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2019年6月15日 (土)

種の交換会  平成31年2月7日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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種の交換会     平成3127

早春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先日、栃木県内の農家の集会で「種の交換会」が開催されて、私も参加させていただきました。それぞれの農家が何年も自分の畑で採り続けてきた作物の品種の種を持ち寄り、お互いに自分の欲しい品種の種を交換し合いました。一つの作物からは自分だけでは使い切れないほどのたくさんの種が生み出されるので、他の農家とそれらの種を分け合えます。

  同じ野菜の中でも、とても多くの品種があります。一般的なナスの品種は紫色の実がなりますが、「青ナス」という品種のナスの実は、信号機の青信号のような色をしています。去年の交換会で私は青ナスの種を他の農家から分けていただき、夏に初めて「青ナス」を育てて野菜セットに出荷してみました。そのトロリとした食感が皆さんに好評でしたので、私も自分で青ナスから種を採ってみました。今年もその種から青ナスを育てようと思います。 

  この青ナスの種は市販では滅多に販売されていません。各地の農家が自分で種を採り続けることによって存続している品種です。種の交換会ではそのような市販されていない希少な品種に出会えます。なんといっても「自分で種が採れる固定種」に出会うことができます。今の一般的に市販されている種は「自分で種が採れない交配種」の場合が多いです。

  違う品種を交配すると素晴らしい特長を有した品種が新たに生み出されます。これらの品種は総じて「交配種」と呼ばれます。個人の農家が交配種を作るのは難しく、主に種苗会社によって開発されています。交配種が素晴らしい特長を発揮できるのは一代限りで、その交配種から種を採っても次の世代はその特長をそのまま引き継ぐことができません。素晴らしい交配種の種を手に入れるには、毎年、種苗会社から購入しないといけません。

  いっぽう、長い年月をかけて農家によって種を採り続けられ、特長が固定された品種を「固定種」といいます。昔は農家が自分で種を採っていたので全ての作物は固定種でした。

自分で種を採る作業は手間がかかります。交配種の種を種苗会社から購入したほうが手間をかけずに楽に栽培できるので、今の農家は種苗会社から交配種を購入することが多く、固定種は消えつつあります。しかし農家が自分で種を採ることをやめてしまうと、食の安全保障の上で危険です。各地で固定種の交換会が催され、「種の自給」を推進しています。

  去年は小林農場でも15品種ほど自分で種を採りました。まだ種を採り始めたばかりで年月が経っていないので、まずは自分の畑にこれらの種を播いてみてその発芽率などを確かめて、自信をもって他の農家にお分けできそうならば、どんどん交換会に持参したいです。

今年の交換会でも、他では入手するのが難しそうな固定種の種を見つけて、農家の皆さんから分けていただきました。今年もこれらの種から作物を育てて、そして次は私がその作物から種を採って交換会に持参して、他の農家の皆さんにお分けできればよいです。

違う農家が種を採り続けてゆけば、その品種の特長も少しずつ違ってゆきます。違う畑で種が採り続けられれば、やはりその品種の特長も少しずつ違ってゆきます。私がいただいた種の品種も小林農場の畑で変化してゆき、こうして品種の多様性が広がってゆきます。

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