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2019年6月

2019年6月29日 (土)

冬野菜の長期貯蔵を振り返って   平成31年2月28日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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冬野菜の長期貯蔵を振り返って   平成31年228

木々の芽もすっかり春支度をととのえたようです。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  霜の降りる日も減ってゆき、今年の春は早くやって来そうな感じの今日この頃です。カボチャや白菜などの冬野菜の出荷が終了いたします。これらは冬の低温の中では安定して貯蔵できるのですが、3月に入る頃には気温が上昇してきて、貯蔵が効かなくなります。

  白菜は前年の秋に畑より全部収穫して、倉庫に移して並べてまとめて置き、長期間貯蔵します。冬には倉庫の中も氷点下まで気温が下がりますので、貯蔵している白菜が凍ってしまわぬように布団をかぶせて防寒します。ところが長く布団をかぶせていると白菜は蒸れてしまって傷みやすく、貯蔵に失敗して大量に廃棄しなくてはいけないこともありました。

  そこで収穫して倉庫に移した白菜を一つ一つ新聞紙で丁寧に包んでから並べるようにしてみました。すると、ほとんどの白菜が良い貯蔵状態で冬を越せるようになり、貯蔵環境がずいぶん改善されました。収穫された数百個の白菜を全部、新聞紙に包んでゆく作業には手間がかかりますが、この手間はかける価値のある手間だと思っています。

  新聞紙は、水分が多い環境では吸水し、逆に乾燥しすぎている環境では保湿してくれます。野菜のまわりの湿度を常に適度に保ってくれる不思議な力を秘めている新聞紙は、私にとっての「魔法の紙」です。すっかり新聞紙を気に入ったので、他の野菜の鮮度維持にも多用しています。ちなみに、皆さんのお宅に野菜セットを配達する時に、皆さんからたくさんの古新聞をいただいてまいりました。改めて感謝をもうしあげます。皆さんも、冷蔵庫の中で保存している野菜を新聞紙で包んでおくと、鮮度をさらに長く維持できるかと思います。

サツマイモはジャガイモやサトイモなどと比べると寒さに極端に弱く、冬に貯蔵するのが難しい野菜です。小林農場では秋のうちにサツマイモの出荷を終えていましたが、冬も無事にサツマイモを貯蔵して出荷している農家も多いので、小林農場でもサツマイモの長期貯蔵に挑戦してみました。サツマイモは収穫されてから時間が経つとますます甘くなってゆくので、収穫されたばかりの秋より冬のほうが甘いイモを楽しめます。

ビニールハウスの中に深い溝を掘って、そこに収穫したサツマイモを入れて、その上にはたっぷりとワラと布団をかぶせて防寒してみました。年を越してもイモは無事に貯蔵されていたのですが、2月に入る頃には全部、傷んでしまっていました。私の自己流の貯蔵方法ではダメなようなので、他の農家からちゃんと教わりたいと思います。

  去年の秋に収穫時期を迎えて、土をたっぷりとかぶせて防寒しながら出荷してきた大根やカブも、暖かくなるにつれて保存が効かなくなり、間もなく出荷が終了いたします。この2月には新たに大根やカブの種を播き、すっかり春めいた頃に収穫を迎えるでしょう。

  寒くて作物の生育が止まって長期間貯蔵できる冬は出荷をのんびりとできますが、暖かな春では作物は収穫時期を迎えた後もどんどん生育が進んでしまい、早く収穫・出荷しないと老化してしまいます。でもその頃には、寒さで縮こまっていた私の体も暖かくなって動きやすくなるので、急ぎ足の作物たちとまた賑やかに付き合ってまいりたいと思います。

2019年6月26日 (水)

クサフジ   ~命名百科~小林農場で出会える自然

「命名百科」では、「小林農場で出会える自然」を写真と挿し絵で紹介しております。よろしければ、下記をクリックしてご覧ください。
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今回は「クサフジ」をご紹介します。
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5月に撮影。

2019年6月25日 (火)

