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2018年2月14日 (水)

個別対応を続けてゆくには  平成29年11月23日

個別対応を続けてゆくには  平成29年11月23日

木枯らしの候、皆さん、いかがおすごしでしょうか。

  「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい、その野菜は好物なのでもっとほしい、特定の野菜にアレルギー反応があるのでその野菜を除いてほしいなど、野菜セットについての皆さんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は小林にお伝えください。」は、小林農場の野菜セットを宣伝する時にすっかりおなじみとなった決まり文句です。

  野菜セットの内容はその季節の畑の状況に合わせて作られ、その内容を皆さんに引き取っていただいております。ただ、ご家庭によって必要な野菜は違います。できるかぎり皆さんのご希望に沿った野菜セットの内容をお届けできるよう、「個別対応」を承っています。

  複数の方々が、個別対応を引き受けてしまったら出荷作業がややこしくなって大変になるのではないかと私の事を心配してくださいました。その通り、実際に個別対応をやってみると私が思っていた以上に大変で、うっかりと間違えて皆さんのご要望とは違う内容をお届けしてしまうこともあり、後で皆さんからご指摘をいただくことが何回かありました。

  間違いを減らして「個別に承ります」を有言実行してゆくために、工夫が必要です。常に手帳を持ち歩き、皆さんからご要望をいただいたらすぐにそれを書き留め、後で「ご要望一覧表」にそれを書き写して皆さんからのご要望を一目で確認できるようにして、野菜セットを作る直前に再度、皆さんからのご要望を確認するようにしています。

  これだけではまだ不十分なようなので、現在は、皆さんからいただいたご要望に合わせて品目ごとの出荷数の一覧をあらかじめ作り、箱詰めする際にその数がちゃんと合うのか確かめるようにしてみました。そして、出荷作業を一通り終えた後の最終確認も強化することにしました。要するに、今まで二重だった確認方法を、三重、四重に厚くしてみました。

  数千世帯、数百世帯もの家庭に野菜セットを販売しているような大きな農場がこのような細かな個別対応を行うのは難しいですが、数十世帯のご家庭に野菜セットをお届けしている小林農場のような小さな農場なら小回りがきいて、一軒一軒のご家庭のご要望に柔軟に対応しやすいです。小さな農場だからこそできることを存分にやりたいです。個別対応によって出荷作業の手間が増えたとしても、それはかける価値のある手間だと思います。

ご要望をいただくことにより、皆さんが野菜セットに対してどのようなご感想をお持ちなのか察してゆくことができます。購入してくださる方々のお顔を思い浮かべてそのお気持ちを察しながら販売してゆけることは、生産者として幸せなことです。

小林農場の経営を成り立たせてゆくため、もっと野菜セットを購入してくださるご家庭を増やしてゆきたいです。おかげさまで亀が歩くがごとく、とてものんびりとした速度で増加していて、私はその速度を気に入っています。兎が走るような急な増え方を望みません。

農場経営の規模を大きくしすぎれば、一軒一軒のお宅へ丁寧な個別対応がしにくくなり、一律で人情味のない出荷形式になってゆくかもしれません。皆さんと「生産者と消費者が顔の見える関係」を楽しんでゆくには、農場経営の規模は小さいほうが良いです。

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