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2017年8月

2017年8月31日 (木)

菜管理の再点検   平成29年6月15日

野菜管理の再点検   平成29年6月15日

梅雨晴れの候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  関東地方も梅雨入りして、高温多湿に弱いブロッコリーやカリフラワーなどの春野菜の収穫も間もなく終わる頃です。今年の場合は梅雨入りしてもあまり本格的に雨が降らないためか、春野菜がまだ元気で、あともう少しの間だけ皆さんにお届けできそうです。

  ブロッコリーとカリフラワーは、つぼみの部分を食べる野菜です。葉に包まれていた中心部のつぼみがぷっくりと膨らんで姿をはっきりと見せた時が、収穫の適期です。

  これらは花を早く咲かせようと活発に動き出している時期に収穫されます。収穫適期を迎えてからわずか数日しか経たないうちにつぼみが花を咲かせ始めて、つぼみ全体の色がくすんで古ぼけたような感じになります。そうなると食感も悪くなり、傷みやすくもなって、商品としての質が落ちてしまいます。収穫適期を迎えたら急いで収穫しなくてはいけない、収穫の忙しい作物です。

  以前に皆さんから、野菜セットに入れたブロッコリーやカリフラワーが届けられた時点ですでに傷んでしまっていたというご報告を何度かいただきました。これらの野菜の出荷には、苦い経験をしてきています。私なりに対策を考えてきました。

  ブロッコリーやカリフラワーは鮮度がとても大事なので、必ず出荷する当日に収穫するようにしています。収穫後はできるだけ早く冷蔵庫に入れて冷蔵し、一度しっかりと野菜の温度を冷まして、鮮度を少しでも維持し続けられるように配慮しています。

  出荷前の再点検では、いかにも今が食べ頃と言わんばかりに、ブロッコリーは緑色がキラキラと輝いている初々しいものを、カリフラワーは白色がキラキラと輝いている初々しいものだけを選んで出荷しています。少しでもつぼみが開花させそうな素振りをみせているものや、傷んでしまいそうな影が見られるものは取り除き、厳選しています。

  野菜セットを皆さんにお渡しする時も、他のどの野菜よりもブロッコリーやカリフラワーを先に食べていただくようにお願いしています。これらは冷蔵庫で冷蔵保存していても、数日後には開花して品質が落ちたり傷んでしまったりすることもあります。遠方の方々に宅急便で野菜セットをお届けする場合は、どうしても収穫してからご自宅に届くまでに少し時間がかかるため、ブロッコリーやカリフラワーの出荷を控える場合もあります。

  ブロッコリーとカリフラワーは繊細な管理を必要とする野菜で、だからこれらの野菜の出荷に特別な神経を使っています。これらの野菜を皆さんに無事にお届けしておいしく食べていただけることができていれば、他の野菜も自信を持って出荷してゆけるでしょう。

2017年8月30日 (水)

栽培暦 立秋から処暑へ(人参の自家採種について)

最近の仕事の内容です。

収穫・出荷  片づけ  育苗  草刈り  除草(人参、、ゴボウ、里芋など)  定植(サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリーなど)  間引き(人参、ゴボウなど)  播種(葉物野菜、大根、カブなど)  採種(トマト、キュウリなど)  ナスのせん定  トウモロコシの芽かき、人工授粉  ジャガイモの収穫、乾燥  土寄せ(ネギ、大豆、小豆など)

(画面をクリックすると、画面が拡大されてみやすくなります。)

Dscf6396人参の花。人参は畑より収穫されなければ、やがてこのような花を咲かせます。

Img_0004花が枯れた後の花茎部分。

Img_0008よーく目をこらしてみると・・・

Img_0009種がたくさん詰まっています。

Img_0193初めて人参の種を自分で採種してみました。

Img_0027_2その種を畑に播いてみたら、順調に発芽してくれました。これは嬉しい。どんな人参が収穫されるのか、楽しみです。

平成29年8月30日

(画面をクリックすると、画面が拡大されてみやすくなります。)

