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レタスの話 平成29年5月19日
日中は汗ばむほどの陽気です。みなさん、いかがおすごしでしょうか。
5月はレタスの旬です。今回は、レタスについてあれこれ、お話しさせていただきます。
レタスの発祥地は地中海沿岸から中近東地帯。日本列島にレタスが渡ってきたのは意外に古く、平安時代の頃です。レタスの茎を切ると白い乳液が出てくることから、最初の頃は「乳草」と言う言葉がなまって「チシャ」と呼ばれていたようです。
レタスといえば一般的に結球する玉レタスのことを言いますが、結球しないレタスの仲間も多く、小林農場でも、赤紫と黄緑の色合いが美しいサニーレタスなども栽培しています。5月上旬頃に野菜セットに入れていたサンチュは、葉を1枚1枚かき取って収穫し、その葉に焼き肉などをくるんで食べたりするので「つつみ菜」とも呼ばれていますが、最初に日本列島にやってきたレタスはこのような「かきチシャ」の種類だったようです。
「チシャ」がレタスと呼ばれて日本で本格的に食べられるようになったのは、昭和の終戦後です。日本の食卓が洋風化してゆき、サラダが一般的に食べられるようになった頃です。日本の食卓の風景が大きく変わったことを示している野菜と言えるかもしれません。
玉レタスはキャベツと同じように結球するのですが、レタスはキク科の植物で、アブラナ科の植物のキャベツとは全く違う仲間です。タンポポはキク科の植物なので、レタスと同じ仲間。結球したレタスを収穫せずにそのまま畑に残しておくと、やがて結球している頭が割れて長い茎が高く伸び出し、その先にタンポポに似た花を咲かせ、花はやがて綿毛に変わって、風に乗ってどこかへ飛んでゆくらしいです。そうなる前に私はレタスを収穫するので、自分の目でレタスの花や綿毛を見たことはありませんが。
レタスとキャベツは同じ時期に栽培するのですが、キャベツと比べてレタスの栽培は簡単です。日本にはキク科の植物を好物とする虫があまりいないようで、レタス栽培ではほとんど害虫に悩まされることがありません。同じ時期に同じ畑でキャベツとレタスを育てることが多いのですが、キャベツの葉にはあちらこちらに虫に食われた跡の穴が目立つのに、そのすぐ隣では、レタスが光沢のあるきれいな葉のままでたたずんでいたりします。
1年で最も虫害が目立つ秋に栽培するレタスはここ数年、虫害にあうようになってきていますが、春作のレタスの栽培に関しては、私は今までに失敗したことがありません。毎年4月は収穫できる野菜が少ない端境期(はざかいき)で、野菜セットに入れる野菜の種類数を確保するのに苦労するのですが、4月の終わり頃には必ずレタスは収穫時期を迎えてくれて、端境期が終わりに向かっていることを知らせてくれます。頼りになる作物です。
低温で乾燥している西洋で誕生したレタスは、日本の高温多湿の梅雨の気候には弱く、傷みやすくなります。梅雨に入り始める6月以降にレタスを出荷する場合はよっぽど神経を使って検品しなくてはいけないので、最近では6月に入る頃にはレタスの出荷を打ち切ることが多いです。レタスの収穫を安心して楽しめるのも、あと2週間でしょうか。
今回の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、サヤインゲン、ピーマン、トマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、オクラ、薬味ネギ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」
「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など
野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。
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現在、最も調子良く収穫されている葉物野菜がクウシンサイです。次々に新芽を伸ばして、雑草にも負けぬ繁殖力を見せつけています。
味にクセがないのでいろんな料理に使えますが、まだ日本では馴染みのない葉物野菜なので、ときどき、「クウシンサイの使い方が分からない」というご質問をいただきます。
