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2018年4月10日 (火)

手間な仕事   平成30年1月11日

手間な仕事   平成30年1月11日

新春のみぎり、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  冬の時期、落ち葉やモミガラや米ぬかをかき集めて堆肥を作ることに時間を費やしています。畑仕事が忙しくなる前に、できるだけたくさんの堆肥を確保したいと思います。

  収穫されたお米は出荷される前に脱穀されるのですが、その取り除かれた殻の部分がモミガラです。稲作農家の敷地内に山積みされていて、たいてい不要物として処分されます。処分される前に私は近所の稲作農家の方からモミガラをいただき、農場へ持ち運んでいます。数日間かけて、軽トラックの荷台に積められるだけのモミガラをたっぷりと積み入れては、稲作農家の方の敷地と小林農場の間を何回も往復しました。

  玄米を白米に精米する時に取り除かれるのが、米ぬかです。町でみかけるコイン精米機に取り付けられている貯蔵タンクの中にたくさん米ぬかがたまっているので、コイン精米機の管理者の方の許可を得て、タンクから米ぬかを取り出させてもらっています。作業中に米ぬかが舞い散るので、以前は作業後には玉手箱を開けた浦島太郎のように髪の毛が米ぬかで真っ白になりましたが、今は上手に取り出せるようになって服も汚さなくなりました。

このように手間さえかければ、お金をあまりかけずに身近な場所から堆肥の材料を入手することができます。ただ、この「手間」が大変であり、私もモミガラや米ぬかや落ち葉をあちらこちらからかき集めて農場まで持ち運ぶのに、莫大な時間を費やしてきました。

  農場経営者は、いかに手間を省いて作業効率を良くしてゆくかを考えます。多くの農家は、販売されている堆肥や肥料を購入して、堆肥を自分で作る手間を省いているようです。

  販売されている堆肥は、どのような材料でどのように作られたのか、自分では確認しづらいので、堆肥はできるだけ自分で作ったほうが安全だと、私は考えています。それに小林農場には、大量の堆肥を購入するだけのお金がありません。

  小林農場は堆肥や肥料を作るのに手間をかけすぎていると、自分でも感じています。でも、稲作農家の敷地内に積まれて放置されているモミガラの山を目にすると、手間をかけてでも持って帰りたくなります。砂場を見たら夢中で砂遊びを始める子供たちのように、モミガラを見るとそれに触れて、そのフワフワとした手触りを楽しみたくなるのです。

  機械やコンピューターなどが田畑にも導入されるようになり、農家はあまり体を動かさなくても多くの仕事をできるようになりました。でも、せっかく手と足を持って生まれてきたのですから、体は本能的に手足を動かすことを求めているような気がします。体と心はつながっているので、体を動かさなくなると、心の調子も崩れてしまうような気もします。

  あまり作業効率を良くすることばかり考えて手間を省くことばかりしていると、作業効率は良くなっても人の心はカラカラに乾きやすくなるのかもしれません。車や飛行機などの乗り物が発達した現在でも、市民ランナーや登山愛好者のように、わざわざ手間をかけて長距離を走ったり山を登ったりすることを好む人は多いです。「手間をかける」という行為は人の心の調子を整え、乾きやすい心に潤いをもたらす効用があるのかもしれません。

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