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2020年6月30日 (火)

地元にある食材を見直す意味  令和1年11月21日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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地元にある食材を見直す意味  令和1年11月21日

落葉の候、皆さん、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場では野菜栽培の他にも、小麦を栽培して小麦粉に加工しています。小麦粉にもいろいろと種類があり、「中力粉」はうどんに加工するのに適し、「強力粉」はパンに加工するのに適しています。温暖な日本列島の気候では中力粉の小麦の品種を栽培しやすく、昔から日本ではうどんが食べられてきました。小林農場産の小麦も、乾麺に加工しています。

  強力粉の小麦の品種は寒冷な気候で良く育ち、寒冷なヨーロッパなどでは昔から強力粉をパンに加工して食べられてきました。日本列島では強力粉が作りにくく、昔は日本人がパンを食べる習慣はあまりありませんでした。太平洋戦争後に海外から大量にパンが輸入されるようになってから、日本人もパンを好んで食べるようになりました。

  日本列島では稲を栽培しやすいので日本人の主食は昔からずっとお米でしたが、近年ではパンを主食として食べる日本人が増えています。日本国内では上手にパンが作れる小麦の品種は少なく、国内のパン製造者は海外から輸入された小麦粉を主に使用しています。日本で自給しにくいパンの国内消費量が増え、同時に日本で自給しやすい米の国内消費量は減っています。日本人の食生活の変化が日本の食糧自給率の低下の一因となっています。

  稲を栽培しても米が売れなくなり、稲作をやめる農家が増えています。放置された水田も見かけるようになり、美しい田園風景が維持されにくくなっています。小林農場には水田がないのでお米を作ってきませんでしたが、そのうち近所の農家から「自分は米作りをやめるので、代わりにウチの水田を借りて管理してみないか」と声をかけられるかもしれないと勝手に想像しています。日本で農業をやっているのならば、米は自分で自給したいものです。

海外からおいしい食材が容易に輸入されるようになり、私もパンなどの輸入物が大好きで、よく食べています。しかし、できるだけ地元で自給できる食材を飲食するように心掛けたいです。そうすることで、地元で食糧を自給してゆく豊かな自然環境が維持されます。

  私が好んで毎日飲んでいる飲み物はコーヒーですが、日本列島でコーヒー豆を栽培するのは難しいので、コーヒーはほとんどが海外より輸入されています。日本には茶畑があり、いろんな種類のお茶が自給されていますが、どうしても私の口には日本茶は合いません。

  先日、大麦を炒って加工された麦茶を購入して熱々に温めて飲んでみたら香りがとても香ばしくて、初めてコーヒー以外に毎日飲みたい飲み物に出会えたと思いました。小林農場でも大麦を栽培して押し麦などに加工してきましたが、麦茶にも加工してみたいです。

  小林農場産の小麦粉も他の国産小麦粉と同様にパン作りにはむきませんが、粉の味は良く、水でこねた粉に刻んだ野菜を混ぜ合わせてフライパンで焼くだけでおいしく食べられます。私流に工夫したこの料理を「ナンもどき」と名付けて、昼食に食べています。

小林農場の畑では大麦がたくさん収穫できるので、我が家の主食は独自のやり方で炊いた麦飯です。他所から食材を輸入するのではなく、自分の畑で採れる食材のみで工夫をしながら料理することにより、個性豊かな郷土料理が生み出されてゆくものだと思います。

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