Dscf6396人参の花。人参は畑より収穫されなければ、やがてこのような花を咲かせます。

Img_0004花が枯れた後の花茎部分。

Img_0008よーく目をこらしてみると・・・

Img_0009種がたくさん詰まっています。

Img_0193初めて人参の種を自分で採種してみました。

Img_0027_2その種を畑に播いてみたら、順調に発芽してくれました。これは嬉しい。どんな人参が収穫されるのか、楽しみです。

2017年8月29日 (火)

平成29年8月28日の野菜セット(夏野菜の現状について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、トウモロコシ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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先週は収量が激減していたナスも、先週より収量が回復して、販売しきれないほどたくさん採れるようになりました。

収量の増減は、いろんな要因が絡んで生じます。

8月に入ってから毎日連続して雨が降るような天候となり日照不足でしたが、最近は少し晴れ間も見られるようになってきました。天候が少し回復して、ナスも息を吹き返したのかもしれません。

日照不足の時にナスの樹をせん定して、樹全体の日当たりを良くしました。もし私の手入れが効いているとしたら、手間が報われて嬉しいです。

ずっと調子が悪くて一部の方々のお宅にしかお届けできなかったオクラも、少しだけ収量が増えて、今回は久しぶりに全てのお宅にお届けすることができました。ピーマンもよく太った実を野菜セットに入れることができました。

秋に入れば夏野菜の勢いは衰えて収量が減ってゆくのが普通です。今回の夏野菜は、真夏の頃よりも元気に収穫されて、出荷していて楽しかったです。

Img_0188トウモロコシを初出荷。


Img_0191

2017年8月27日 (日)

8月25日の野菜セット(甘トウガラシについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、サヤインゲン、ゴーヤ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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Img_0186甘とうがらし。正式な名前は「伏見甘長とうがらし」といい、京都を原産とする京野菜です。小林農場でも栽培しています。

辛くないトウガラシで、ピーマンと同じような感じで料理できて、ピーマンとは少し違う風味があります。

「辛くない」と宣伝して出荷していますが、ときどき自然環境からなんらかのストレスを受けると辛くなってしまうこともあるようです。

辛いか辛くないかは、見た目だけでは分からず、食べてみないとわかりません。「辛くない」と思って食べてみたら辛かったりしたら、食べた人は驚いてしまうでしょう。

種の部分に辛味があるので、種を取り除いて料理すれば、辛いものに当たる心配は減るようです。

辛ければ辛いで、料理に辛味を加えたいときに利用できます。その場合は、「やや辛いトウガラシ」と宣伝して出荷すると良いと思います。

野菜セットに「甘トウガラシ」を入れる時は、その直前にまず自分が試食してその味の状態を把握して、それをちゃんとみなさんにお伝えしながら入れたほうがよいでしょう。

出荷するのに少し神経を使う作物かもしれませんが、その風味はおいしく、出荷できる野菜の種類が減ってゆく9月にも安定して収穫できる作物なので、大事に出荷してゆきたいです。

平成29年8月27日

Img_0186甘とうがらし。正式な名前は「伏見甘長とうがらし」といい、京都を原産とする京野菜です。小林農場でも栽培しています。

辛くないトウガラシで、ピーマンと同じような感じで料理できて、ピーマンとは少し違う風味があります。

「辛くない」と宣伝して出荷していますが、ときどき自然環境からなんらかのストレスを受けると辛くなってしまうこともあるようです。

辛いか辛くないかは、見た目だけでは分からず、食べてみないとわかりません。「辛くない」と思って食べてみたら辛かったりしたら、食べた人は驚いてしまうでしょう。

種の部分に辛味があるので、種を取り除いて料理すれば、辛いものに当たる心配は減るようです。

辛ければ辛いで、料理に辛味を加えたいときに利用できます。その場合は、「やや辛いトウガラシ」と宣伝して出荷すると良いと思います。

野菜セットに「甘トウガラシ」を入れる時は、その直前にまず自分が試食してその味の状態を把握して、それをちゃんとみなさんにお伝えしながら入れたほうがよいでしょう。

出荷するのに少し神経を使う作物かもしれませんが、その風味はおいしく、出荷できる野菜の種類が減ってゆく9月にも安定して収穫できる作物なので、大事に出荷してゆきたいです。

