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2020年9月17日 (木)

野菜出荷の裏側   令和2年2月28日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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野菜出荷の裏側   令和2年2月28日

木々の芽もすっかり春支度を整えたようです。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  無農薬栽培で野菜を栽培している私の知り合いの農家の皆さんが生産者団体を作って生協に野菜を出荷していますが、私も生産者団体の出荷に参加させていただくことになりました。去年の暮れから生協にほうれん草を出荷し始めています。

  先日は50袋のほうれん草の注文をいただきましたが、その日は雨が降り、ほうれん草の葉は濡れて泥が付着し、そのまま袋に詰めると、袋にも泥がついてしまいました。その状態で出荷しましたら、生協の方からもっときれいに出荷してほしいと要請されました。

  さらにその後、私が出荷した50袋のほうれん草のうち、10袋分しか商品として扱えないという連絡をいただきました。その理由をお聞きすると、「葉が変色していたり虫にかじられた跡が目立っていたり、見栄えが良くないほうれん草が多かった」という返答でした。

  野菜セットには、ほうれん草を詰める袋に泥がついてもそのまま出荷してきました。少しくらい葉が変色していたり虫にかじられた跡があるほうれん草でも問題なくおいしく食べられますので、そのようなほうれん草も野菜セットに入れていました。しかし、野菜セットで出荷するのと同じ感覚で生協に出荷すると、それが通用しない場合もあるようです。

  その後も生協からほうれん草のご注文をいただきましたが、なぜか出荷日にはいつも雨が降り、葉は濡れて泥が付着した状態での収穫が続きました。収穫したほうれん草を全てきれいな水に浸して洗って泥を落とし、できるだけ水分をきって乾かしてから袋に詰めました。すると泥をつけずに袋に詰められて、きれいな商品として出荷することができました。

  収穫物をわざわざ水洗いして乾かすには時間がかかります。きれいに出荷するのにこんなに時間をかけていては、畑仕事に費やす時間が削られます。自分の手はしっかりと水洗いしたほうがよいですが、野菜を水洗いしすぎると中身の質が落ちる危険もあります。でも一般流通では、袋に泥がついているような商品は売れません。きれいに包装された野菜が当たり前のように売られていますが、農家はきれいに袋詰めするために時間をかけています。

  本当は野菜セットの販売だけで農場の経営を成り立たせられれば良いのですが、皆さんのように野菜セットを定期購入してくださるご家庭は多くはありません。大勢の消費者に農産物を販売している生協などの一般流通の力もお借りして経営してゆこうと思います。

生協の職員の方が畑の様子を見学しに、わざわざ小林農場まで足を運んでくださいました。「無農薬栽培の安全な野菜を多くの消費者に広めたい」「生産者と話し合いながらお互いにやりやすい販売方法を探ってゆきたい」という生協の考え方を私に伝えてくれました。私も手際良くきれいに野菜を袋詰めできるコツを身に付けるよう、努力したいと思います。

野菜セットでは、収穫物にべったりと泥がついてれば簡単に泥を落としていますが、泥が少しだけついている程度ならば、そのまま袋に詰めています。野菜セットを購入してくださっている皆さんは何気なく泥がついたままの野菜を受け取ってくださっていますが、私にはとてもありがたいです。おかげで出荷作業に時間をかけず、畑仕事に時間を費やせます。

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