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2017年7月12日 (水)

家庭菜園のやり方   平成29年5月4日

家庭菜園のやり方   平成29年5月4日

初夏の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  去年の10月に種まきして、一冬越して生育したキャベツが、5月に入る頃より収穫時期を迎えています。やはりキャベツが野菜セットに入ると、セットの箱の中が膨らみます。

  キャベツの収穫適期は短いので、内葉が結球して収穫時期を迎えたら、できるだけ早く収穫するようにしています。収穫が遅れると、傷みやすくなります。あまりにたくさんの数のキャベツを一時に栽培したら、一時に大量のキャベツを収穫しなくてはいけなくなります。1回に畑に植えるキャベツの苗の本数は、自分が販売できる量を把握しながら決めます。

  今年の2月の中旬にも再びキャベツの種を播いて育てました。さらにその後も、3月に入るまでの間、1週間くらいの間隔で、キャベツの種を少しずつ播いて、合計で4回に分けて種を播きました。現在出荷しているキャベツの収穫が終わる5月中旬より、2月上旬に種まきしたキャベツが収穫時期を迎えるでしょう。その後もさらに後に種まきされたキャベツが順番に収穫時期を迎え、それぞれのキャベツがバトンを受け渡してリレーします。

  このように一時に大量に種まきを行うのではなく、時期をずらしながら何回にも分けて少しずつ種まきすれば、その作物の収穫を無駄なく長く楽しむことができます。この春には、小松菜やホウレンソウなどの葉物野菜は8回ほど、カブや人参は5回ほど、大根は3回ほどに分けて、10日間ほど間隔を空けながら時期をずらして、少しずつ種まきしました。

  プロの専業農家は、売れる見込みのあるわずかな種類の作物だけを大量に栽培する場合が多いです。いっぽうで、我が家の食卓の分だけを自給することを目的とする家庭菜園では、一つの作物だけを大量に栽培しても食べきれはしないので、多くの種類を少しずつ栽培し、収穫時期を迎えたものから順番に少しずつ収穫する場合が多いと思います。

  同じ野菜栽培でもその目的が違うので、一般的な専業農家のやり方と家庭菜園のやり方は違います。私は専業農家なのですが、少量多品目の小林農場のやり方は、むしろ家庭菜園に近いように思います。野菜セットの生産・販売は、家庭菜園の延長だと思っています。

  家庭菜園のように、畑の規模が小さければ小さいほど一つ一つの作物に手間をかけてあげられるので、良質な野菜をつくりやすいです。野菜セットを購入されている方々の中にもご自宅のお庭で家庭菜園をやられている方もいらっしゃいます。野菜セットの配送のついでにお庭の作物を拝見させていただくと、小林農場の作物よりも大きくて立派に育っている場合が多いです。

皆さんから野菜の育て方について質問されることもありますが、自分の専門分野について皆さんとお話しできるのは楽しいです。あらゆる仕事に就いている人々が皆、家庭菜園をして自分が食べる食材を自分で作るのが当たり前な社会になればステキだと思います。誰もが手軽に自分の食を自給してゆける社会こそが、自然環境に優しい社会だと思います。  

もし野菜セットに入っている野菜と、皆さんの家庭菜園で作った野菜がだぶってしまうようなことがあれば、遠慮なくご相談ください。

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