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2020年7月 5日 (日)

霜からの冬入り宣言     令和1年11月28日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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霜からの冬入り宣言     令和1年11月28日

霜寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  11月の中旬頃の冷えた早朝、この秋に初めて霜が降りているのをはっきりと確認。畑の作物が薄っすらと白色に輝いていました。11月の下旬にはさらに強い霜が降り、夏の頃からずっと畑に茂っていたハキダメギクなどの背の高い雑草が真っ黒に霜焼けして枯れてゆきました。これらはこの季節の毎年恒例の風物詩で、霜の登場が冬の到来を宣言します。

  里芋の大きな葉も豪快に霜枯れして、収穫の時期を迎えています。大根やカブは寒さに強く、まだ葉が青々としているので葉もいっしょに出荷していますが、霜が絶え間なく降りるようになれば大根やカブの葉も霜枯れして、葉を切り落として出荷することになります。

  長い時間、土や水に触れている私の手の肌にもアカギレができました。アカギレもまた、空気が乾燥するこの季節の風物詩です。指のあちらこちらが切れてしまい、痛くて痛くて仕事になりませんので、毎晩寝る前にはハンドクリームを丁寧に塗って肌を手入れしておかないといけません。水道管も凍結して破裂してしまうので、防寒対策を忘れてはいけません。

  最近は地球全体が温暖化しているようで、私は特に、その影響をこの季節に感じます。11月になっても霜が降りにくくなってきています。寒くなれば害虫も冬眠するものですが、今は11月になってもいつまでもだらだらと害虫が畑の作物を食べ続けていたりしています。温暖化すると害虫が長く活動しやすくなると予想されています。今年の秋は特に暖かく、その影響で東日本に甚大な被害を及ぼした大型台風が発生したと言われています。

  せっかく温暖化しているのならば、それを逆手にとって利用することもできるでしょう。キャベツはそれほど寒さに強い作物ではなく、冬が始まる頃に出荷が終了することが多いですが、この秋は寒さに強い品種のキャベツを探してたくさん栽培してみました。最近の冬のこの暖かさならば、冬にもキャベツを安定して出荷できるようになるかもしれません

  来年の5月より収穫される玉ねぎの苗を、11月に畑に植えてゆきます。苗は寒さが厳しくなる前に植えてあげないと根が畑に根付きにくくなるのに、今年は苗を植えるのを後回しにしてしまいました。この11月は妙に暖かく、私も妙にのんびりとしてしまいました。

のんびりとしていたら曇天が続くようになって畑が雨で湿り、苗を植える作業がなかなかはかどりませんでした。すでに霜が降り始めている寒い時期に苗を畑に植えることになったので、今年の苗は畑に根付くのに時間がかかって霜柱に持ち上げられやすくなるかもしれません。この冬には持ち上げられた苗を埋め戻す作業が必要になるかもしれません。

寒くなる速度がのんびりとしているこの初冬ですが、周りの雑木林もようやく紅葉を迎え、確実に季節は進んでいます。露地野菜が霜で傷んでしまう前に、早く防寒作業を終わらせないといけません。寒さが厳しくなるにつれて、私の気持ちも引き締まってゆきます。

ほうれん草は霜に当たると糖分が増して甘くなり、その味がはっきりと変化します。ほうれん草の味の変化も、この季節の舌で味わう風物詩です。今年はほうれん草の収穫が遅れていますが、これからほうれん草や他の野菜の味が冬の寒さによっておいしくなります。

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