令和1年6月24日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・ズッキーニのニンニク炒め

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、人参、カブ、大根、ズッキーニ、キュウリ、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、シュンギク、ニラ、ニンニク

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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おすす料理「ズッキーニのニンニク炒め」(ズッキーニを初めて料理するならこの料理法で)

1・鍋にオリーブオイルとスライスしたニンニクを炒め、薄切りしたズッキーニも加える。

2・塩と胡椒をふって、味をととのえる。

(味が淡泊なズッキーニと香りの強いニンニクの組み合わせがかみ合う。好みでベーコンやトマトなどもいっしょに炒めてもおいしい

ズッキーニは味にクセがなくてあっさりとしているので、どんな食材と組み合わせても合い、炒めたり煮たり漬物にしたり、いろんな方法で料理できます。料理しやすくてとても便利な食材だと思います。

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現在のズッキーニの畑の様子。大きくて黄色のきれいな花がたくさん咲いています。雌花からやがて実が実って、収穫されます。

 

2019年6月23日 (日)

循環の町  平成31年2月14日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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循環の町   平成31214

余寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先日、地元の市貝町の役場にて、すぐお隣の芳賀町で堆肥を生産している堆肥センターの代表の方を講師に迎えて、講習会が行われました。芳賀町の自治体は、堆肥センターと連携しながら地域内で堆肥を自給自足してゆく取り組みに力を入れています。地元の企業や家庭から排出される生ごみや畜産場から排出される家畜のふんなどを回収して、堆肥センターで混合して何度も切り返して発酵させて、数カ月かけて熟成させ、堆肥にします。

今の農家はあまり堆肥を作らなくなり、代わりに化学肥料を購入することが多いようです。資源の少ない日本列島では化学肥料の原料は手に入らず、化学肥料は全て、海外から輸入されています。いっぽう、生き物が旺盛に育ちやすい日本列島の気候では、米ぬかやもみ殻や動物の糞尿などの堆肥の原料となる有機物がたくさん手に入ります。芳賀町の取り組みでは、身近な有機物を使って堆肥を作ってきた昔の農家の知恵を再現しています。

  堆肥センターで完成した堆肥を地元の農家が自分の田畑に散布して土を作りながら作物を育てます。そうして収穫された農作物の出荷先も町の中に用意されています。例えば、地元の学校と地元農家と自治体が連携して、学校給食の食材に地元産の野菜が使われています。子供たちは郷土の味に触れられて、良い教育となります。

  農家は堆肥で土を作って農作物を生産する。農作物は地元の消費者に届けられる。そこから排出される生ごみを堆肥センターが回収して堆肥にする。こうして農家も消費者も、町の住人の全てが自分たちの食糧を生産してゆく循環に加わることにより、町は活性化してゆくことになります。堆肥センターは生産者と消費者を結ぶ役割を担うことになり、ただ単に堆肥を生産するだけではなく、その先には「地域づくり」という目標が掲げられています。

  市貝町も芳賀町の取り組みを見習って、堆肥センターで作られた堆肥を活用するように市貝町の農家に薦めています。堆肥の購入費を町が8割も補助してくれることになり、市貝町の農家はかなり安い金額で堆肥センターから堆肥を大量に購入できます。私自身も身近な雑木林から落ち葉をかき集めて堆肥を作っていますが、自分で作れる堆肥の量には限界がありますので、足りない分は堆肥センターから入手しています。

  ゴミの増加による自然環境の悪化が懸念され、生ごみの処理方法として堆肥化する方法が注目されています。ただし、田畑に堆肥を与えすぎて栄養過剰にしてしまうと健全に作物が育たなくなるので、田畑が受け入れられる堆肥の量にも限度があります。ゴミを堆肥化することに力を入れる前に、まずはできるだけゴミを出さない生活を一人一人が心掛け、その上でどうしても減少できない種類のゴミを大事に堆肥化してゆければよいと思います。

