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2018年2月21日 (水)

情報社会の中での農業  平成29年11月30日

情報社会の中での農業  平成29年11月30日

師走の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  インターネットでいろいろと調べていると、ときどき無農薬栽培に否定的な意見を目にすることがあります。例えば、「ある実験結果では、キャベツは虫にかじられて傷つくとそれに抵抗しようとして毒素を体内に発生させることがわかった。その毒素は人体にも有害。農薬で虫を退治しておけば毒素は発生しないので、無農薬栽培よりも農薬を使った栽培のほうが安全なキャベツを作れる」という意見がありました。

  「農薬の使用は危険だ」という人も「安全基準値の範囲での使用量なら安全」という人も、どちらも科学的な根拠を示して自分の意見が正しいことを証明しようとしています。しかし、「科学的根拠」も一つだけではなくたくさんあるようで、「農薬は危険」という実験結果もあれば「安全基準値の範囲での使用量ならば安全」という実験結果もあるようです。

  情報をたくさん入手すれば真実に近づけるというわけではなく、逆にわけが分からなくなったりします。特に科学的な知識を積み重ねて真実を解明してゆこうとすると、重箱の隅をつついて「木を見て森を見ず」という状態に陥り、ますます迷宮入りしてしまいます。

  そこで私は、科学の勉強よりも歴史の勉強をしたほうが良いと思っています。過去に発生した「水俣病」などの公害では、それまでは科学的には人体に問題ないと思われていた化学物質やその摂取量が、大きな悲劇が起こった後になって問題があったということが判明しました。科学はときどき間違った結論を導き出すことを、歴史が証明しています。

「安全基準値の使用量を守れば農薬は安全」と主張する人がどんなに科学的な根拠を示して自分の主張が正しいことを証明しようとしても、「科学が間違って公害が発生した」という過去の歴史を覆すことはできません。「安全基準値」も科学に基づいて作られたものであり、間違っているかもしれません。農薬は全く使わないことにこしたことはありません。

虫に食べないようにキャベツから排出される自然毒素とは人類は長くつき合ってきたのだから、問題にすることはないでしょう。農薬などの新たに人工的に開発された化学物質は、将来、自然環境にどのような影響を与えるのかが分からないので、使用を控えたいです。

  私に作物の育て方を教えてくださった私の農業の師匠は、お若い頃にご自身の農場を設立してから数十年間、安全な食材を買い求める多くの消費者団体から支持されてきました。私も師匠の農場に住み込んで農業研修をさせていただきながら、無農薬栽培で立派に育ってゆく作物の姿を目の当たりにしました。師匠から教わったやり方を基本にすれば私も安全性が高くて良質な野菜を栽培できるという安心感が、私の気持ちの中にあります。

誰もが意見を投稿できるインターネットにはあらゆる意見が書き込まれているので、上手に利用すれば自分の考えとは違う意見に触れて自分の視野を広げてゆくこともできます。でも自分の素性を明かさずに匿名で公言できるので、ネットの情報にはウソも多いです。

ホントもウソもあるネットの情報に振り回されそうになったら、まずはネットを閉じます。身近に信頼できる人を見つけて情報交換をしてゆくのが、情報の入手方法の基本です。

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