農場の風景・立秋から処暑へ
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「立秋」の風景(画面をクリックすると画面が拡大されて見やすくなります)
最近は秋とは思えぬほど蒸し暑い日々ですが、ほんの数日間だけ湿度がぐんと下がってカラリとした気持ちの良い秋晴れの日もあって、秋の気配をわずかに感じられました。
春の始まりである「立春」も、春とは思えぬ寒い時期に迎えますが、日ざしがわずかに長く強くなって春の気配を感じる頃でもあります。
秋の気配を少しでも感じたらさっさと夏を終わりにして秋を始めてしまうのが、この暦のミソです。「気配」をとても大切にしてきたご先祖様達の想いが込められているように思います。
人の心と同じように変わりやすいと言われている秋の空。
左の写真はうろこ雲。右の写真は夕焼け。これらは一年中見られますが、「秋空」としての印象が強いです。
「夏空」の印象の強い入道雲も、この時期によく発生しました。ムクムクどこまでも高く、雲が伸びてゆきます。
右の写真の雷雲では雷が5秒に1回くらいの頻度で発生して、きれいな稲妻をじっくりと見物することができました。栃木県はよく雷が発生して、稲妻の名所です。秋になると、それまで赤くなかったものが赤色に染まってゆきます。
まずは畑のピーマンが素早く秋の気配を感じて、赤く熟します。
小林農場のご神木のコブシ。よく見ると、実がうっすらと赤く染まり始めていました。
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七十二候を検証(自分の地域に合った現代版の七十二候を作ろう
従来の「立秋」の七十二候
初候・涼風至る(涼しい風が吹くようになる)
次項・寒蟬鳴く(ひぐらしが鳴く)
末候・蒙霧まとう(深い霧がたちこめる)
小林農場での実際の「立秋」の七十二候
初候・湿度、下がる(ほんの数日間だけ湿度が下がって、晴れてもカラリとして気持ち良かった。)
次候・ツクツクボウシ、鳴く(ツクツクボウシの鳴き声が目立つようになる)
末候・甘唐辛子、赤く染まる(ピーマンが熟して緑色から赤色に変わる)
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これより「処暑」
「処」とは「止まる」という意味で、「処暑」とは「暑さが止まる」という意味です。この頃から暑さが和らいでゆくと言われています。はたして本当にそうなるでしょうか。
「処暑」にカメラに納めたい風景
えのころぐさ(ねこじゃらし)、まつむし、すずむし、くつわむし、コオロギ、野分の光景、収穫時期を迎える稲
「処暑」の名曲「虫の声」(文部省唱歌) 試聴する
昔の子供達はこの歌で虫の鳴き声を覚えたのだとか。
小林農場でも初夏にはカエルが大合唱を始め、それから四六時中、虫やら鳥やらの鳴き声が止みません。
夜はコオロギのような虫たちの「リーンリーン」という鳴き声がいつまでも続いて、鳴りやまぬ風鈴のよう。昼間は「蝉しぐれ」で、今の季節で最も目立つのは、「ツクツクボオーシ」という鳴き声でしょうか。
冬になるまで誰かが鳴いています。
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