  現在は人工的に生成されたいろんな化学物質が空にも海にも大地にも拡散していて、そのうちの多くは無害ですが、ときどき有害なものもあります。堆肥の材料の中にも、それらの化学物質が混ざってしまうこともあるでしょう。私も自分で堆肥を作っていますが、許容範囲を超える量の化学物質が堆肥の中に混ざらないように、気を配らないといけません。

2019年6月20日 (木)

シロヒトリ ~命名百科・小林農場で出会える自然

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幼虫の状態。5月に撮影。

(画面をクリックすると、画面が拡大されて見やすくなります)

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「命名百科」では、「小林農場で出会える自然」を写真と挿し絵で紹介しております。よろしければ、下記をクリックしてご覧ください。

2019年6月18日 (火)

令和1年6月17日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・ニンニクの収穫

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、カブ、大根、ズッキーニ、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、サンチュ、シュンギク、フダンソウ、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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ニンニクを今年初めて収穫してみました。

Imgp0328 現在のニンニク畑の様子。青々としていたニンニクの株が、左の写真のように全体的に黄色く枯れ始めた頃が収穫適期です。

Dscf6353 株を土から引き抜くと、地下から食用部の球が姿を現します。

Imgp0343 収穫してみると、球が予想していたよりも太っていました。

まだ全部を収穫し終えていませんが、今年は無難にニンニクは生育していたので、そこそこ豊作だと思います。

出荷日の早朝に収穫した、採りたてのニンニクを野菜セットに入れました。通常は収穫後は風通しの良い場所に数日間置いてちゃんと乾燥させてから出荷しています。今回は乾燥させずに出荷しましたので、球の中身はみずみずしくて柔らかいです。通常よりも長く貯蔵できないかもしれませんので、今回のニンニクは早めに食べきることをおすすめします。

 

2019年6月17日 (月)

令和1年6月14日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、カブ、大根、ズッキーニ、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、サンチュ、シュンギク、フダンソウ、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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今回、夏野菜のズッキーニを初めて出荷し始めてみました。

次回からニンニクを初出荷してみたいと思います。

来週から夏の人参を出荷できるかもしれません。

さらにキュウリ、サヤインゲンなどの夏野菜も徐々に収穫されてゆく予想です。

現在はキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、白菜などの春野菜がよく収穫されています。

 

2019年6月15日 (土)

種の交換会  平成31年2月7日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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種の交換会     平成3127

早春の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  先日、栃木県内の農家の集会で「種の交換会」が開催されて、私も参加させていただきました。それぞれの農家が何年も自分の畑で採り続けてきた作物の品種の種を持ち寄り、お互いに自分の欲しい品種の種を交換し合いました。一つの作物からは自分だけでは使い切れないほどのたくさんの種が生み出されるので、他の農家とそれらの種を分け合えます。

  同じ野菜の中でも、とても多くの品種があります。一般的なナスの品種は紫色の実がなりますが、「青ナス」という品種のナスの実は、信号機の青信号のような色をしています。去年の交換会で私は青ナスの種を他の農家から分けていただき、夏に初めて「青ナス」を育てて野菜セットに出荷してみました。そのトロリとした食感が皆さんに好評でしたので、私も自分で青ナスから種を採ってみました。今年もその種から青ナスを育てようと思います。 

  この青ナスの種は市販では滅多に販売されていません。各地の農家が自分で種を採り続けることによって存続している品種です。種の交換会ではそのような市販されていない希少な品種に出会えます。なんといっても「自分で種が採れる固定種」に出会うことができます。今の一般的に市販されている種は「自分で種が採れない交配種」の場合が多いです。

  違う品種を交配すると素晴らしい特長を有した品種が新たに生み出されます。これらの品種は総じて「交配種」と呼ばれます。個人の農家が交配種を作るのは難しく、主に種苗会社によって開発されています。交配種が素晴らしい特長を発揮できるのは一代限りで、その交配種から種を採っても次の世代はその特長をそのまま引き継ぐことができません。素晴らしい交配種の種を手に入れるには、毎年、種苗会社から購入しないといけません。

