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2020年7月30日 (木)

大らかな空気が壊れるとき  令和2年7月23日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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大らかな空気が壊れるとき  令和2年7月23日

梅雨明けの待ち遠しい今日この頃です。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  連日、「日本国内で新型コロナウイルスの感染が拡大している」というニュースが報じられて、日本人の不安も拡散されているように見えます。「医療従事者やその家族はウイルスに感染している可能性があると危険視されて、まわりの人々から差別を受けた」「父親や母親がウイルスに感染した子供達が学校でいじめられた」「感染が発生した飲食店では消毒後もお客さんが来なくなり閉店した」などの「感染者差別」が各地で発生しているようです。

  日本国内では新型コロナウイルスに感染して死亡する人は多くなく、感染者のほとんどが回復しています。日本人は冷静になるべきです。過剰な不安は人々から大らかな心を失わせて、差別やいじめが量産されてゆきます。今は新型コロナウイルスが怖いというよりも、新型コロナウイルスに自分が感染した疑いがある時に人から差別を受けるのが怖いです。

  新型コロナウイルスに感染して亡くなる人もいますが、それはインフルエンザウイルスでも同じことが言えます。厚生労働省によると日本国内では毎年、約1千万人がインフルエンザにかかり、約1万人はインフルエンザが原因で亡くなっています。私達はインフルエンザウイルスをうつしたりうつされたりしながら暮らしてきましたが、インフルエンザウイルスの感染者が過剰に危険視されることはありませんでした。インフルエンザの流行する時期も人々は外出して、仕事をしたり娯楽を楽しんだりして人生を燃焼させてきました。

  ウイルスに感染すると免疫ができる場合があり、大勢の人々がウイルスに感染して免疫を身に付ければ社会のあちらこちらに「免疫の防壁」が築かれて、病気や高齢などで免疫力が低下している人々もウイルスに感染しにくくなります。「絶対に人からウイルスをうつされたり、人にウイルスをうつしたりしてはいけない」と思いながら暮らすと息苦しくなりますが、「ウイルスに感染すれば免疫を身に付けることができる」と思えば感染を大らかな気持ちで受け入れられます。感染者を過剰に危険視せず、大らかに接することができます。

多くの農家は販売先と契約した農産物を栽培して出荷しています。天候次第で農産物が不作になることもあるのが自然ですが、約束した収量を納品しないと販売先と契約してもらえなくなるかもしれません。どんな天候でも収量を確保するには、農薬で病原菌を未然に駆除したり、化学肥料で急速に作物の生育を速めたりする必要がある場合もあります。

無農薬栽培では不作が発生することが少なくなく、小林農場では去年、カボチャが病気に罹って不作でした。でも多種類の野菜を栽培してそれらを詰め合わせて「野菜セット」という形で出荷しているので、カボチャがなくても他の野菜で穴を埋めることができました。今年はカボチャが順調に生育しているので、カボチャが他の野菜の不作を埋めるでしょう。

その時の畑の状況に従って詰め合わされた野菜セットをそのまま受け取ってくださる皆さんの大らかな対応のおかげで、野菜セットで農場を経営することができましたし、無農薬栽培をすることもできました。人々の心が大らかであれば、様々な可能性が生み出されます。そんな大らかな空気がたった1つの禍に心を奪われて壊れてしまわぬように祈ります。

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追記(7月30日記入)

「検査の結果、新型コロナウイルスの陽性者の数が増え続けている」というニュースが連日、報じられています。

いっぽうで、検査数も以前と比べてかなり増えています。検査数が増えれば、判明する陽性者の数も増えてゆくのも当然だと思います。

判明した陽性者の数が増えているのは、ウイルスが勢いを強めているのが原因なのか。それとも、ただ単に、検査数を増やしているのが原因なのか。

私は「陽性者数」よりも「陽性率(陽性者数÷検査数×100)」に注目しています。「陽性者数」よりも「陽性率」のほうが、ウイルスの感染状況をより正しく把握できると思います。

とりあえず現在までは、1日の新型コロナウイルによる死亡者の数は少ないままで、ほとんどの感染者は回復しています。

医療従事者は新型コロナの他にも、癌とか肺炎とか、いろいろな病気にも対応しなくてはいけないので、新型コロナばかりに労力を費やしてはいられません。

世間が新型コロナばかりを過剰に恐れていると、医療従事者も新型コロナばかりに過剰に労力を費やさなくてはいけなくなり、医療現場は崩壊しやすくなります。

新型コロナウイルスを正しく恐れることはよいのですが、過剰に恐れることは慎みたいと思います。

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