七十二候を追う・ 「乃東枯(なつかれくさかれる)」~アマリリスについても~
1年間を72等分した「七十二候」。日本には72の季節があります。
6月21日から6月25日頃までの従来の七十二候は 「乃東枯る(なつかれくさかれる)」。ウツボグサの花が黒ずんで、枯れたように見える頃とされています。
小林農場では、自分の地域に合った現代版の七十二候を独自に作成しています。
6月21日から6月25日頃までの小林農場独自の七十二候は 「雨を得て 額紫陽花が 装飾す」。
梅雨の頃の花といえば、アジサイ。アジサイの花は小さく丸まっていてそんなに美しくないのですが、花のすぐ外についている鮮やかな青や紅色の萼(がく)が大きくて、地味な花を覆い隠しながら人や虫の目を魅了します。
梅雨入りしてから数週間経ちましたが、ようやく花が咲き始めました(正確に言い直すと、萼が開き始めました)。
額紫陽花は他の紫陽花と比べて花が咲くのが(萼が開くのが)遅いようです。
同じ頃に近所の庭では、ユリが甘い香りを振りまきながら、花を華麗に咲かせていました。
我が家の庭で自生しているアマリリスの花。
ユリの花に少し形が似ていて、横向きに花を開きます。
額紫陽花の花が咲く少し前、梅雨入りする頃に、花を咲かせます。私が何も世話をしなくても毎年、勝手に花を咲かせる、たくましい植物です。
地元の池ではスイレンなども咲いているようですし、いくつかの植物が梅雨のジメジメとした空気の中で鮮やかに大きく花を咲かせてくれています。
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6月21日に1年で最も日が長くなる「夏至」を迎えましたが、ちょうどその頃に部分日食の観測も重なり、月や太陽の神秘に触れられる1日となりました。
この季節に小林が選曲した「この季節の歌」
「荒城の月」 土井晩翠・作詞、瀧 廉太郎・作曲
右をクリックすると、この曲をお聴きになれます。 荒城の月.wav
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