  いっぽう、長い年月をかけて農家によって種を採り続けられ、特長が固定された品種を「固定種」といいます。昔は農家が自分で種を採っていたので全ての作物は固定種でした。

自分で種を採る作業は手間がかかります。交配種の種を種苗会社から購入したほうが手間をかけずに楽に栽培できるので、今の農家は種苗会社から交配種を購入することが多く、固定種は消えつつあります。しかし農家が自分で種を採ることをやめてしまうと、食の安全保障の上で危険です。各地で固定種の交換会が催され、「種の自給」を推進しています。

  去年は小林農場でも15品種ほど自分で種を採りました。まだ種を採り始めたばかりで年月が経っていないので、まずは自分の畑にこれらの種を播いてみてその発芽率などを確かめて、自信をもって他の農家にお分けできそうならば、どんどん交換会に持参したいです。

今年の交換会でも、他では入手するのが難しそうな固定種の種を見つけて、農家の皆さんから分けていただきました。今年もこれらの種から作物を育てて、そして次は私がその作物から種を採って交換会に持参して、他の農家の皆さんにお分けできればよいです。

違う農家が種を採り続けてゆけば、その品種の特長も少しずつ違ってゆきます。違う畑で種が採り続けられれば、やはりその品種の特長も少しずつ違ってゆきます。私がいただいた種の品種も小林農場の畑で変化してゆき、こうして品種の多様性が広がってゆきます。

2019年6月13日 (木)

令和1年6月10日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・シュンギクのふりかけ

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、カブ、大根、玉レタス、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、シュンギク、チンゲンサイ、フダンソウ、ニラ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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シュンギクのふりかけ の作り方(このクセのある香りが、ご飯のお共にぴったり)

1.シュンギクを水洗いしてからみじん切りにする。

2.フライパンにごま油を敷いて、細かくしたシュンギクを炒める。

3.しょう油やみりんなどの調味料や、ゴマ、かつお節、のりなどの食材なども加えて、水分が飛ぶまで炒める。

4.出来上がったらご飯の上にかけて、ご飯といっしょにいただきます。

シュンギクのような強い香りが目立つ葉物野菜は、細かく刻んで料理すると香りがやわらかくなり、食べやすくなるようです。ご飯との組み合わせがちょうど良い塩梅になります。

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ダイコンの葉のおいしい苦味も、刻んで炒めてふりかけにすると、ご飯のお供としておいしく食べられます。

大根の葉をふりかけにして食べるご家庭も少なくないようで、「大根は根だけでなく、葉もください。」というご要望を度々いただきましたので、小林農場の野菜セットには、大根の根といっしょに、葉もつけてお届けしています。

2019年6月11日 (火)

ハナミズキ ~命名百科・小林農場で出会える自然~

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左の写真・ハナミズキの花(4月に撮影)。右の写真・ハナミズキのつぼみ(2月頃に撮影)

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(画面をクリックすると、画面が拡大されて見やすくなります)

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「命名百科」では、「小林農場で出会える自然」を写真に撮ってご紹介しております。よろしければ、下記をクリックしてご覧ください。

 

2019年6月 9日 (日)

令和1年6月7日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・ブロッコリーの下茹で

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、カブ、大根、玉レタス、サニーレタス、キャベツ、白菜、ブロッコリー、カリフラワー、ホウレン草、シュンギク、チンゲンサイ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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ブロッコリーの食べ方・・・炒めるにも煮るにも、まず最初に下茹でします。

一般的な下茹でのやり方

  ・茹で時間が長くなりすぎないように注意(食感が柔らくなりすぎてしまうので)。だいたいゆで時間は1~2分で十分。

  ・茹でた後に冷やすときは、水にさらさない(食感が水っぽくなりすぎるから)。しばらくザルに広げて冷ます。

今回の農場通信では、以上のようなブロッコリーの一般的な料理方法を書いてみました。

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料理に関しては、おそらく私よりも皆さんのほうがよくご存じだと思いますので、わざわざ料理の基本的なことを農場通信でお伝えすることもないかもしれませんが、基本の復習と思ってお読みいただければありがたいです。