2017年8月24日 (木)

野菜の願い   平成29年6月9日

野菜の願い   平成29年6月9日

関東地方も梅雨入りいたしました。皆さん、いかがおすごしでしょうか。

  5月から6月に入る頃までたくさんの実をならしていたサヤエンドウとソラマメが、間もなく収穫が終了します。今年のサヤエンドウはとても収量が良く、病虫害にあうことの多いソラマメも今回は美しい姿を保ち続け、どちらも今までで最も良い成績でした。 

種を採るために、一部の実を収穫しないまま畑に残しています。実の中に入っている豆がやがて熟して固くなり、実の外側のサヤも黒ずんで、水分を失ってカサカサと乾いてゆきます。この状態になるのを待ってから収穫し、熟した種をサヤから採りだし、十分に乾燥させながら大事に保管します。そして次の年にそれらの種を畑に播き、前年の作物の遺伝子を受け継いだ次の世代の作物が発芽して育ってゆきます。

作物を収穫して終わりではなく、しっかりとその作物の種を採って終わるのが本来の作物栽培の姿だと思います。でも、現代の農家は、採種する手間を省いて店から種を購入して入手するこが多いです。購入したほうが楽なので、私も種を店で入手することが多いです。

自家採種は小林農場の慣れていない分野です。できるだけ自分で作物から種を採れるようになりたいと思って、本を読んだりして自家採種について勉強しています。この春は、小林農場で採種して育成してきた3代目のサヤエンドウと2代目のソラマメの栽培に成功。今年もこれから、4代目のサヤエンドウと3代目のソラマメの種を採種しようと思います。

今回のすばらしい成績をあげてくれたサヤエンドウとソラマメは、自家採種がまだ不慣れな私に、大いに自信と勇気を与えてくれました。この勢いに乗って、他の作物の種採りにも挑戦してみようと思います。去年は初めてサヤインゲンから自家採種し、その種から発芽して生育したサヤインゲンの収穫が、この6月より始まります。

自家採種が難しくて種を種苗会社から購入したほうがよい作物もたくさんあります。まずはどの作物なら自分でも自家採種できそうなのか、見極めることが肝心です。エンドウ、インゲン、ソラマメなどのマメ科の作物は比較的楽に自家採種できるので、私のような自家採種の素人は、まずはマメ科の作物の自家採種から始めて慣れてゆけばよいと思います。

皆さんはもう、ホタルの光を観賞されたでしょうか?成虫になってわずか数日の短い生涯の中、ホタルは懸命に異性を求めて交わり、子孫を遺そうとします。あの光は、異性を惹きつけるための「求愛の光」なのだそうです。体内に電気があるわけでもないのに闇夜に放つあの光に、子孫を遺したいというホタルの強い一念が表現されているように感じます。

野菜も、生きている最大の目的は自分の子孫を遺すことであり、そのため一生懸命に花を咲かせて実を実らせて、種を結実させます。しかし、種ができる前に人間によって、無慈悲にも収穫されて食べられてしまいます。農家が手間をかけて野菜から種を採って次の年にそれらの野菜の子孫を育ててあげようとすれば、野菜は少しでも自分たちの願いがかなえられたと思って笑顔を返してくれるかもしれません。

2017年8月23日 (水)

農場の風景 立秋・寒蝉鳴く の巻

(画面をクリックすると、画面が拡大されてもっと見やすくなります。)

農場では朝も夜も、毎日24時間、虫の鳴き声が響いています。

農場内だけでなく、どこへ行っても、虫が元気に鳴いています。野菜セットの配送で宇都宮市まで行きますが、ビルが立ち並ぶ宇都宮市の中心街でも、車の騒音にかき消されることなく、虫が鳴き声を響き渡らせていました。