この暑くて、食卓にさっぱりとした一品がほしい時期におすすめなのが、「クウシンサイのおひたし」です。クウシンサイをさっとゆでて水に浸して取り出すと、粘り気のあるおひたしになって、おいしくいただけます。
葉だけではなく茎の部分もおいしく食べられます。葉と茎では火の通り方が違うので、最初に切り分けて別々に火に通すと良いと思います。
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ジャパニーズ・ハーブと言えば、青シソのこと。青シソは私が好きな作物で、夏の野菜セットに入れています。
青シソを袋ごとそのまま冷凍庫に入れて冷凍しておけば、長期間、保存できます。料理の薬味として使いたい時に冷凍庫から取り出して、凍っている青シソをパリパリと手で粉々にして使ったりしてもよいと思います。
この週に行った仕事です。
収穫・出荷 片づけ 育苗 除草(トマト、ネギ、ゴボウ、ラッカセイなど) 播種(大豆、小豆、人参、ゴボウ、トウモロコシ) 支柱の強化(露地トマトなど) キュウリの支柱を建てる
秋作の苗作りも間もなく始まります。
これより最も害虫による被害が激しくなる時期を迎えます。小林農場の場合は、特に、ネキリムシが甚大な被害を作物に及ぼします。畑に苗を植えると、それからわずか数日間で、苗を切り倒してしまいます。
ネキリムシの被害を受ける作物は、白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス類などです。
他にも、大根やカブもキスジノミハムシに食われて、まともに発芽しなくなったりします。
これらの問題点を頭に入れて、これからの秋作の方針を考えてみました。
・虫害を受けやすい作物は、虫害が少ない畑で栽培する。
畑によって、虫害が多い畑と少ない畑があります。私が「下畑」と呼んでいる畑は比較的に虫害が少ないので、今年の秋はこの「下畑」を存分に活用しようと思います。
・作付け前に頻繁に畑を耕しておく。
ネキリムシは、草のあるところに卵を産んで繁殖します。よく耕してしばらくの間は畑に草を生やさずにおけば、繁殖できないらしいです。
・何回にも分けて播まき
時期をずらしながら何回にも分けて種をまけば、虫害のリスクを分散できます。
白菜・・・480個ほどを作付け予定。8月上旬から8月下旬にかけて、4回に分けて種まき。
キャベツ・・・秋に収穫するキャベツは240個ほど、冬に収穫するキャベツは480個ほどを作付けする予定。7月の下旬から8月の中旬まで、4回に分けて種まき。
来年の春に収穫するキャベツは120個ほどを作付けする予定。10月上旬から2回に分けて種まき。
ブロッコリー、カリフラワー・・・それぞれ240個ほどを作付けする予定。7月下旬から8月中旬まで、4回に分けて種まき。
レタス、サニーレタス・・・それぞれ240個ほどを作付けする予定。8月上旬から8月下旬まで、4回に分けて種まき。
(7月14日記入)
モロヘイヤが収穫時期を迎えています。次々に伸びてくる新芽を摘んで収穫される作物で、柔らかな茎葉を食べます。
秋に入って日が短くなると、モロヘイヤは黄色い花を咲せて実をつける性質があります。小林農場の畑では、どういうわけだか、日の長い今の時期でも、モロヘイヤは黄色い花を咲かせます。
つぼみや花をつけたモロヘイヤをみかけたら、できるだけ早く摘んでゆくようにしています。放っておいたらやがてサヤをつけてその中で種が結実するのですが、モロヘイヤの種には強い毒性があることが報告され、それらを食用にするのは危険らしいです。
現在の小林農場のモロヘイヤにはサヤはついていませんので毒性はありませんが、つぼみや花がついているだけでも商品としての価値は下がります。収穫したモロヘイヤを検品して、つぼみや花がついていたらできるだけ取り除くようにしています。
毎年、梅雨が明けた後、もっと暑い日が続いてもっと勢い良く新芽が伸びるようになると、花は咲きにくくなり、青々とした茎葉のみが見られるようになります。
今回の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」
「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など
野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。
