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2019年2月24日 (日)

太陽と苗の微妙な関係  平成30年10月25日

太陽と苗の微妙な関係  平成301025

爽冷のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  キャベツ、玉レタス、白菜などの秋野菜の栽培では、7月、8月の暑さが真っ盛りの頃に箱に種を播いて育苗ハウスの中で苗を育ててから畑に植えてゆきます。今回の秋の苗作りでは生育中に多くの苗が枯れてしまったり生育が止まってしまったりしてしまいました。この秋冬は残念ながら、キャベツ、玉レタス、白菜などが不作になることでしょう。

  キャベツなどの結球する秋野菜が種を播かれてから収穫時期に至るまでに数か月間かかります。秋野菜はたいてい暑さには弱いのですが、秋が深まって涼しくなるのを待ってから種を播いていたら収穫を迎える前に寒い冬がやって来て生育が止まってしまうので、暑さが厳しい真夏の頃より種を播いて寒い冬が来る前に収穫時期を迎えさせるようにします。

  本来は太陽の光は植物が光合成をしてゆくために不可欠なものなのですが、か弱い苗にとっては今年の猛暑の太陽光は痛いくらいに強烈なようでした。太陽光がじりじりと苗の体力を奪ってゆくようで、苗の葉には張りがなく、生育に勢いがありませんでした。

  試しに一日中、苗の上に遮光ネットをかぶせて直射日光を苗に当てないようにしておきました。日陰での苗の様子をうかがってみると、葉の緑色がキラキラと輝いていて、苗がニコリと笑っているように見えました。その時から最も気温が上がる12時頃には苗の上に遮光ネットをかぶせて、苗が直射日光から逃れられる時間を作ってあげることにしました。

  真夏に行われる秋野菜の苗作りでは苗を暑さから守ることが重要となりますが、苗のまわりの温度を下げてゆくのはけっこう難しいです。ずっと遮光ネットをかぶせて直射日光を防げば温度を下げられますが、光合成が不足してしまって苗が健全に育たなくなります。日本の夏は以前よりも暑くなってゆく傾向なので、今後は新たな防暑対策が必要です。

  種が床土に播かれてから発芽するまでは水を切らしてはいけないので、種を箱に播いたらすぐにその上にフタをして保湿しておきます。発芽したらすぐにフタを取り去って日光を当ててあげないといけませんが、フタを取り去るのが遅れると、発芽した新芽はもやしのようにひょろひょろと伸び、その後もひょろひょろとした弱々しい苗に育つ傾向があります。最初に日光を受けられるかどうかによって苗の一生に影響が及ばされる気がします。

  今年の夏、畑に種を播いた小松菜などの葉物野菜は、害虫に食べられて全滅しました。畑に害虫が繁殖しているようなので、畑に直接種を播くのをやめて、苗を育苗ハウスの中で育て、気温が下がって畑の害虫の勢いが衰えてから苗を畑に植えてゆくことにしました。

  苗の上には防虫ネットをかぶせて害虫から防ごうとしましたが、多くが害虫に食べられてしまいました。毎日、苗に水を与える度に防虫ネットを開け閉めしていたので、そのすきに害虫が侵入したのかもしれません。畑だけでなく育苗ハウスにも害虫が多かったです。

  現在も葉物野菜の苗を育苗ハウスの中で育てていますが、気温が下がって害虫もいなくなりました。そして強烈すぎた日光も今ではすっかり温和となり、柔らかくて優しい光を苗に降り注ぐようになりました。「自分たちの季節が来た」と秋野菜が葉を輝かせています。

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