Img_0159苗作りの様子。虫が活発に活動している時期なので、苗が虫に食べられないように、防虫ネットを張っています。

Img_0161Img_0166


Img_0174
ネットのまわりには常に、これらの虫がウロウロと徘徊しています。

隙あらばネットの中に入り込んでやろうと、狙っているのかもしれません。

Img_0175

この季節の歌 「虫の声」  作詞・作曲/文部省唱歌

あれ松虫が 鳴いている
ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
あれ鈴虫も 鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ

きりきりきりきり こおろぎや(きりぎりす)
がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫
あとから馬おい おいついて
ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああおもしろい 虫のこえ

私が趣味で開設したページ「日本の歌百選」では、世代から世代へと受け継がれてきた「日本の歌」をインターネット上に保存してゆく活動を行っております。よろしかったらご覧ください。

「日本の歌百選~私ならばこの100曲を選ぶ~」

2017年8月22日 (火)

平成29年8月21日、22日の野菜セット(今後の人参の見通しについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン(カラーピーマン)、トマト、ミニトマト、オクラ、甘トウガラシ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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現在、野菜セットに入れている人参は、春に種を播いて育てたものです。夏が始まる頃に収穫時期を迎えました。

暑い畑に残したままにしていると人参が傷んでしまうので、7月に全部畑より収穫して、冷蔵庫に入れて冷蔵保存しながら出荷しています。

人参を立派に肥大させてゆくために、栽培中に込み合った人参を適度に間引いてゆく作業が必要です。現在、お届けしている人参は小さくて細いものが多いですが、それは私が人参を間引いてゆくことが遅れたからだと思います。

人参栽培では適期に間引きを行うことが大事だということを、改めて思いました。この春作の人参は不作なので、一部の方々のみへの出荷となっています。

Img_0025_2人参が発芽した直後の様子。

7月に入ってから、新たに人参の種を播きました。これらの人参は、10月から来年の3月まで、収穫されてゆきます。

秋から冬にかけての季節が、人参の本番です。今の季節よりも人参をおいしくいただけます。

この夏は雨が多かったので、人参の種が良く発芽しました。これであとは、ちゃんと適期に間引きを行えば、この秋と冬は、人参が豊作となるでしょう。

7月上旬に種まきした人参を適期に間引きました。これより、7月下旬以降に種まきした人参を間引いてゆきたいと思います。

2017年8月20日 (日)

栽培暦 立秋

以下は立秋に行っている仕事です。

収穫・出荷  片づけ  育苗  草刈り・除草  播種(人参、キャベツ、ブロッコリー、白菜、レタス類など)  定植(キャベツ、ブロッコリーなど)  支柱を補強、固定、剪定(ナス、ピーマン、ミニトマトなど)  ジャガイモの収穫、乾燥

キャベツなどの秋野菜の苗を育てて、畑に植え始めています。

Img_0118育苗中のブロッコリーの苗。

Img_0121ポットから一つ一つ取りだしてみると、こんな感じ。

この時期は害虫が活発に活動しているので、苗を育てる時は、防虫ネットを苗の上にかけています。おかげで虫に食われた跡のない、葉のきれいな苗が育っています。

ただ、防虫ネットは日光を遮る特徴がありますので、そのせいか、苗がモヤシのようにヒョロヒョロと伸びてゆく傾向があり、まっすぐ立てずに倒れてしまったりします。

腰が低くてどっしりとまっすぐに伸びているのが、苗の理想的な姿だとされています。私が育てている苗は、ちょっと頭デッカチです。

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Img_0094こちらはキュウリの苗。葉に白い斑点が見られ、おそらく病原菌の仕業だと思います。今年のように日照時間が少なくて土が乾きにくいと、植物も病気にかかりやすくなることもあります。

病原菌にかかっている葉を取り除いてから、畑に苗を植えました。現在は葉に白い斑点が現れなくなり、無事に畑に根を張って生育してくれています。

2017年8月19日 (土)