料理にまだ慣れていない方もいると思うので、今後も農場通信に、料理の基本もお伝えできればよいと思います。

Imgp0320 ブロッコリーの茎の部分も、火を通すとコリコリとした食感でおいしく食べられます。皮は筋っぽいので、厚めに切り除きます。

 

  

2019年6月 8日 (土)

独自の現代版農事歴   平成31年1月31日

野菜セットには、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。

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独自の現代版農事歴   平成31年1月31日

春浅いころ、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  間もなく2月4日、二十四節季の「立春」を迎え、暦の上では春が始まります。実際は今が一年で最も寒い時期で、全く「春が来た」という感じはしませんが、この先はこれ以上に寒くなることはなく気温が上がり始めてゆくという意味で、春の始まりとされています。

  1月に作物の種を蒔いても寒すぎてまともに育たないので、小林農場では立春になってから種を蒔き始めます。昔の旧暦では立春の頃にお正月を迎えて新年を祝いましたが、私の感覚でも、いよいよ作物の種を蒔き始める立春こそが一年の始まりという気がいたします。

  1年間を24等分した暦が「二十四節季」で、「立春」の他に、1年で最も暑い季節「大暑」、最も寒い季節「大寒」など、24の季節に分かれています。作物の種まきの適期や霜が降りる時期を確認したりするために、昔の農家は二十四節季を目安にしてきました。

  日本にはさらに、一年を72に分けた「七十二候」という暦もあり、「桜初めて咲く」「ツバメ来る」など、その季節に現れる花や動物などを基にして、72の季節名がつけられています。季節の訪れを感じることに喜びを抱いてきた昔の人々の心意気が感じられます。

  ただし、日本列島は北海道から沖縄まで南北に長くて、多くが山間地なので地域の標高もさまざまです。それぞれの地域の気候は違い、生息している動植物の種類も違い、違う様子で季節が移ろうので、全ての市町村に共通の七十二候を適用するには無理があります。

私は、小林農場の自然環境に合った季節名を独自に作り、自分の畑仕事に役立てようと思っています。例えば、従来の七十二候の今の時期の季節名は、「鶏、卵を産み始める」となっていますが、小林農場は鶏を飼っていないので、私は独自に「雨降らず、大地乾く」と新たな季節名を作ってみました。本当にこの1カ月間は全く雨が降らず、畑が乾いています。

  昔から菜の花が咲く頃に降る雨は「菜種梅雨」と呼ばれ、多くの植物の花を咲かせる雨として知られています。他にも「春雨」とか「時雨(しぐれ)」とか、昔の人たちはいろいろな呼び名を雨につけています。それぞれの雨の名前から、季節の訪れが感じられます。

  毎年1月は冬型の気圧配置により、太平洋気候の関東平野は晴れの日が続き、雨がほとんど降らずに乾燥します。立春を迎える頃になってようやくまとまった雨が降るのですが、この雨が降る日を狙ってその年最初の種蒔きを畑で行い、雨の水分で種を発芽させます。

  よって、この立春の頃に降る雨は、記憶に残るとても印象的な雨となりますので、この雨にも特別に呼び名を与えてもよいでしょう。春が訪れると美しい声で鳴くウグイスには「春告げ鳥」という呼び名がありますので、立春の雨を「春告げ雨」と独自に呼ぶことにしました。特に今年の関東平野の冬は極端に雨が降らずに乾燥していますので、今年の「春告げ雨」は農家だけではなく多くの人々に喜ばれる雨になるのではないでしょうか。

  農業では暦は必要とされます。二十四節季や七十二候を作って季節を計ろうとしてきたご先祖様たちの知恵を借りながら、昔と今とでは気候がずいぶん変わってきていることを計算に入れて、自分の地域に合った現代版の農事歴を独自に作ってゆければ楽しいです。