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モロヘイヤが収穫時期を迎えています。次々に伸びてくる新芽を摘んで収穫される作物で、柔らかな茎葉を食べます。
秋に入って日が短くなると、モロヘイヤは黄色い花を咲せて実をつける性質があります。小林農場の畑では、どういうわけだか、日の長い今の時期でも、モロヘイヤは黄色い花を咲かせます。
つぼみや花をつけたモロヘイヤをみかけたら、できるだけ早く摘んでゆくようにしています。放っておいたらやがてサヤをつけてその中で種が結実するのですが、モロヘイヤの種には強い毒性があることが報告され、それらを食用にするのは危険らしいです。
現在の小林農場のモロヘイヤにはサヤはついていませんので毒性はありませんが、つぼみや花がついているだけでも商品としての価値は下がります。収穫したモロヘイヤを検品して、つぼみや花がついていたらできるだけ取り除くようにしています。
毎年、梅雨が明けた後、もっと暑い日が続いてもっと勢い良く新芽が伸びるようになると、花は咲きにくくなり、青々とした茎葉のみが見られるようになります。
家庭菜園のやり方 平成29年5月4日
初夏の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
去年の10月に種まきして、一冬越して生育したキャベツが、5月に入る頃より収穫時期を迎えています。やはりキャベツが野菜セットに入ると、セットの箱の中が膨らみます。
キャベツの収穫適期は短いので、内葉が結球して収穫時期を迎えたら、できるだけ早く収穫するようにしています。収穫が遅れると、傷みやすくなります。あまりにたくさんの数のキャベツを一時に栽培したら、一時に大量のキャベツを収穫しなくてはいけなくなります。1回に畑に植えるキャベツの苗の本数は、自分が販売できる量を把握しながら決めます。
今年の2月の中旬にも再びキャベツの種を播いて育てました。さらにその後も、3月に入るまでの間、1週間くらいの間隔で、キャベツの種を少しずつ播いて、合計で4回に分けて種を播きました。現在出荷しているキャベツの収穫が終わる5月中旬より、2月上旬に種まきしたキャベツが収穫時期を迎えるでしょう。その後もさらに後に種まきされたキャベツが順番に収穫時期を迎え、それぞれのキャベツがバトンを受け渡してリレーします。
このように一時に大量に種まきを行うのではなく、時期をずらしながら何回にも分けて少しずつ種まきすれば、その作物の収穫を無駄なく長く楽しむことができます。この春には、小松菜やホウレンソウなどの葉物野菜は8回ほど、カブや人参は5回ほど、大根は3回ほどに分けて、10日間ほど間隔を空けながら時期をずらして、少しずつ種まきしました。
プロの専業農家は、売れる見込みのあるわずかな種類の作物だけを大量に栽培する場合が多いです。いっぽうで、我が家の食卓の分だけを自給することを目的とする家庭菜園では、一つの作物だけを大量に栽培しても食べきれはしないので、多くの種類を少しずつ栽培し、収穫時期を迎えたものから順番に少しずつ収穫する場合が多いと思います。
同じ野菜栽培でもその目的が違うので、一般的な専業農家のやり方と家庭菜園のやり方は違います。私は専業農家なのですが、少量多品目の小林農場のやり方は、むしろ家庭菜園に近いように思います。野菜セットの生産・販売は、家庭菜園の延長だと思っています。
家庭菜園のように、畑の規模が小さければ小さいほど一つ一つの作物に手間をかけてあげられるので、良質な野菜をつくりやすいです。野菜セットを購入されている方々の中にもご自宅のお庭で家庭菜園をやられている方もいらっしゃいます。野菜セットの配送のついでにお庭の作物を拝見させていただくと、小林農場の作物よりも大きくて立派に育っている場合が多いです。
皆さんから野菜の育て方について質問されることもありますが、自分の専門分野について皆さんとお話しできるのは楽しいです。あらゆる仕事に就いている人々が皆、家庭菜園をして自分が食べる食材を自分で作るのが当たり前な社会になればステキだと思います。誰もが手軽に自分の食を自給してゆける社会こそが、自然環境に優しい社会だと思います。
もし野菜セットに入っている野菜と、皆さんの家庭菜園で作った野菜がだぶってしまうようなことがあれば、遠慮なくご相談ください。