平成29年8月18日の野菜セット(ナスのせん定について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、ピーマン、キュウリ、トマト、ミニトマト、オクラ、甘トウガラシ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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関東地方では雨や曇りの日が続き、日照時間が例年よりも少なくなっています。そのためか、ナスやオクラなどの収量が少ないです。

先日、ナスの樹の枝を落として剪定して、樹の内部まで日当たりと風通しを良くするようにしてみました。少しでもナスが元気を取り戻してくれますように。

Img_0144左の写真は剪定する前のナスの樹。

Img_0149左の写真は剪定した後のナスの樹。上の写真の樹と比べると、床屋で髪を切ってきたようにすっきりとしています。(画面をクリックすると、画面が拡大されて、見やすくなります。)Img_0150_2

2017年8月17日 (木)

難産の苗、巣立つ   平成29年5月26日

難産の苗、巣立つ   平成29年5月26日

向暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  2月の寒い時期から育苗ハウスの中で防寒しながら育ててきた苗を、この5月でだいたい畑に植え終えました。今年の苗作りも振り返ってみると、いろんなことがありました。

  育苗では、ハウスの中に温床を作り、最初の頃は暖かな温床の中で種を発芽させて本葉がしっかりと生えてくるまで苗を育てます。温床とは赤ちゃんのゆりかごみたいなもので、枠の中に落ち葉や米ぬかなどを混ぜ合わせて発酵させ、その発酵熱で苗を暖めてあげます。

  ネズミが苗を食べてしまう場合があります。ネズミは夜間に活動するので、昼に苗にたっぷりと日を浴びせた後、夕方には苗の上にフタをして、ネズミに入られないようにします。

  ところが今年は、多くの苗がネズミの餌食になってしまいました。発芽していたはずの幼い苗の小さな葉がいつの間にかに消えてしまい、顔を近づけてよく見たら、苗の首がぱっくりとちょん切られて食われていました。

  ネズミの力ならフタを動かすくらいのことができるのだろうか?夜だけでなく、白昼堂々と苗を食べに現れるネズミもいるのだろうか?それとも、ネズミ以外の未知の生き物の仕業なのか?憶測が頭の中をかけめぐるのみで対処策が思いつかず、途方にくれました。

苗が大きくなったら温床の外へ移して、徐々に温度を低く管理してゆきながら、苗がハウスの中から寒い外の畑へと無事に巣立ってゆけるように体を慣らしてあげます。温床の外に苗を移すと、ネズミは苗に全く関心をなくして被害がなくなることに気付きました。被害は、温床の中で苗を育てている時にしか起きません。なんとも不思議なネズミの習性です。

  ならば、ネズミの被害を回避するために、できるだけ温床の中で苗を育てる期間を短くしようと考えました。種を発芽させる時はどうしても温度が必要なので、種が発芽するまでは温床の中で育て、発芽したらすぐに温床の外へと移すようにしてみました。ハウスを閉めきってハウス内の温度を高く保たせ、温床の外に出した苗をできるだけ暖めて育てました。

  4月の下旬にはカボチャの種まきが行われますが、カボチャの種はネズミの大好物です。カボチャの種を播けば、発芽する前に土をほじくり返してネズミに食べられてしまう危険性があると考えて、カボチャは種まきの時から温床の外にて発芽させることにしました。

  4月下旬はまだ寒さが残っている時期です。温床を使わずにちゃんと種が発芽してくれるのか心配しましたが、少し遅れたものの、無事に発芽してくれました。4月下旬になれば温床を全く使わなくてもカボチャなどの夏野菜の種を発芽させることができるという今回の新発見は、今後の育苗方法を見直してゆく時になんらかの形で役に立つと思います。

  ネズミに苗を食べられる度に、何度もしつこく種を播き直して苗を育て直しました。今回のナスなどの夏野菜の栽培は、最初が出遅れてしまったので収穫開始も少し遅くなるかもしれませんが、必要な苗の数は確保したので、真夏の頃にはたくさん収穫できるでしょう。

2017年8月16日 (水)

