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2018年1月25日 (木)

最近の虫害状況   平成29年11月2日

最近の虫害状況   平成29年11月2日

向寒の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  早朝はすっかり冷え込むようになりました。セミやカエルなどのいろんな生き物たちによる鳴き声の合唱が鳴り響いていた農場も、今ではコオロギがかすかに鳴くばかりです。

  畑にはいろんな虫が暮らしていて、その中の数種類は作物を好物として、農家からは「害虫」と呼ばれて嫌われています。小林農場で最も暴れまわっている害虫は、ガやコガネムシの幼虫です。これらの害虫は、まとめて「ネキリムシ」と呼ばれ、普段は土中でひっそりと暮らしていますが、作物の苗が畑に植えられると、それらを噛み切ってしまいます。

去年の秋はキャベツもレタスも、畑に苗を植えてからわずか3日間でずいぶんたくさんの苗が切り倒されて、消えてなくなりました。特に白菜の苗は壊滅的な状態でした。この秋は、去年までとは違う畑で秋野菜を栽培してみたら、ネキリムシによる壊滅的な被害を回避することができました。畑が違えば、ずいぶん虫害の様子も違うものです。

それでも毎日、いくつかの苗がネキリムシに切り倒されていましたので、毎朝必ず畑を見回って、切り倒された苗の株元をほじくり返してネキリムシを捕まえることが習慣となっています。この秋は白菜も無事に育っていますし、キャベツやレタスも出荷できています。

  小松菜などの葉物野菜は、チョウやガなどの幼虫によって葉が虫食い穴だらけにされてしまい、商品として出荷することをためらいます。今年の8月は大胆に、葉物野菜を育てている畝全体に防虫ネットをかぶせて、チョウなどが作物に触れられないようにしてみました。その結果、虫喰われ穴が目立たないきれいな葉物野菜が収穫できました。

  多くの葉物野菜はアブラナ科の植物に分類され、畑にはアブラナ科植物を好物とする虫がたくさん生息しています。大根もアブラナ科植物で、発芽したばかりの幼い芽が害虫の餌食になって消えてなくなることがしばしば起こります。ところが、不思議なことに、生き残った大根の芽は、その後は虫を寄せ付けず、生育した葉は虫喰い穴がなくてきれいです。

虫にやられにくい葉物野菜の存在は貴重です。大根は根だけでなく葉にも食用としての魅力があり、畑から間引いた大根の葉をそのまま捨てずにかき集めて、小松菜などの代わりに出荷するようにしています。アカザ科植物のほうれん草やキク科植物のシュンギクなども、虫にやられにくくて頼りになる葉物野菜です。

  トラクターで畑を耕していると、轟音に驚いて、カエル、バッタ、コオロギ、チョウチョウなどの無数の生き物が、雑草の茂みからにぎやかに飛び出してきます。ジャガイモを土の中から掘り出していると、ネズミやモグラが通った穴をよく発見します。

このようにいろんな生き物が暮らせる豊かな生態系が畑に保たれていれば、害虫のみが繁殖して虫害が酷くなってゆくのを防げると考えています。農薬を畑に散布すると、害虫だけでなく他の生き物にも害を及ぼして生態系が崩れる危険性があり、そのような状態になると害虫ばかりが繁殖したりすることもあります。無農薬栽培を行う最大の理由は、できるだけ畑の豊かな生態系に余計な干渉をしたくないからです。

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