ささやかで手作り感のある場 平成30年11月1日
野菜セットでは、野菜といっしょに「農場通信」もお配りして、野菜栽培の様子や農場の考え方などをお伝えしてしております。
このブログでは、数か月前の過去の農場通信を公開してまいりたいと思います。
ささやかで手作り感のある場 平成30年11月1日 行楽の秋、皆さま、いかがおすごしでしょうか。 春と秋の年2回、地元の市貝町で生産者達による手作りの青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」が開催され、小林農場も野菜や加工品を持参して出店させていただいてきました。この秋は11月11日の日曜日に開催されますので、よろしければお越しください。 会場では「人参の葉」を販売する予定です。すっかり人参も立派に育って、葉の部分は固くなって煮ても炒めても筋っぽくて食べにくくなり、今は野菜セットの中に人参の葉は入れていません。でも天ぷらやかきあげなどにして揚げると食べやすくなり、人参の香りを楽しめます。会場では来場者に「揚げ物に最適な食材」とお薦めしたいと思います。 また、農場産の大麦を加工して作った「丸麦」も売り込みたいと思います。お米といっしょに炊くのが通常の食べ方ですが、食感がプチプチとして噛み応えがあるので、おかずの食材としても利用されています。私も台所で丸麦のリゾットやサラダなどの料理方法を研究しています。会場ではその料理方法を、来場者の皆さんとの話のネタにしたいと思います。 毎回、会場まで足を運んでくださる来場者の皆さんのことをすばらしいと感じています。私自身はこのような催しに遊びに行くことはしません。「外出している場合じゃない。畑仕事をやらないと」と、いつも心は仕事に追われてしまいます。心にゆとりがないと地域で開催されている催しに足を運ぶのは難しいです。「SATOYAMAヘルシーマーケット」の来場者の皆さんは心にゆとりを持つことを大切にされている方々だと、私は思っています。 地元の生産者による手作りの催しなので、行政や企業が主催している催しのような大掛かりな演出はありません。このような地域の小さな催しに足を運ぶ方々は、出店者とのささやかな触れ合いや手作りの感じのする商品を楽しみにいらっしゃるのだと思います。 以前、野菜セットを定期的にお届けしていたご家庭では、毎回、お母さんといっしょに小学生の娘さんが私を出迎えてくれていました。アニメのキャラクターを折り紙で折って娘さんに渡すと大変に喜んでくれて、それ以後、毎回娘さんは折り紙で折ってほしいキャラクターを私に伝えてくれて、私も娘さんのためにずいぶんたくさんのキャラクターを折り紙で折りました。このようなささやかな触れ合いを青空市でも再現できれば良いです。 折り紙はまさに、手作り感のあるささやかな伝統手芸だと思います。他にもしめ縄や染物などの手芸が多くの一般人によって古くから親しまれてきました。これらは経済活動を伴わない趣味や遊びで行われる場合が多く、生活してゆく上で必ず必要のあるものではありませんが、人々の心にゆとりと潤いを保つためにとても大事なので、今まで受け継がれてきました。神輿や提灯などの手芸で賑わうお祭りは、人々の心に灯りを灯してきました 私も少し本気で折り紙を学んで折ってみようと思っていましたが、畑仕事が忙しいことを理由にして、全く折っていません。最近は夜の時間も長くなりましたし、折り紙の大作を作るのに時間を費やして、青空市で店頭に飾りたいと思います。「折り紙を折っている暇があるのなら明日の畑仕事の準備をしろよ」という悪魔のささやきに屈しませんように。
酉の市の熊手の飾りを、折り紙で折って作ってみました。おかめを中央にして、その周りにタイ、ツル、カメ、招き猫、小判、巾着、小づち、松竹梅など、おめでたいもので飾り立ててみました。
« 平成31年2月25日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・冬の貯蔵方法を振り返る | トップページ | 平成31年3月1日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・葉物野菜が蘇生 »
「農場通信」カテゴリの記事
- 虫愛づる国 令和4年9月29日(2023.03.23)
- 12年目の3・11 福島第一原発事故関連の農場通信(2023.03.16)
- 「持たない」という選択 令和4年9月15日(2023.03.09)
- 種まきの適期を探る 令和4年9月23日(2023.03.02)
- 飢饉は過去の話ではない 令和4年9月8日(2023.02.23)
この記事へのコメントは終了しました。
« 平成31年2月25日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・冬の貯蔵方法を振り返る | トップページ | 平成31年3月1日の野菜セット(旬野菜詰め合わせ)・葉物野菜が蘇生 »
コメント