クモは害虫を捕らえて食べてくれるので、農家にとっては益虫だと言われています。

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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」

  「十五夜お月さん」 作詞/野口雨情 作曲/本居長世
   右をクリックすると、この曲を試聴できます。十五夜.wav 

 

2020年10月 1日 (木)

暖冬を振り返って   令和2年3月30日

野菜セットには野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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暖冬を振り返って   令和2年3月30日

桜花爛漫の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場の周辺の桜が花を咲かせ始めました。今年は早春の頃にはずいぶんと気温が暖かくなっていたので、多くの地域で桜が観測史上最も早く開花しました。通常ならば温暖な九州地方から寒冷な北海道へと「桜開花前線」が北上してゆくのですが、今年は例外で、栃木県では九州地方南部よりも早く桜が開花しています。桜が花を咲かせるには「春の暖かさ」が必要ですが、その前に花芽を形成するには「冬の寒さ」が必要です。この冬は暖かすぎて、特に九州地方では「寒さ」が足りず、桜の花芽が形成されるのが遅れたようです。

  思い返せば、暖かな冬でした。例年では雪が積もる地域も、今年は極端に雪が少なく、小林農場でもこの冬に雪が降り積もることがありませんでした。雪が畑に降り積もると、どこにホウレンソウが生育していて、どこに人参が埋めてあるのか全く分からなくなる「ホワイトアウト状態」になり、畑仕事が通常の数倍、手間がかかります。雪はけっこう重たく、小林農場のビニールハウスも何度か、降り積もった雪によってグニャグニャにつぶされてしまったこともありました。そのような苦い経験は、この冬にはいっさいありませんでした。

  私のような冷え性の人にとっては暖冬は体に優しいです。しかし、「冬が暖かくなって楽になった」と喜ぶ声よりも、「冬がこんなに暖かいなんて、なんだかおかしい」と心配する声のほうを多く耳にしたような気がします。この冬には山地に雪がたっぷりと積もらなかったので夏には水不足になるかもしれないと、さっそく懸念されています。

温暖化していることは誰もが感じていることで、この冬はまさにそれを象徴していました。温暖化によって自然災害が激甚化することが予測されて、世界中の人々が心配しています。畑では害虫がなかなか冬眠せず、以前よりも長く活動できるようになっています。

  桜が満開を迎えた3月末、まさかの名残の雪が降って畑は真っ白に染まり、菜の花や桜の花にも雪が積もりました。本当に変な天候です。でも、久しぶりに雪化粧が見られてほっとしました。1年に1回くらいは雪化粧を見ておかないと気分は落ち着かないようです。

この3月には去年の秋に畑に苗を植えて育てたキャベツやサニーレタスを少しだけ収穫できて、2000円セットに入れてみました。3月は出荷できる野菜が少なくなる時期ですので、この時期にキャベツやサニーレタスが新たに収穫できれば助かります。数年前まで冬はもっと寒く、栃木県でキャベツやレタスを露地で冬越しさせるのは難しかったですが、今は冬も温暖化していて、もう少し丁寧に防寒すればうまく冬越しできそうな気がします。気候が温暖化することによって悪いことばかりではなく、少しくらいは得することもあるでしょう。せっかくですから温暖化をうまく利用できる栽培方法も探ってみたいです。

サツマイモは低温に弱い作物で、寒い冬に長期間貯蔵することが難しく、今まで小林農場では冬にはサツマイモを出荷していませんでした。この冬はいろいろと工夫をしてみながら貯蔵穴に埋め、去年の秋から今年の3月まで、良い状態でサツマイモを出荷し続けることができました。サツマイモを無事に貯蔵できたのも、暖冬のおかげだったかもしれません。

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