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2019年7月22日 (月)

農家が生計を成り立たせてゆくには   平成31年3月14日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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農家が生計を成り立たせてゆくには   平成31年3月14日

春の気配に心躍る季節となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  確定申告の時期を迎え、小林農場の去年1年間の収支を決算いたしましたが、赤字でした。去年の今頃は貯金に余裕ができましたので、野菜を出荷するための配送車を新たに購入したりしていましたが、あの頃が嘘のように現在の農場の貯金は少なくなりました。

  所有する自動車が増えればその維持費も増えるわけで、去年はその維持費を支払うだけで数十万円のお金が消えてなくなりました。また、今まで使用してきた農機が壊れてしまい、新たに購入しなおしたりもしました。このように大きな出費が重なるとたちまち黒字から赤字に転じて貯金が減っていってしまうのが、現在の小林農場の経済力です。

  農場の経営を立て直してゆくためにはもっと収量を増やして収入を増やさなくてはいけないと考えがちですが、そうすると畑に農薬や化学肥料を多用したり、ビニールハウスや機械を導入したりするなど、自然からかけ離れた栽培方法となってゆきます。自然環境を大切にしたい小林農場は、出費を削減してゆくことに力を注いで経営を立て直したいです。

  例えば、小林農場では作物の種の購入費に1年間で数十万円を費やしていますが、手間をかければ購入しなくても栽培している作物から自分で種を採ることができます。昔の農家は自分で種を採っていましたが、現在は種苗会社から種を購入することが当たり前となり、農家が種採りの技術を忘れてゆくことが懸念されています。種を採るのは手間なので、手元にお金がたくさんあればどうしても手間を省いて種を購入したくなるでしょう。お金がないほうが種採りに取り組みやすく、その技術も継承されやすくなるかもしれません。

  近年の農業は、農薬や機械やビニールハウスなどが必要とされて、お金がかかります。でも昔は、それらがなくても農家は農業を営んでいました。知らず知らずのうちに農業はお金がかかるようになり、生計が成り立たなくなって離農する農家が増えてしまいました。昔の農業を見直して、農薬や機械などに頼らなくてもよい栽培方法を確立してゆきたいです。

  今の農家は売れる見込みのある作物のみを栽培することに専念して、それらを売って得たお金でスーパーに行って自分達が食べる食材を購入しています。昔の農家のように自分達が食べる食材を自分達の田畑で自給自足すれば、食費はかからなくなるでしょう。農業は、収入を増やすのは苦手ですが、自給自足して出費を減らすことを得意とする産業です。

  病気や怪我をしたら治療するのにお金がかかります。自然災害にあって生活基盤が破壊されれば、生活を再建するためにお金がかかります。何かが起こればたちまちお金は消えてなくなります。どんなにがんばってお金を貯めてみても「もっと貯金をしなくてはいけないのではないか」という漠然とした不安は消えてなくならないでしょう。

お金を使わずに生活してゆける力を身に付け、「そんなにお金がなくても暮らせてゆける」という自信も身に付けて不安を取り除いてゆくことが、気分を明るく保つために大事です。とりあえず私の場合は1年間の出費を200万円以内に収めれば農業を続けてゆけそうなので、このざっくりとした数字を頭に入れて農場の収支を管理してゆこうと思います。

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