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2019年4月13日 (土)

今後の土作りの方針    平成30年12月13日

野菜セットでは、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。

このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います.

今後の土作りの方針    平成30年12月13日

寒さがひとしお身に染みる頃となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  紅葉の季節もすぎて、小林農場の畑に隣接している雑木林では大量の落ち葉がじゅうたんのように地面を覆っています。これらを熊手でかき集めて、畑の隅に積んで保管しておきます。落ち葉は畑の「土作り」のための材料として最も有益な材料だと考えています。

  小さすぎて人の目には見えませんが、落ち葉にはいろんな種類の菌(微生物)が付着していると言われています。植物は、土の中の栄養をこれらの無数の菌から渡されながら生育してゆきます。「土作り」とは作物の生育を助けてくれる菌を畑に増やしてゆくことです。

  落ち葉は菌には居心地の良い棲み処のようですが、落ち葉だけを畑に与えても菌は増殖しません。お米を精米した時に排出される米ぬかは菌の大好物なので、落ち葉に米ぬか加えてあげると菌は米ぬかを食べて大繁殖します。菌が繁殖する現象を「発酵」と呼びます。稲わらや家畜フンなど、どの有機物を組み合わせても発酵は起きるのですが、多くの農業関係者は落ち葉と米ぬかの組み合わせが発酵させるのに最も良いと言います。

私も毎年、落ち葉を主体にして米ぬかを合わせて発酵させて、苗を育てるための床土を作っています。人間の赤ちゃんのように野菜の苗もとても繊細でか弱いので、床土が不良だと全く生育ができませんが、小林農場ではこの作り方の床土で苗が生育してくれています。

  堆肥は落ち葉などを発酵させて作られ、堆肥を畑に投入すれば菌を畑に増やすことができます。ただ、落ち葉をかき集めてくるだけでも大変に時間がかかるのに、さらにそれから材料を混ぜ合わせて何度も切り返して発酵させて堆肥をしっかりと完成させようとしたら手間と時間がかかりすぎて、そんなにたくさんの堆肥を畑に散布することができません。

  そこで堆肥を作る手間を省いて、かき集めてきた落ち葉や米ぬかを発酵させずに生のまま畑に散布してゆこうかと考えています。散布後にトラクターで耕して土とかき混ぜれば土の中で落ち葉や米ぬかは自然と発酵し、畑の現場で堆肥が完成されることを狙います。

  落ち葉や米ぬかが発酵を始めたばかりの頃は菌が元気すぎて大暴れし、もしそこに作物の苗を植えたりすれば、暴れん坊の菌に土の中の栄養を横取りされて苗は障害を受けるかもしれません。生のまま有機物を畑に投入する場合は、その直後に作物を作付けするのは控えたほうがよさそうです。逆の言い方をすると、生のまま畑に投入しても、時間が経って発酵が進んで菌の様子が落ち着いた後ならば、問題なく作物を作付けできるかと思います。

  土作りの主体を落ち葉として、それをできるだけたくさん畑に散布することが、今後の小林農場の土作りの方針です。畑仕事が忙しくない冬のうちに、そこら中から落ち葉をかき集めたいと思います。山林の豊かな農村には落ち葉という宝物がそこら中に落ちています。

地元の公園や工場などの敷地内にはたくさんの巨木が管理されながら立ち並んでいますが、管理者の方々がこの季節には落ち葉をかき集めて掃除しています。山ほどかき集められたそれらの落ち葉をただ捨ててしまうのはもったいないと、地元の農家に声をかけて落ち葉を提供してくださいます。私もずいぶんたくさんの落ち葉をいただき、ありがたいです。

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