七十二候を追う・「綿柎開(わたのはなしべひらく)」~ツユクサについても~
1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。
8月23日から8月27日頃までの従来の七十二候は 「綿柎開(わたのはなしべひらく)」。綿の実を包む萼が開く頃とされています。
小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。
8月23日から8月27日頃までの小林農場独自の七十二候は 「ツユクサは 残暑見舞いに 青く咲き」。
まだまだ暑い日が続いていますが、先週の別次元の暑さと比べれば、今週は少しだけ暑さが和らぎました。暑さの峠を越えて、「残暑」に入った感じがします。
暦の上では、今は秋です。「こんなに暑いのだから、まだ夏だろう。」と誰もが思いますが、従来の暦では、暑さの峠を越えれば秋が始まったことになるようです。
春の始まりである「立春」も、とても寒い2月上旬に迎えますが、寒さの底を越えた後なので、暦の上では春となります。日本の従来の暦は、少しでも次の季節の気配を感じたらさっさと次の季節に移る性質があるようです。
ツユクサ。暑さの厳しい真夏の頃にはすでに花を咲かせている夏草ですが、その涼し気な青い花は、秋の装いです。
この青色は草木染めの染料としても利用されるようです。
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この季節に小林が選曲した「この季節の歌」
「虫の声」 文部省唱歌
こちらをクリックすると、この曲を試聴できます。
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