平成29年8月14日、15日の野菜セット(ミョウガについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス(加茂ナス)、ピーマン、キュウリ、大玉(中玉)トマト、ミニ(マイクロ)トマト、甘とうがらし、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、オクラまたはニンニク、ミョウガ

Img_0140小林農場の片隅でひっそりと生育していたミョウガの茂み。

Img_0143_3茂みの中の地面をガサガサとかきわけると、ミョウガの子が顔を出します。それを収穫。野菜セットに初めてミョウガを入れてみました。

すでに花を咲かせて食べ頃がすぎてしまっていたミョウガが多かったです。収穫するのが今の時期では遅いようです。

来年はもう少し早くから収穫を始めれば、もう少したくさん出荷できるでしょう。

ミョウガは、現在の日本で食べられている野菜の中では珍しい、日本原産の野菜です。

2017年8月15日 (火)

農場の風景 立秋・涼風至る の巻

立秋となり、暦の上では秋となりました。

甲子園球場で青空が広がる炎天下の中で高校球児たちが躍動している間、栃木県では曇、曇、雨、曇、曇、雨というような天気でした。

Img_0130雨が降り、霧けぶる農場。農場の番犬も雨宿り。

Img_0025_2雨と曇りの天候のおかげで、人参の種はよく発芽しました。

Img_0042去年、住まいの入り口に植えたアジサイ。通常のアジサイと比べて開花が遅いらしく、7月下旬より手まり咲きとなって見頃を迎え、今でも咲いたままです。なんていう名前の種類のアジサイか、忘れましたが。

「立秋」なのですが、なんだか梅雨のような光景でした。

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今日は終戦記念日。今年で72年目です。

終戦後の日本人の心をつかんだ「日本の歌」を2曲、お届けします。どうぞ以下をクリックしてみてください。歌からでも、当時の空気に少しだけ、触れられるかもしれません。

「里の秋」

「リンゴの唄」

2017年8月13日 (日)

平成29年 トウモロコシの栽培

(8月13日)

Img_0110トウモロコシ畑。

Img_0113頂上には雄花の穂がたくさん花粉をつけていました。

Img_0114その下には、雌花が絹糸を伸ばしていました。

雄花が落とした花粉を雌花が絹糸で受け取って、受粉されます。やがて雌花から甘い実が膨らんで収穫されてゆきます。順調に育ってくれれば、9月に収穫できるかと思います。

Img_0115上の写真の状態の時に、てっぺんの雄花を切り落としてみました。害虫は雄花に寄って来るので、受粉がすんだ後に雄花を取り除いておくと、害虫の害が減るらしいです。

栽培暦 8月10日~8月12日頃(トウモロコシの受粉について)

最近、行った仕事の内容です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  ジャガイモの収穫  堆肥の散布  キュウリの苗を定植  

Img_0110トウモロコシ畑。

Img_0113頂上には雄花の穂がたくさん花粉をつけていました。

Img_0114その下には、雌花が絹糸を伸ばしていました。

雄花が落とした花粉を雌花が絹糸で受け取って、受粉されます。やがて雌花から甘い実が膨らんで収穫されてゆきます。順調に育ってくれれば、9月に収穫できるかと思います。

Img_0115上の写真の状態の時に、てっぺんの雄花を切り落としてみました。害虫は雄花に寄って来るので、受粉がすんだ後に雄花を取り除いておくと、害虫の害が減るらしいです。

2017年8月12日 (土)

平成29年8月11日、12日の野菜セット(ミニトマトの品種について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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トマトは乾燥した気候を好み、日本のように雨が多い気候を苦手とします。トマトが雨に当たると良質な実を収穫しにくくなります。雨が降って地面が湿ると、赤く熟していた実にヒビが入って割れてしまい、商品としては販売することができなくなることが多いです。

そこで日本では、雨除けをしながらトマトを栽培する場合が多いです。ビニールハウスを雨除けとして利用したりします。

小林農場には大きなビニールハウスがありません。雨に当たっても実が割れない品種はないのか。今年のトマト栽培では、いろんな品種を新たに導入して試してみました。

その中でも、露地で育てているミニトマトのチャコ(自然農法国際研究開発センター交配)が、雨が降られても実が全く割れることなく、無事に収穫されています。大きなビニールハウスを持っていない農家でもミニトマトを栽培してゆける可能性を感じさせてくれる品種だと思います。

