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2019年8月26日 (月)

「学び方」術    平成31年4月18日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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学び方」術   平成31年4月18日

うららかな春日和となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  農場を運営してゆく上で学ばなくてはいけないことが山ほどあります。本やインターネットで多くの情報を簡単に入手できる時代になったのに、私は文章を読むのが遅く、速く文章を読めるようになりたいと思っていました。そこで去年の秋、「速読術」の講習会に参加してみました。「速読術」とは、読んで字のごとく、文章を速く読むための技術です。

  読んでいる文章の内容を簡単に理解できるくらいの速度で本を読んでいても、いつまでたってもそれ以上の速度では読めるようになりません。スポーツ選手が自分の体に負荷を与えて筋肉を鍛えてゆくように、速読術の訓練でも文章の内容が3割くらいしか理解できない速度でできるだけ速く速く読み進めて、自分の頭に負荷を与えて目と脳を鍛えます。

  まずは文章の内容がほとんど理解できなくてもよいから、速く速く読み進めて文章全体に目を通しておきます。そうすると、その文章のどの部分が必要でどの部分を読み飛ばしてよいのか目星を付けることができ、後で自分に必要な情報のみを効率的に拾えます。

  時間をかけて読んで丁寧に理解した文章も、時間が経てばすぐに忘れてしまいます。文章の内容そのものを暗記しようとするよりも、その文章から刺激を受けて自分の頭の中に浮かんできた新たな発想を覚えてゆくことのほうが大事です。一つの文章に時間をかけて熟読するよりも、短時間で飛ばし読みしながらできるだけたくさんの文章に目を通していったほうが、次々と新たな発想が自分の頭の中で生み出されやすくなります。

  以上のようなことを講習会で教わりました。講師の方が参加者に本当に伝えたかったことは「読み方」ではなくて「学び方」でした。学ぶとは新たな発想を自分の頭に生み出してゆくことであり、文章の内容をただ暗記してゆくだけでは学びとしては不十分です。

農業の専門書に書かれていることは一般論だけで、実際の畑では一般論が通じない例外が多く発生します。自分が畑で実際に直面している問題を解決するための答えは本の中には書かれていません。本に書かれている情報を参考にしつつ、作物をよく観察しながら自分の頭の中で新たな発想を生み出して自分なりの答えを見つけていくしかありません。

ネット上に情報が溢れていますが、情報を得ることに時間を費やして畑仕事の時間を削ってしまうのは愚かなこと。速読術で必要な情報のみを見つけて飛ばし読みしたいです。

講習会の最後には、それぞれの参加者が講習中に速読して読んだ本の内容を口頭で発表してゆく時間が設けられました。本の内容を自分の頭の中で整理して、それを自分の言葉にして人に伝えてゆこうとすることにより、本から得た情報は単なる知識として記憶に遺るだけではなく、自分の血や肉となり、その後の自分の人生の芯となってゆきます。

私は畑で体験したり本を読んだりして学んだことを毎週、この農場通信にまとめて皆さんにお伝えしてきましたが、そうすることにより学びがさらに深くなっていっていると感じています。農場通信という発信の場があり、それを読んでくださる方々がいるということはとても恵まれていることなのだと、改めて思います。

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