越冬の蓄えの確保、完了へ 平成30年12月6日
野菜セットでは、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。
このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います.
越冬の蓄えの確保、完了へ 平成30年12月6日
師走の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
11月下旬より早朝には畑に霜が降りて白く染まり、土が凍り付くようになりました。畑で生育していた作物が霜で傷んでしまう前に、順番に防寒対策を施してゆきました。白菜は屋内へ、里芋や大根は土の中に掘った貯蔵穴へ、それぞれ寒さを凌げる場所に移しました。人参やカブには上からたっぷりと土をかぶせて霜が当たらないようにしました。
すでに倉庫の中で保管していたジャガイモ、玉ねぎ、カボチャには布団をかぶせて防寒しました。あとはこれから、ほうれん草に防寒用の布をかぶせてゆきたいと思います。
上記の野菜が来年の3月まで大事に防寒・貯蔵されながら野菜セットの中に入れられます。貯蔵作業がほぼ終了したので、来年の3月までの出荷状況の予測がたてられます。人参、長ネギ、カブ、大根はたくさん蓄えを確保でき、ゆとりを持って出荷できそうです。不作だったジャガイモ、白菜、里芋は、在庫量を確認しながら少量ずつ出荷してゆき、できるだけ長い期間、皆さんにお届けしたいと思います。
そして今年の11月は例年よりも暖かかったので、ほうれん草などの葉物野菜の生育が勢い良く、11月上旬頃からすでに元気に収穫されています。去年の11月は葉物野菜が大きく育つ前に寒さが早い時時からやって来て多くの葉物野菜は小さなまま生育を止めてしまい、ほとんど収穫できませんでした。ほうれん草の生育も遅くて、収穫を始めることができたのは年が明けた後でした。同じ冬でも、年によってずいぶんと様相が違うものです。
鍋に煮込んで食べるとおいしい水菜や、座布団のような面白い形をしたターサイなど、この秋は豊富な種類の寒さに強い葉物野菜を栽培してみました。この冬は白菜が不作で少ししか出荷できませんが、代わりにこれらの葉物野菜がその穴を埋めてくれるでしょう。冬の葉物野菜のエース・ほうれん草も、毎週、お届けできるかと思います。
去年は里芋がよく採れて、貯蔵穴はたくさんの里芋で埋まりました。ところが、貯蔵穴から取り出してみると多くの芋は傷んでしまっていて出荷することができませんでした。去年の場合は、もう年が明ける直前の12月下旬になってようやく里芋を畑から掘り出して貯蔵穴に移して防寒したのですが、その頃にはかなり外は寒くなっていたので、防寒する前にすでに里芋は寒さによって傷み始めてしまっていたと推測しています。
今年の里芋は過去最低の収量で、残念でした。しかし、寒さが本格的になる前に貯蔵穴に移しましたので、長期間良い状態で保管できるのではないかと思います。けっきょく貯蔵に失敗した去年と比べて、出荷できる里芋の量はそんなに変わらないかもしれません。
11月下旬頃より防寒・貯蔵作業を最優先して集中的に行ったので、本格的に寒くなる前に防寒をほぼ完了することができました。越冬のためにやるべきことを早く終わらすことができて、気分が良いです。この年末は農場の大掃除に時間を費やすことができそうです。
« 4月 苗の順化 | トップページ | 4月7日 畝からビニール資材を取り除く »
「農場通信」カテゴリの記事
- 令和6年1月以降に新たに公開される記事(2024.01.03)
- 生き物の表情 令和5年6月1日(2023.12.28)
- 多忙を極めてゆく畑 令和5年6月19日(2023.12.23)
- どこに向かうのか、農業 令和5年6月12日(2023.12.14)
- 顔を見せるのが苦手な農家による顔の見える農場 令和5年6月8日(2023.12.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント