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2017年8月17日 (木)

難産の苗、巣立つ   平成29年5月26日

難産の苗、巣立つ   平成29年5月26日

向暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  2月の寒い時期から育苗ハウスの中で防寒しながら育ててきた苗を、この5月でだいたい畑に植え終えました。今年の苗作りも振り返ってみると、いろんなことがありました。

  育苗では、ハウスの中に温床を作り、最初の頃は暖かな温床の中で種を発芽させて本葉がしっかりと生えてくるまで苗を育てます。温床とは赤ちゃんのゆりかごみたいなもので、枠の中に落ち葉や米ぬかなどを混ぜ合わせて発酵させ、その発酵熱で苗を暖めてあげます。

  ネズミが苗を食べてしまう場合があります。ネズミは夜間に活動するので、昼に苗にたっぷりと日を浴びせた後、夕方には苗の上にフタをして、ネズミに入られないようにします。

  ところが今年は、多くの苗がネズミの餌食になってしまいました。発芽していたはずの幼い苗の小さな葉がいつの間にかに消えてしまい、顔を近づけてよく見たら、苗の首がぱっくりとちょん切られて食われていました。

  ネズミの力ならフタを動かすくらいのことができるのだろうか?夜だけでなく、白昼堂々と苗を食べに現れるネズミもいるのだろうか?それとも、ネズミ以外の未知の生き物の仕業なのか?憶測が頭の中をかけめぐるのみで対処策が思いつかず、途方にくれました。

苗が大きくなったら温床の外へ移して、徐々に温度を低く管理してゆきながら、苗がハウスの中から寒い外の畑へと無事に巣立ってゆけるように体を慣らしてあげます。温床の外に苗を移すと、ネズミは苗に全く関心をなくして被害がなくなることに気付きました。被害は、温床の中で苗を育てている時にしか起きません。なんとも不思議なネズミの習性です。

  ならば、ネズミの被害を回避するために、できるだけ温床の中で苗を育てる期間を短くしようと考えました。種を発芽させる時はどうしても温度が必要なので、種が発芽するまでは温床の中で育て、発芽したらすぐに温床の外へと移すようにしてみました。ハウスを閉めきってハウス内の温度を高く保たせ、温床の外に出した苗をできるだけ暖めて育てました。

  4月の下旬にはカボチャの種まきが行われますが、カボチャの種はネズミの大好物です。カボチャの種を播けば、発芽する前に土をほじくり返してネズミに食べられてしまう危険性があると考えて、カボチャは種まきの時から温床の外にて発芽させることにしました。

  4月下旬はまだ寒さが残っている時期です。温床を使わずにちゃんと種が発芽してくれるのか心配しましたが、少し遅れたものの、無事に発芽してくれました。4月下旬になれば温床を全く使わなくてもカボチャなどの夏野菜の種を発芽させることができるという今回の新発見は、今後の育苗方法を見直してゆく時になんらかの形で役に立つと思います。

  ネズミに苗を食べられる度に、何度もしつこく種を播き直して苗を育て直しました。今回のナスなどの夏野菜の栽培は、最初が出遅れてしまったので収穫開始も少し遅くなるかもしれませんが、必要な苗の数は確保したので、真夏の頃にはたくさん収穫できるでしょう。

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