冬季の長期保存について
平成29年12月6日記入
サツマイモは寒さに弱くて13度以下の低温になると傷んでしまうので、小林農場では12月に入る前にサツマイモの出荷を終えるようにしています。
ただ、冬季でも上手に防寒してサツマイモを出荷している農家もいます。今年は12月に入っても少しだけサツマイモが残っているので、私も冬季保存に挑戦してみることにしました。
ビニールハウス内の一角に、深さ60cmくらい、貯蔵穴を掘りました。
貯蔵穴にイモを入れます。サツマイモの他に、ヤーコンという冬季に食べられるイモもいっしょに入れてみました。
その上からモミガラや草や毛布や布団など、かぶせられるものをかき集めてきて、できるだけたくさんかぶせて防寒。
ハウスも閉め切って、できるだけ中を暖かく保つようにしてみました。
以上は私の独自の貯蔵方法ですが、地下は温度があまり冷えないため深く穴を掘ってイモを入れて上に何かをかぶせるのは、多くの農家が採用している共通の貯蔵方法です。
今回はサツマイモとヤーコンの「種イモ」も貯蔵穴に入れて防寒しています。来年の3月まで上手に保存できれば、来年は種イモを店から購入する必要はなく、自前の種イモで栽培できます。
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サツマイモは収穫してから時間が経って十分に熟成しないと味がのってきません。
今年は10月下旬に収穫しましたが、ようやく12月に入る頃から味がのって甘くなってきました。味がのるまで、私が予測していたよりもずいぶん時間がかかりました。
寒くなることによって、さらにイモの甘味の増加が加速してゆきます。「12月までに出荷を終える」のではなく、「12月まで十分に熟成させて、12月から出荷する」としたほうが、皆さんにおいしいサツマイモを届けられるような気がします。
そんなにサツマイモの在庫があるわけではありませんが、とりあえず今回の貯蔵方法で無事にイモを保存できるのか確認して、今後、イモの味がどう変わってゆくのか確かめたいと思います。
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