Img_0084チャコ。

2017年8月10日 (木)

栽培暦 8月6日~8月9日 (人参の発芽について)

最近の仕事の内容です。

収穫・出荷  片づけ  育苗  草刈り  種まき(白菜、レタス、キャベツ、ブロッコリー、シュンギク、サヤインゲンなど)  種まき(人参、ゴボウなど)  麦を唐箕にかけて袋詰め  サヤインゲンの定植  ジャガイモの収穫

Img_0073


人参の種を播いてから10日間後の人参畑の様子。播溝が発芽したばかりの人参の緑色の葉で埋め尽くされて、緑色の直線に見えます。とても順調に発芽してくれました。(画面をクリックすると、画面が拡大されてもっと見やすくなります。)

人参の種は比較的に発芽率が悪く、発芽させるのに工夫が必要な作物です。順調に発芽さえしてくれれば、半分は成功したようなもの。後の除草作業と間引作業きを怠らなければ、豊作となってくれると思います。

Img_0077

2017年8月 9日 (水)

農場の風景 大暑・大雨時行る の巻

Img_0052

栃木県では梅雨に戻ってきたように、曇天が数日間、続きました。

湿度は高かったので、日が出なくても暑く感じました。海外や北海道から初めて本州にやって来る人は、「曇っていても暑い」と本州の夏の独特な空気に驚くようです。

Img_0070_2農場の近くでは立派な巨木が青々と葉を茂らせています。

Img_0066


葉の裏をのぞくと、セミの抜け殻にたくさん出会えます。

農場では一日中、セミが鳴きやむことがありません。日が昇る前から、ヒグラシがカナカナ鳴いています。

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夏休みですね。盆踊りの季節ですね。

私が子供の頃に盆踊りで踊っていた歌をお届けいたします。

  炭坑節(福岡県民謡)

  八木節(北関東民謡)

こどもの頃に盆踊りで耳にした民謡は、大人になっても耳に残っているものです。


2017年8月 8日 (火)

平成29年8月7日、8日の野菜セット(天候とナスについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、甘トウガラシ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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梅雨が戻って来たような天候です。「お日様が出ない日が続いているけれど、野菜はちゃんと育っているの?」と複数の方々が畑の様子を気遣ってくださっています。

Img_0049現在のナス畑の様子。

先週までは売り切れないほどたくさん収穫されていたナスが、先週の週末より、ウソのように実がならなくなってしまいました。今回の野菜セットでは、一部の方々のみにナスをお届けしています。

ナスの不調の原因は、この天候かもしれません。また真夏の晴が戻ってきたら、元気に実をならしてくれると思います。

Img_0046_2今朝、収穫したキュウリ。買い物カゴに一杯分。

キュウリは安定して実をならし続け、十分な収量です。

2017年8月 6日 (日)

温もりを生み出す仕掛け   平成29年6月2日

温もりを生み出す仕掛け   平成29年6月2日

衣替えの季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  先日の日曜日、地元の市貝町の手作り青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」が開催されて、小林農場も野菜などを持参して出店いたしました。晴天に恵まれてたくさんのお客さんで賑わいました。会場まで足を運んでくださった皆さんに、感謝をもうしあげます。

  人参畑で人参の葉が込み合っている部分を間引いているのですが、その間引かれた葉を捨てずに拾い集めて、丁寧に袋に小分けして、この青空市で販売してみました。間引かれた葉の下には、すでに肥大し始めている小さな橙色の根の姿も見られました。この「人参の赤ちゃん」も葉につけたままそのまま袋詰めして市場の売り場の台に並べてみると、その姿がなんだか個性的で、お客さんの目を惹きつけてくれました。

