令和2年4月17日の旬野菜詰め合わせ(野菜セット)・葉物野菜の日持ちについて
今回の内容です。
じゃがいも、里芋、ヤマイモ、分けつネギ、ゴボウ、二十日大根、キャベツ、ほうれん草、小松菜、菜の花、三つ葉
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」
「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」
「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など
旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。
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4月は、ホウレンソウや菜の花などの葉物野菜が多く野菜セットに入る傾向があります。
ホウレンソウは肥料が不足していると健全に生育しないので、ホウレンソウを栽培する畑には肥料を入れます。
肥料が少なすぎると葉が柔らかくなり、葉色が黄色くなりやすくなる傾向があり、日持ちが悪くなるようにも感じます。
肥料が多いと葉が固くなり葉色が青々として、日持ちも良くなるように感じます。
ただ、ホウレンソウなどに肥料を与えすぎると、見た目は立派になるのですが、中身の栄養が少なくなったり、味がおいしくなくなったりする傾向があります。栄養を摂りすぎると成人病になりやすくなる人間の体と同じで、肥料をたくさん与えすぎることによって、作物の中身が不健全になる場合もあります。
栄養があって味のおいしい作物を皆さんにお届けしてゆきたいので、肥料を与える場合は量を控えたほうが無難だと、私は考えています。
よって小林農場のホウレンソウなどの葉物野菜は、肥料の量を控えて育てているので、もしかしたら日持ちは良くないかもしれません。
今回の野菜セットの配送時に、皆さんに最近お届けしている葉物野菜の状態についてたずねてみました。「それほど日持ちが悪いとは感じない」というご意見をいただき、安心いたしました。
そもそも、お届けしたらすぐにホウレンソウなどの葉物野菜を食べきってしまうご家庭が多いようです。ありがたいことです。
「菜の花がけっこう早く、花を咲かせてしまう」というご意見もいただきました。菜の花は特に、肥料の有無に関係なく日持ちが悪いので、できるだけ早く菜の花を先に食べきっていただくように、農場通信などで呼びかけてまいりたいと思います。
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この4月はホウレンソウを大量に出荷させていただく機会に恵まれました。肥料をたくさん与えて育てればホウレンソウの体も大きくなり、葉も黄色くなりにくくなり、大量に出荷しやすくなります。
しかし、肥料を過剰に散布して畑をぷくぷくと肥やしてゆくことには、どうしても躊躇します。肥料を大量に散布してゆくよりも、ホウレンソウ同士の間隔を広く空けて葉が大きく伸びてゆけるように育てることによって収量を増やしてゆくことを考えたいと思います。種を播くときに種の間隔をできるだけ空けられるように工夫したいと思います。
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