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2018年4月 1日 (日)

身近な人々、草、虫  平成29年12月21日

 

身近な人々、草、虫  平成29年12月21日

 

今年もいよいよ残りわずかとなりました。皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください。

 

  小林農場は「自然環境に優しい農業」を目指しています。その目標を達成するには、自分達に必要な衣食住を自分達で自給自足してゆく暮らし方が有効です。自給自足することによって、自分達の地域の自然環境に目を向けることになり、保全しやすくなります。

 

必要なものを自給自足してゆくことは手間と時間がかかり、たった一人でそれをこなすことは不可能です。畑仕事でも、一人よりも二人以上で行った方が何倍も仕事の効率が良くなります。身近な人々と助け合うことによって地域の自給自足が可能となります。「自然環境に優しい農業」とはつまり、「身近な人々が助け合える農業」のことだと思います。

 

  畑では草むしりなど、人手を必要とする仕事がたくさんあります。人手を必要とするからこそ、人がお互いに助け合う機会が増えてゆきます。農業には人々を結ぶ力があります。

 

私は農家として独立する前は、農業研修を行っている農家の方の農場に住み込んで学ばせていただきました。そちらの農場には常に、私と同じように新規就農を目指す研修生が複数いて、「人海戦術」で畑仕事が行われていました。雑草も害虫も、除草剤や農薬を使わずに複数の人の手で退治できるので、いつも安全性が高くて元気な野菜を出荷できていました。研修生達はそのような水準の高い野菜に触れながら学んでゆくことができました。

 

ただ、地域社会での「連帯」が過度に重視されると、「個人の自由」を犠牲にしなくてはいけなくなることもあります。都会よりも農村のほうが住民の連帯が濃い傾向がありますが、農村で生まれ育った方々の中には、村の濃密な人間関係を息苦しく感じて、成人後は都会へ移り住む方もいるようです。現在、日本の農村の人口は減り続けています。

 

私のまわりの農家の方々は、農場に大勢の人々を迎え入れて催し物や農業体験を開催したり、農業研修生を受け入れて新規就農の手助けをしたりしています。人と人がそれぞれ、遠すぎず近すぎず、お互いが心地良い距離で関わり合えるような「ゆるやかで、しなやかなつながり」を模索しながら形にしているように見えます。

 

小林農場は私がたった一人で運営してきましたが、一人では野菜を自給するだけで精一杯で、米や果樹や肉まで自給する余裕がありません。もっと自給自足をすすめるには、身近な人との助け合いが必要です。来年は、たまには農場の外へと出掛けて、まわりの農家の方々からいろいろと学ばせてもらおうと思っています。

 

私達は過度に人間関係ばかりを意識して、人間ばかりと関わろうとする傾向があるかもしれませんが、本当は私達の暮らしは、身近な草や虫など、他の生き物たちとも密接に関わっています。草や虫との関わりを深く意識しながら暮らしゆけば、過度に人間ばかりに依存することはなくなり、人間関係から生じる悩みも和らいでいくのではないのでしょうか。

 

私はたった一人、畑で黙々と仕事している時間が多く、あまり人と顔を合わせたり話したりすることがありません。でも、畑で元気に生息している作物や雑草や虫などが、私の毎日をにぎやかにしてくれていますので、さみしいと思うことがありません。

 

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