« 平成31年3月11日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・春の里芋の食べ方 | トップページ | 平成31年3月15日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・小林農場の加工品 »

2019年3月16日 (土)

たかが名前、されど名前   平成30年11月15日

野菜セットでは、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。

このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います.

 

たかが名前、されど名前   平成30年11月15日

 

落ち葉が風に舞う季節となりました。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

 

  先日の11月11日の晴天の中、市貝町にて「SATOYAMAヘルシーマーケット」が開催され、小林農場も野菜や加工品を持参して出店させていただきました。このように店が立ち並んで賑やかに人々が農産物や料理を売買する場を、最近では「マルシェ」と呼ばれています。フランス語で市場という意味で、おしゃれな響きが日本人に気に入れられました。

 

  日本語にも昔から、「朝市」や「青空市」など、素敵な名称があります。私は今回のような地元の人々による手作りで開かれるささやかな市場を「手作り青空市」と呼んでいます。

 

  この手作り青空市では、有機栽培の野菜が販売されました。農薬を使わない栽培を「有機栽培」と呼び、安全性の高い農産物が作れることで知られ、小林農場で行っている栽培も「有機栽培」と呼べます。ただ、多くの人には「有機栽培」という名前を聞いただけでは具体的にどんな栽培方法なのか想像しにくいと思います。私は「有機栽培」という言葉は控えて、もっと具体的でわかりやすい「無農薬栽培」という言葉を好んで使っています。

 

最近では「自然栽培」も健康食に関心のある方々の間で脚光を浴びています。肥料をいっさい使用せずに土の地力のみで作物を育てる栽培方法を「自然栽培」と呼びます。肥料を与えらずに厳しい環境の中で育った作物は味が良く、人の健康にも良いとされています。

 

  私も試しに肥料を散布したことのない畑で人参を作っていますが、畑の土質が人参に合わないようでまともに人参が育たず、その生育の様子は不自然でした。野菜セットに入れている人参は他の畑で栽培したものですが、元気に育って良質な人参が採れています。でも、過去に肥料を散布したことのある畑なので、「自然栽培の人参」と呼ぶことはできません。

 

  肥料を使わずに作物を育てられれば理想的ですが、肥料を施さなければ作物が自然に育たない場合も多く、その時は素直に肥料を施せば良いでしょう。作物をよく観察して、作物の気持ちに合わせて肥料を与えたり与えなかったりするのが、自然な栽培だと思います。

 

  肥料を使わない栽培を「自然栽培」と呼ぶと、「肥料を与えないのが自然な栽培」「肥料を与えてしまうと自然な栽培ではなくなる」と多くの人々に誤解を与えてしまうかもしれません。私は肥料を使わない栽培を、そのまま「無肥料栽培」と呼びたいと思っています。

 

  先日のSATOYAMAヘルシーマーケットでは、自然栽培を熱心に応援されている主婦の方が来場されましたので、ついつい私は「自然栽培」という名称に対して私が抱いてきた疑問や持論をぶつけてしまい、主婦の方を困らせてしまいました。ささやかな会話を楽しみに会場まで足を運んでくださったのに、もうしわけなかったです。私も「無肥料栽培」を小林農場の畑でもできるように努力したいと考えています。その名称が気になっただけです。

 

  「有機栽培」や「自然栽培」という名前は曖昧でわかりづらく、それゆえに違った意味に解釈されやすく、人に余計な誤解を与えてしまうかもしれません。「無農薬栽培」や「無肥料栽培」などの名前のほうが単刀直入にどんな栽培方法なのか想像しやすくてわかりやすく、誤解も生じにくくて無難だと、私は考えます。たかが名前ですが、されど名前です。

 

« 平成31年3月11日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・春の里芋の食べ方 | トップページ | 平成31年3月15日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・小林農場の加工品 »

農場通信」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: たかが名前、されど名前   平成30年11月15日:

« 平成31年3月11日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・春の里芋の食べ方 | トップページ | 平成31年3月15日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・小林農場の加工品 »

フォト
無料ブログはココログ