  人参の葉は一般的に販売されていませんので、食べ方があまり知られていません。そこで、人参の葉と小林農場産の小麦粉を使って「人参の葉のチヂミ」を試食品として料理して、お客さんにご試食していただきました。人参の葉の独特な香りは小麦粉との相性が良く、天ぷらやかき揚げにして食べてもおいしいと、お客さんに説明いたしました。

  他の人参が大きく肥大してゆくために、多くの人参の葉が畑から間引かれてゆきます。この間引かれた大量の人参の葉も大事に利用してあげたいと思いました。お客さんに直接、野菜について説明しながら試食していただけるのが、青空市の良いところです。おかげで一般的に知られていない人参の葉がお客さんは気に入られて、完売いたしました。

  青空市では、商品の他にも、いろんな「仕掛け」も持参しました。収穫されずに畑に残されていた大根が長い茎を伸ばしてその先にきれいな花を咲かせていたので、それらの大根を数本、根っこごと畑から引き抜いて会場まで運び、店の前に飾ってみました。

大根ならみんな知っていますが、大根の花を見たことのない人は多いと思います。根の部分を隠しながら花を見ていただき何の花かわるかどうかお聞きしながら、お客さんからどんなお答えが返って来るのかを、楽しみました。

私の愛用品、ケン玉も持参して、お客さんの前で私の得意なケン玉の技を披露いたしました。特に子供たちは目を輝かせ、自分たちもやりたいとケン玉を手に取って、夢中に練習していました。野菜を売りながら、子供たちにケン玉のやり方を教えました。

  インターネットで外出しなくても欲しいものを買い物できる便利な今の時代でも青空市が各地で開催され多くのお客さんが足を運びます。きっと、商品を買うためだけでなく、人や自然に接して温もりを感じるためにも足を運ぶのだと思います。

  野菜セットの中に入れている農場通信は、今まではタイピングされた文字ばかりが印刷されていて殺風景な様子だったので、最近は手書きで花や木などの挿絵を描いて貼り付けるようにしています。幼いお子さんのいるご家庭に野菜セットを配送するときは、ときどき簡単な折り紙を折ってお子さんに贈ったりもしてきました。このような些細な「仕掛け」が、温もりのある空気を生み出すのに案外、有効だったりするのかもしれません。

2017年8月 5日 (土)

平成29年8月4日の野菜セット(サヤインゲンについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、大玉トマト(中玉トマト)、ミニトマト(マイクロトマト)、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」

「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

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4月の下旬に種まきして育てたサヤインゲン。

6月の中旬から実をならして収穫され、それから1か月ほど経つと花も実も姿を消して、収穫が終わりました。後には葉が茂ってゆくのみでした。今年の夏はサヤインゲンの収穫期間が短かったと思いました。

でも、これで終わりではありませんでした。7月下旬にやがて新たに白い花がまた顔を出し始めてきたので、茂っている葉をかきわけてみると、柔らかそうな実がたくさんぶら下がっていました。今回の野菜セットに再び、サヤインゲンが登場しました。

実をならした終えた後、数週間休んで、また実をならし始めたりします。最近私が気付いたサヤインゲンの習性です。実をならさなくなったからといって、さっさと片づけてしまわないようにしています。

2017年8月 4日 (金)

7月下旬の野菜セット(トマトについて)

この10日間ほどパソコンを修理に出していたため、ブログの更新をお休みしていました。

無事にパソコンも治り、また更新を再開いたします。メールも使える状態に戻りました。

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最近1週間の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、きゅうり、ピーマン、甘とうがらし、オクラ、トマト、ミニトマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

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大玉トマト、中玉トマト、ミニトマト、マイクロトマト・・・。いろんな大きさのトマトを栽培してみました。

同じ大きさでも品種が違うと形が丸くなったり細長くなったり、食感が瑞々しかったり密になったりして、なんだか個性がそれぞれ違います。

スーパーなどで販売されている私のお気に入りのお菓子は、いろんな形や模様に揚げられたかりんとうを詰め合わせた「かりんとうミックス」です。あんな感じに違った大きさ、品種のトマトをいっしょに詰め合わせてお届けしています。

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