菜管理の再点検 平成29年6月15日
野菜管理の再点検 平成29年6月15日
梅雨晴れの候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
関東地方も梅雨入りして、高温多湿に弱いブロッコリーやカリフラワーなどの春野菜の収穫も間もなく終わる頃です。今年の場合は梅雨入りしてもあまり本格的に雨が降らないためか、春野菜がまだ元気で、あともう少しの間だけ皆さんにお届けできそうです。
ブロッコリーとカリフラワーは、つぼみの部分を食べる野菜です。葉に包まれていた中心部のつぼみがぷっくりと膨らんで姿をはっきりと見せた時が、収穫の適期です。
これらは花を早く咲かせようと活発に動き出している時期に収穫されます。収穫適期を迎えてからわずか数日しか経たないうちにつぼみが花を咲かせ始めて、つぼみ全体の色がくすんで古ぼけたような感じになります。そうなると食感も悪くなり、傷みやすくもなって、商品としての質が落ちてしまいます。収穫適期を迎えたら急いで収穫しなくてはいけない、収穫の忙しい作物です。
以前に皆さんから、野菜セットに入れたブロッコリーやカリフラワーが届けられた時点ですでに傷んでしまっていたというご報告を何度かいただきました。これらの野菜の出荷には、苦い経験をしてきています。私なりに対策を考えてきました。
ブロッコリーやカリフラワーは鮮度がとても大事なので、必ず出荷する当日に収穫するようにしています。収穫後はできるだけ早く冷蔵庫に入れて冷蔵し、一度しっかりと野菜の温度を冷まして、鮮度を少しでも維持し続けられるように配慮しています。
出荷前の再点検では、いかにも今が食べ頃と言わんばかりに、ブロッコリーは緑色がキラキラと輝いている初々しいものを、カリフラワーは白色がキラキラと輝いている初々しいものだけを選んで出荷しています。少しでもつぼみが開花させそうな素振りをみせているものや、傷んでしまいそうな影が見られるものは取り除き、厳選しています。
野菜セットを皆さんにお渡しする時も、他のどの野菜よりもブロッコリーやカリフラワーを先に食べていただくようにお願いしています。これらは冷蔵庫で冷蔵保存していても、数日後には開花して品質が落ちたり傷んでしまったりすることもあります。遠方の方々に宅急便で野菜セットをお届けする場合は、どうしても収穫してからご自宅に届くまでに少し時間がかかるため、ブロッコリーやカリフラワーの出荷を控える場合もあります。
ブロッコリーとカリフラワーは繊細な管理を必要とする野菜で、だからこれらの野菜の出荷に特別な神経を使っています。これらの野菜を皆さんに無事にお届けしておいしく食べていただけることができていれば、他の野菜も自信を持って出荷してゆけるでしょう。