七十二候を追う・「禾乃登る(こくものみのる)」~クサギカメムシについても~
1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。
9月2日から9月6日頃までの従来の七十二候は 「禾乃登る(こくものみのる)」。田に稲が実り、穂を垂らす頃とされています。
小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。
9月2日から9月6日頃までの小林農場独自の七十二候は 「野分来て 押し倒された 草の跡」。
「野分(のわき)」とは、台風の古称です。
9月に入って田んぼでは稲が実って収穫時期を迎えようとする頃に、台風がやって来て稲が押し倒されてしまう被害が発生したりします。
9月1日頃の「二百十日」、9月10日頃の「二百二十日」、9月17日頃の「八朔」。これらは昔から「農家の3大厄日」として知られて、警戒されてきました。
先日、九州・沖縄地方に暴風をもたらした大型台風の影響で、栃木県も短時間だけ、横殴りの雨と強風に見舞われました。
小林農場の青シソの樹が強風によって地べたに押し倒されてしまいました。強風によって青シソやモロヘイヤなどの樹が押し倒される光景は、ある意味でこの季節の風物詩です。
青シソやモロヘイヤのように背が高く伸びた作物は強風の影響を受けやすいです。この時期に栽培するキュウリは、地べたにツルを這って生育する「地這えキュウリ」を栽培するようにしています。
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最近、よく畑で目にする虫。
おそらく、クサギカメムシだと思います。ピーマンなどの樹の茎にに行列を作って群れています。
実から果汁を吸って作物に被害をもたらすこともありますが、その被害はそんなに大きくなさそうです。
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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」
「一番星みつけた」 作詞・生沼勝 作曲・信時 潔
右をクリックすると、この曲を試聴できます。 一番星見つけた.wav
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