2019年6月 4日 (火)

令和1年6月3日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・春作のキャベツ、ブロッコリー、白菜が登場

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、カブ、大根、玉レタス、サニーレタス、キャベツ、白菜、ブロッコリー、ソラマメ、ホウレン草、シュンギク、チンゲンサイ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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2月に種を播いて育てた春作のキャベツとブロッコリーが、ようやく収穫できるようになりました。

本当は5月からたくさん収穫して出荷する予定でしたが、この春はこれらの作物の生育が停滞して、なかなか収穫時期を迎えてくれませんでした。

ひょっとしてこのまま全く収穫できぬまま終わってしまうかもしれないとヒヤヒヤしましたが、この月曜日の朝、目覚めたようにこれらが次々に収穫時期を迎えてくれました。しばらくの間、これらを野菜セットの中に出荷してゆけそうです。

白菜も予定通りに収穫時期を迎え、今まで収穫してきた玉レタスも加えて、今回の2000円セットはキャベツ、玉レタス、白菜の「3大結球野菜」が揃い、少し体積のあるセット内容となりました。

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今回、キャベツやブロッコリーなどの生育が停滞した理由は、主に苗作りが上手にできなかったからだと思います。今回は特に悪かったですが、いつもキャベツなどのアブラナ科作物の苗作りは上手にできません。

今回の停滞をきっかけにして、今後のアブラナ科作物の苗作りは、他の作物の苗作りとは分けて管理して、今までとは違う育て方を試してみたいと思います。

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(左の写真)ようやく目覚め始めたキャベツ、ブロッコリーの畑。(右)白菜は予定通りに収穫時期を迎える。モンシロチョウも乱舞している。

2019年6月 1日 (土)

令和元年5月31日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・「第11回SATOYAMAヘルシーマーケット」明日、開催

今回の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、カブ、大根、玉レタス、サニーレタス、キャベツ、ブロッコリー、ソラマメ、ホウレン草、シュンギク、チンゲンサイ、ニラ、ニンニクの茎

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なので、もっとたくさんほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜は除いてほしい」など

旬野菜詰め合わせ(野菜セット)についての皆さまからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は電話やメールで農場まで、または、小林に直接、お伝えください。

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明日、6月2日の日曜日、市貝町にて地元の生産者による手作り青空市「第11回SATOYAMAヘルシーマーケット」が開催されます。

小林農場も野菜や加工品を持参して、出店いたします。

開催の時間や場所などの詳細は、SATOYAMAヘルシーマーケットのホームページをご覧ください。

今回は今までと開催場所が変わります。今までは「観音山 梅の里」で行われてきましたが、今回は「芳那の水晶湖」にて開催されます。

また、ホームページには、今回の出店者や商品の情報も掲載されています。他の出店者の皆さんも、他ではなかなか出会えないないような個性的な農産物、加工品、手芸を持参してきて、また、ここでしか食べられないようなおいしい料理が食べられそうです。

私も、自分の野菜や加工品を売って得たお金を、他のお店に寄って買い物したり食べ歩いたりしながら使い果たしたいと思っています。せっかくのお祭りなので、粋に売買したいです。

小林農場から販売される商品(予定)

玉ねぎ、カブ、大根、玉レタス、サニーレタス、サンチュ、ホウレンソウ、間引きチンゲンサイ、サラダからし菜、ニンニクの茎、人参の葉

小麦粉、乾麺、人参ジャム、押し麦

ナスの苗、ピーマンの苗

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左の写真はニンニクの茎。右の写真は人参の葉。これらもおいしく食べられ、明日は商品として販売する予定です。

他の野菜売り場ではあまり見かけない食材なので、これらを料理したことがない方も多いと思います。開催当日では、皆さんにこれらの料理方法を直接、ご説明いたします。

Dscf0585Dscf2159 Cimg0964 Dscf0469 できるだけお店をお祭りらしく飾り付けながら、皆さまのご来場、お待ちしております。

 

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