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2017年8月24日 (木)

野菜の願い   平成29年6月9日

野菜の願い   平成29年6月9日

関東地方も梅雨入りいたしました。皆さん、いかがおすごしでしょうか。

  5月から6月に入る頃までたくさんの実をならしていたサヤエンドウとソラマメが、間もなく収穫が終了します。今年のサヤエンドウはとても収量が良く、病虫害にあうことの多いソラマメも今回は美しい姿を保ち続け、どちらも今までで最も良い成績でした。 

種を採るために、一部の実を収穫しないまま畑に残しています。実の中に入っている豆がやがて熟して固くなり、実の外側のサヤも黒ずんで、水分を失ってカサカサと乾いてゆきます。この状態になるのを待ってから収穫し、熟した種をサヤから採りだし、十分に乾燥させながら大事に保管します。そして次の年にそれらの種を畑に播き、前年の作物の遺伝子を受け継いだ次の世代の作物が発芽して育ってゆきます。

作物を収穫して終わりではなく、しっかりとその作物の種を採って終わるのが本来の作物栽培の姿だと思います。でも、現代の農家は、採種する手間を省いて店から種を購入して入手するこが多いです。購入したほうが楽なので、私も種を店で入手することが多いです。

自家採種は小林農場の慣れていない分野です。できるだけ自分で作物から種を採れるようになりたいと思って、本を読んだりして自家採種について勉強しています。この春は、小林農場で採種して育成してきた3代目のサヤエンドウと2代目のソラマメの栽培に成功。今年もこれから、4代目のサヤエンドウと3代目のソラマメの種を採種しようと思います。

今回のすばらしい成績をあげてくれたサヤエンドウとソラマメは、自家採種がまだ不慣れな私に、大いに自信と勇気を与えてくれました。この勢いに乗って、他の作物の種採りにも挑戦してみようと思います。去年は初めてサヤインゲンから自家採種し、その種から発芽して生育したサヤインゲンの収穫が、この6月より始まります。

自家採種が難しくて種を種苗会社から購入したほうがよい作物もたくさんあります。まずはどの作物なら自分でも自家採種できそうなのか、見極めることが肝心です。エンドウ、インゲン、ソラマメなどのマメ科の作物は比較的楽に自家採種できるので、私のような自家採種の素人は、まずはマメ科の作物の自家採種から始めて慣れてゆけばよいと思います。

皆さんはもう、ホタルの光を観賞されたでしょうか?成虫になってわずか数日の短い生涯の中、ホタルは懸命に異性を求めて交わり、子孫を遺そうとします。あの光は、異性を惹きつけるための「求愛の光」なのだそうです。体内に電気があるわけでもないのに闇夜に放つあの光に、子孫を遺したいというホタルの強い一念が表現されているように感じます。

野菜も、生きている最大の目的は自分の子孫を遺すことであり、そのため一生懸命に花を咲かせて実を実らせて、種を結実させます。しかし、種ができる前に人間によって、無慈悲にも収穫されて食べられてしまいます。農家が手間をかけて野菜から種を採って次の年にそれらの野菜の子孫を育ててあげようとすれば、野菜は少しでも自分たちの願いがかなえられたと思って笑顔を返してくれるかもしれません。

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