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2017年10月18日 (水)

平成29年衆議院選挙特集・争点の原発

期せずして、やる意味がよく分からない解散総選挙が行われることとなりました。

選挙が行われる度に、原発の問題が争点となります。

この記事を読んでくださっている方々の中には原発が必要だと考えている方もいるかもしれませんが、小林農場は原発は廃止するべきだと考えています。選挙が行われる度に、原発廃止を公約する立候補者や政党に1票を投じてきました。

以下にその理由を書いてみました。

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以下は過去の記事を再投稿したものです。

打てない終止符  平成25年11月18日

  私が農業研修を終えて農家として独立して小林農場を設立したのは、平成23年の1月のことでした。そのわずか2カ月後の3月11日に東日本大震災が発生し、悪夢の原発事故が引き起こされました。小林農場の歴史は、福島第一原発事故とともに始まりました。

  事故によって栃木県内にも放射性物質が拡散し、当時、放射性物質によって自分たちが育てている野菜がどのくらい汚染されているのかよく分かりませんでした。私のまわりの農家の中には、汚染の状況がはっきりと分かるまで野菜の出荷を自粛する方もいました。

  私は収穫時期を迎えた小松菜をさっそく出荷してみました。出荷することによって、まだ設立したばかりの農場の第一歩を踏み出したかったので。

  もし自分が出荷した小松菜が本当に放射性物質に汚染されていて、それを食べた人が健康被害を被ってしまったらどうしよう?出荷した後になってそのような不安がこみあげてきて、背筋が凍りついてきました。第一歩を踏み出してみたら、つまずいてケガをしました。一回出荷したきり、小林農場もしばらく出荷を自粛することにしました。

  現在は日本の田畑の性質では作物に放射性物質が移行しにくいことが分かり、検査をしてみても作物から放射性物質が検出されることはほとんどなくなりました。それでも多くの消費者の不安は拭えず、福島県や東北・関東地方の農産物は売れなくなってしまいました。私の知り合いの農家も、長くつき合ってきた消費者との関係が切れてしまったりしていました。

  原木で育てたシイタケなどのキノコ類や山菜類、イノシシなどの獣肉など、除染の難しい山から採れる「山の幸」からは今でも高い数値の放射性物質が検出され、私たちの地域でもこれらの出荷が規制されています。小林農場でも原木でシイタケを作るつもりでいましたけれど、せっかく作っても、今は安心してシイタケを出荷できる状況ではありません。

  今年も行政から落ち葉を堆肥の材料として使うことを控えるように呼びかけられています。落ち葉には降り積もった放射性物質がたくさん混じっている可能性があるからです。

  小林農場が利用している雑木林には、原発事故当時の古い落ち葉もたくさん残っています。落ち葉で堆肥を作ったら必ず検査をして安全性を確かめようと思います。もし高い数値の放射性物質が検出されれば使用をあきらめなくてはいけません。

  原発事故によって被った小林農場への被害はまだまだ小さいもの。福島第一原発周辺の市町村で農業を営んでいる農家の方々は、本当に悲惨な被害を受けています。代々引き継がれてきた田畑が放射性物質によってもう使えなくなってしまうほどに汚染され、自分たちの田畑から離れなくてはいけなくなった農家の方々の絶望はどれだけ深いものなのか。

  この原発事故が起こった後に私が見たこと、聞いたことを、これからもずっと忘れずにいようと思います。そして、原発事故によって世の中がどのように変わっていくのか、私が死ぬまでずっと追いかけて見届けてみようと思っています。

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なぜ原発を否定するのか?そして、どうすれば原発をなくせるのか?

福島第一原発事故以後、東日本では原発は再稼働されていません。原発がなくても電気は十分に足りていて、人々は不自由なく暮らせていけることが実証されています。大手電力会社は再び原発を再稼働させようとしていますが、その必要はないはずです。

原発は地球温暖化ガスを排出しない地球環境にやさしい発電と言われたりしましたが、その効果もかなり限定的です。それよりも、原発は簡単に処理ができない大量の核廃棄物を後世に残してしまうという、深刻な問題を新たに生み出してしまいます。地球環境問題を真剣に考えれば、「地球温暖化防止のために核廃棄物を増やしてもかまわない」という結論にはならないでしょう。

原発は最もコストのかかる発電方法で、今まで原発の維持のために多額の国の税金がつぎこまれてきました。原発をやめて税金を他の発電方法のために使えば、もっと安全で安い発電方法が推進されて、日本の経済も元気になってゆくのではないのでしょうか。

原発を再稼働しなくてはいけない理由が私にはわかりません。政治家や電力会社が「原発利権」を守りたいから原発を再稼働させているとしか思えません。

史上最悪の原発事故となったチェルノブイリ原発事故では、日本の国土の4割くらいに相当する広い面積が放射能汚染の影響で「人の住めない地域」となり、ヨーロッパの各国も深刻な被害を受けました。原発事故は自国を滅ぼし、他国にまで被害を及ぼすものすごい破壊力があります。

自然災害多発地域である日本列島では、原発事故の危険性は特に高いです。東日本大震災や熊本地震のように、人の想定を超えた災害も発生します。どんなに災害の規模を想定して原発の安全性を確保しようとしても、意味がありません。想定以上の規模の災害が発生すれば、原発は壊れます。

原発が爆発すればその国に甚大な被害を起こさせられるので、他国から侵入してきたテロリストや工作員は原発をテロの標的とするでしょう。もし工作員が本気で攻撃を仕掛けてきたとき、工作員を撃退できるだけの実力が電力会社に備わっているのでしょうか?

国民の生命を真剣に守り抜こうとしている政治家ならば、選挙で「原発の廃止」を公約するはずだと、私は考えています。

選挙では経済対策や社会保障に注目が集まりますが、どんなに経済が好調ですばらしい社会保障が構築されたとしても、原発事故が起きればそんなものは全部吹き飛ばされて無になるでしょう。原発問題が選挙の最も重大な争点の一つだと、私は考えています。

今までの選挙戦では、「原発の維持」を掲げる現政権が勝利してきました。多くの人が選挙を棄権して投票率が下がると、現政権が有利になる傾向があります。選挙を棄権することは現政権の原発維持政策を黙認することになり、結果的に原発の維持に貢献することになってしまいます。私には支持する政党はありませんが、必ず原発廃止を公約している政党に1票を投じたいと思います。

選挙で脱原発を訴えている候補者に1票を投じて脱原発を実行してくれる国会議員の数を少しでも増やしていく以外に、原発廃止を実現してゆくための有効な手段はありません。

なんの権力を持たない私にとって、選挙権は唯一の武器となります。

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