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2018年1月17日 (水)

多様性万歳  平成29年10月26日

多様性万歳  平成29年10月26日

幕秋の候、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場が育てている野菜の中でも売れる見込みがあって頼り甲斐のあるジャガイモ。小林農場の畑が得意としている作物でもあり、今年は過去最大の数の種イモを植え付けて、大量生産を狙いました。ところが過去最低の収量となり、まさかの不作となりました。

  収穫されたジャガイモの質も、最良とは言えません。肌に張りがなくて水分が抜けたように柔らかいイモが多く、そのようなイモは料理するとホクホクと煮えにくくて食感が固い感じがします。生育中に土中の虫にかじられて傷を負ったイモも多かったです。

  次の年の4月まで貯蔵しながら出荷してゆくつもりでいましたが、10月の時点ですでに在庫が心配になってきました。少し量を減らしながらジャガイモを出荷しています。

  サトイモは大きな葉を気持ち良く広げ、順調に育っているように見えます。おそらく豊作でしょう。サトイモは湿った環境を好み、乾燥を嫌います。今年の夏はあまりお日様が顔を出さず雨が多かったですが、その気候条件がサトイモには良かったのかもしれません。

  サツマイモはここ数年、畑を草だらけにしてしまって不作を連発していました。今年は初期の除草に力を入れてみたらサツマイモのツルはのびのびと畑一面を覆い、順調に育ちました。現在、よく太ったイモがたくさん畑より収穫されています。

  長ネギはずっと順調に栽培できていたので、去年は肥料を与える手間を省いて育ててみたら、多くが病気にかかって消えてしまい不作でした。今年は肥料を与えて勢い良く育ててみたら、順調に育ってくれました。いっぽう、玉ねぎはどうも肥料をたくさん吸収したために品質が落ちた気がするので、次回は試しに肥料を控えて栽培しようと思います。

  毎年、豊作の作物もあれば不作の作物もあります。どの作物も性格が違うので、その年の気候に適合する作物もあれば適合しない作物もあります。その年に試してみた私の栽培方法に適合する作物もあれば、適合しない作物もあります。

  いろんな要因が複雑に絡み合って作物の出来具合が決まるので、豊作・不作の原因は、なんとなく推測できても、本当のところ、はっきりと断定はできません。「まさかの不作」もあり、逆に「思わぬ豊作」もあり、フタを開けてみないと分からないことが多いです。

今年のジャガイモの不作の原因はよく分からないのですが、特定の作物だけを大量に栽培しようとすると、不作になった時の損失が大きいと感じました。「大量単作栽培」よりも「少量多品目栽培」に専念するほうが安全だと思いました。

どの作物が豊作・不作になるかはお天道様に決めてもらいましょう。私の仕事は、個性の違ういろんな作物を畑に迎えること。そうすることで、豊作の作物が不作の作物の穴を埋めながら、一年をとおして安定して皆さんに野菜をお届けし続けてゆけるようになります。

生態系が豊かな土地には、いろんな種類の草が生え、いろんな種類の虫や微生物が生息します。作物は土中の生き物が生産する栄養を吸収しながら生育してゆくので、作物のまわりに多様な生き物が共存していることが大切です。「多様性」が重要な単語となります。

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