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2020年5月 7日 (木)

数字を追う   令和2年3月19日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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字を追う   令和2年3月19日

春分の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  9年前の今頃、3月11日に発生した福島第一原発事故によって有害な放射性物質が東日本全体に飛散し、広い範囲で農地も汚染されました。「東日本で採れた農産物は汚染されて、今後は安全に食べられなくなるのではないか」と、農家は大きな不安に苛まれました。

闇雲に心配ばかりしているわけにもいかず、農産物の安全性を確かめるため、各地で農産物の放射能検査が行われました。私も何度か、自分の畑で採れた作物を検査しました。

放射性物質は人の目には見えませんが、探知機で探知することができます。放射線量は「ベクレル」という単位で表されますが、日本政府は農産物の安全基準値を「100ベクレル/kg」と定め、この数値を超える農産物は出荷禁止されることになりました。「政府の定めた基準値では甘すぎる」と、さらに厳しい安全基準値を独自に定めて農産物を検査する販売店もあり、私もどの数値までを「安全」と定めるのか、自分なりに勉強してみました。

今では東日本で採れた農産物はあまり放射能汚染の悪影響を受けていないことが分かり、それほど心配せずに食べられます。なぜそう言えるかといえば、各地で継続されている放射能検査で、ほとんどの農産物の検査結果の数値が極めて低いからです。農家は「ベクレル」という単位の数値を指標にして、自分達の農産物の安全性を冷静に把握してゆきました。

今、新型コロナウイルスの登場により、福島第一原発以来の国難を迎えています。私もいろいろと情報を集めて、冷静に状況を把握できるような指標はないか、探しています。

ある専門家は科学的な根拠を示しながら、「1週間で1万2千人を超える新たな患者数が発生するようなら非常事態だと判断して、外出を控えるなど行動を制限すべき」と、具体的な数字を提示していました。現在(3月19日)の日本国内では1週間に増加した患者数は数百人程度で、非常事態だといえるような状況ではなく、過剰に心配しすぎて自粛しすぎると経済活動が停滞して人々の生活が苦しくなるのでバランスをとるべきだとも述べていました。

私の感覚では上記の基準は緩すぎると思うので、他に自分が納得できるような基準をみつけられればよいと思います。一日にどのくらいの患者数が増減しているのか、その数を指標にしてゆくのがよさそうです。それで感染は拡大しているのか、収束しているのか、自分はどの程度ならば外出してもよいのか、冷静に判断しやすくなると思います。毎日、新型コロナウイルスの患者数を確認しています。数字を追って頭の中を整理したいと思います。

普段の私は、数字を気にしながら暮らすことが大嫌いです。自分が食べている食べ物のカロリー量や自分の体重をいちいち気にしていたら、楽しく食事ができなくなります。

偏差値は学生の学力を表すのに便利な数値ですが、偏差値を重視しすぎると「偏差値の高い学生は人間的に優れていて、低い学生は人間的に劣っている」という間違った認識を生んでしまったりします。農産物の「糖度」を計って、その数値が高い農産物が良品とされますが、その農産物の本当の価値を数値にして表すことは難しいと思います。非常時には数字が重要な指標となり、普段はできるだけ数字にこだわらないほうが楽しいと、私は考えます。

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追記(5月7日記入)

・政府が公表している「実行再生産数」も、現在の新型コロナウイルスの感染力を把握するのに参考になります。できれば、もっとマメに公表してほしいです。

・新型コロナウイルスの抗体検査が進み、新型コロナウイルスの致死率(感染した人が死亡する確率)も解明されてきているようなので、注目したいです。

・政府が公表している「感染者数」は、確認された感染者のみしか公表されていません。未確認の感染者も多いので、公表されている「感染者数」は注目せず、「患者数」「死亡者数」に注目したいと思います。

・各国の新型コロナウイルスによる死亡者数を比較してみると、ヨーロッパでは多いのに対して、アジアでは少ないことが分かります。新型コロナウイルスによる被害状況は世界で一律ではないことが分かります。

・私達に馴染の深いインフルエンザウイルスも新型コロナウイルスと同じ風邪の仲間なので、過去のインフルエンザの被害状況と比較すると、新型コロナウイルスの実力が推測できるかもしれません。過去の日本国内でのインフルエンザの被害状況は、「インフルエンザが原因で死亡する人数は、年間1万人」「インフルエンザの患者数は年間1000万人」です。

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