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2018年10月 6日 (土)

土の「包容力」   平成30年6月21日

土の「包容力」   平成30621

あじさいの花が美しく咲いております。皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  旬野菜詰め合わせの出荷に力を入れていますが、詰め合わせの中に入りきらずに余った野菜は直売所などに出荷しています。直売所でも売れ残ってしまった場合は、その野菜を回収して我が家で料理しています。自分でも食べきれなければ、処分することになります。

  せっかくがんばって生育してくれた野菜を無駄に捨てるのは残念なこと。そこで、余った野菜を利用して堆肥を作ってみることにしました。畑の片隅に枠を作って、モミガラや米ぬかなどといっしょに生ごみや余った野菜を混ぜて入れて、発酵させて堆肥にしています。  

このようにすれば、処分される野菜は「生ゴミ」ではなく「土作りの貴重な資源」となります。堆肥枠という「お墓」をちゃんと建てて、処分される野菜を大切に「供養」します。

  野菜にはたくさん水分が含まれているので、野菜のみを山積みしても異臭を放ちながらグチャグチャに腐敗するのみで、良い堆肥はできません。そこでパサパサと乾いたモミガラを大量に混ぜて水分を調整します。微生物が働いて堆肥が発酵するのですが、堆肥に米ぬかを混ぜると周りからたくさんの微生物が飛びついてきて、発酵が促進されます。米ぬかは微生物の大好物です。農村ではモミガラや米ぬかは入手しやすい材料です。

  堆肥が完成される頃には、生ごみや野菜は微生物によって分解されて、その姿は跡形もなく消え、モミガラの姿のみが目につきます。モミガラは固いので分解されるまでに長い時間がかかりますが、その間は微生物に居心地の良い住処を与えてくれます。畑に散布された堆肥によってエサや住処を与えられた微生物は増殖してゆき、そこで生育する作物が堆肥からの栄養を吸収できるように堆肥の中身を細かく分解してくれると推測しています。これよりこの「生ごみ堆肥」を畑に播いてみて、推測どおりにの効果があるのか、確かめます。

  小さすぎて私達の目には見えませんが、数えきれないほどの無数の微生物が土の中に棲んでいると言われています。自然界ではたくさんの植物や動物が生まれて死んでゆきますが、死んだ生き物を微生物が分解して土に還してくれるから、大地は遺体で覆われてしまうことがありません。そうして土に還った遺体は、土の地力維持に貢献してゆきます。

  小林農場では雑草がたくさん生える度に鋤きこんで退治していますので、畑は雑草の遺体で覆われ、いわば「雑草の墓場」みたいです。これらの雑草の遺体が微生物のエサとなって土に還り、畑の土を肥やしてくれています。畑の土は雑草の死を無駄にはしません。

土が身近にない都会では生ごみは本当にゴミにしかなりませんが、畑の土が身近にあれば生ごみも資源となります。土には、死んだ生き物を迎え入れてくれる「包容力」があり、生き物は皆、死んだ後も土に還って自然界の一部として存在し続けることができます。

私も死んだらこの体を土に還して、死してなお、土の循環の一員に加わりたいです。私の遺体は火葬してもらうよりもそのまま土に埋めて土葬してもらいたいのですが、埋葬方法についてはいろいろと社会的な制限があるようです。社会的に通用する形で遺体を土に還すことができる埋葬方法があればよいのですけれども。

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