行事と絡めて旬野菜 平成30年1月4日
行事と絡めて旬野菜 平成30年1月4日
新年のごあいさつをもうしあげます。皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始は旬野菜詰め合わせ(野菜セット)の出荷をお休みさせていただき、ゆっくりと心身を休ませることができました。新たな気持ちで農場を始動させたいと思います。
毎年、お正月には生まれ故郷の東京都江東区の実家に帰省して、家族とともに新年を祝います。実家の近くの神社に初詣に行き、上野にある先祖のお墓にも墓参りに行きました。
神社では、参拝客の誰もが、さい銭箱を前にして二礼二拍をして、手を合わせて神様にお願いごとをしていました。さい銭箱の前では私もついつい真剣になり、長々と神様にお願いごとをしてしまうので、後ろに並んで待っている参拝客にはもうしわけなかったです。
「神様なんて、本当にいるの?」などと疑うのは野暮なこと。自分自身が神様はいると信じられるかどうかが大切なのであり、本当にいるかどうかは大した問題ではありません。
年に一度、お正月になると年神様が訪れてくるので、日本人はお節料理や鏡もちなどを用意して家族みんなで年神様を迎えていっしょに新年を祝います。年神様が気持ち良く訪れてくださるように,年の暮れには大掃除を行って、住まいを清めておいたりもします。
普段は仕事が忙しくて掃除に時間を費やすことのできない人達も、年の暮れになると今までできなかった掃除に時間を費やしやすくなります。普段は離れ離れに暮らしている家族も、お正月になればみんなで集まって顔を合わせやすくなります。このように、「年神様がお正月に訪れてくる」と信じたほうが、信じないよりも、良い事がたくさんあります。昔からの言い伝えを大勢の人々が共有することは、暮らしを豊かにするための知恵です。
正月の他にも、四季が豊かな日本列島では、季節に則った行事がたくさんあります。桜が咲く春には「花見」が行われ、空気が澄む秋には「月見」が行われますが、これらは、もともとは神様に豊作を祈願したり収穫物を供えたりする農村の風習から生じたようです。
それぞれの行事には、その季節の旬の食材を使った料理を作って縁起をかついでいます。小林農場は旬の野菜をお届けして季節感を楽しむことを大切にしてきましたが、例えば、里芋を食べる習わしがある十五夜の頃には、旬野菜詰め合わせの中にも里芋を入れて皆さんに十五夜をより楽しんでいただけるように演出するなど、旬の行事と旬の野菜を絡めてさらに季節感のある詰め合わせを作ってゆければよいと思います。
お節料理に登場する煮物には里芋や人参がよく使われ、酢の物にはカブも使われますが、これらはちょうどこの時期に小林農場がたくさんお届けできる食材です。栗きんとんの材料となるサツマイモも、上手に防寒しながら年末に出荷できればよいです。今まで黒豆を作ったことはありませんが、栽培するのは難しくはないようなので、挑戦したいです。
年末になると帰省される方々が多いので、小林農場も年末には野菜の配送をお休みしました。いっぽうで、ご自宅でお正月を迎える方々からは、お正月の料理に小林農場の野菜を使いたいというご要望もいただきました。お正月料理にこそ良質な野菜が必要です。ご希望される方々には、お正月の直前に新鮮な野菜をお届けできるようにしたいと思います。
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