今回の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナスまたは賀茂ナス、ピーマンまたは甘長とうがらし、キュウリ、ズッキーニ、キャベツ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」
「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など
野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。
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今回の野菜セットに入れようと思って先週の土曜日に畑から掘り出したジャガイモですが、月曜日の朝に確認したら、ほとんどのイモが黒ずんで傷んでしまっていました。出荷できるイモは少なく、今回は一部の方々にしかジャガイモをお届けすることができませんでした。
土から掘り出した後、数日間、日に当てて乾かしていたのですが、傷んでしまったイモをよく見ると、日に当たってる部分のみが傷んでいて、地面と接していて日に当たっていない部分は傷んでいませんでした。どうやら、直射日光がイモを傷めてしまったようです。イモを乾かすためにわざわざ直射日光に当てていたのに、困ったものです。
ジャガイモは梅雨の時期に収穫時期を迎えます。まだ収穫時期を迎えたばかりのイモは外皮が薄くて破れやすく、少し強い衝撃を受けただけでも傷みやすいようです。また、梅雨のため乾きにくく、収穫後、良い状態で長期保存がしにくいようです。
収穫時期を迎えて時間が経つとイモの外皮も破れにくくなり、丈夫になります。梅雨が明けた頃には雨が少なくなって土が乾燥するので、イモも乾かせやすくなり、収穫後は良い状態で貯蔵しやすくなります。
今年のジャガイモ畑のジャガイモは、7月に入る直前まで葉が青々としていて、葉が枯れて収穫適期を迎えるのが遅かったです。今回傷んでしまったイモは、先週雨が降り続いて畑が湿った後に収穫されました。今回のように、梅雨の時期にイモを掘り出すと数日後にはイモが傷んでいることがあるので、掘り出したイモをすぐには出荷せず、数日間様子を見て、傷んでしまわないことを確認してから出荷するようにしています。
梅雨が明けて畑が乾けば、ジャガイモを本格的にどんどんと収穫してゆきたいと思います。これから掘り出されるイモはみんな、長期間貯蔵できるような強いイモばかりです。収穫・貯蔵作業が安定して行われてゆくでしょう。
(7月11日記入)
今回の野菜セットに入れようと思って先週の土曜日に畑から掘り出したジャガイモですが、月曜日の朝に確認したら、ほとんどのイモが黒ずんで傷んでしまっていました。出荷できるイモは少なく、今回は一部の方々にしかジャガイモをお届けすることができませんでした。
土から掘り出した後、数日間、日に当てて乾かしていたのですが、傷んでしまったイモをよく見ると、日に当たってる部分のみが傷んでいて、地面と接していて日に当たっていない部分は傷んでいませんでした。どうやら、直射日光がイモを傷めてしまったようです。イモを乾かすためにわざわざ直射日光に当てていたのに、困ったものです。
ジャガイモは梅雨の時期に収穫時期を迎えます。まだ収穫時期を迎えたばかりのイモは外皮が薄くて破れやすく、少し強い衝撃を受けただけでも傷みやすいようです。また、梅雨のため乾きにくく、収穫後、良い状態で長期保存がしにくいようです。
収穫時期を迎えて時間が経つとイモの外皮も破れにくくなり、丈夫になります。梅雨が明けた頃には雨が少なくなって土が乾燥するので、イモも乾かせやすくなり、収穫後は良い状態で貯蔵しやすくなります。
今年のジャガイモ畑のジャガイモは、7月に入る直前まで葉が青々としていて、葉が枯れて収穫適期を迎えるのが遅かったです。今回傷んでしまったイモは、先週雨が降り続いて畑が湿った後に収穫されました。今回のように、梅雨の時期にイモを掘り出すと数日後にはイモが傷んでいることがあるので、掘り出したイモをすぐには出荷せず、数日間様子を見て、傷んでしまわないことを確認してから出荷するようにしています。
梅雨が明けて畑が乾けば、ジャガイモを本格的にどんどんと収穫してゆきたいと思います。これから掘り出されるイモはみんな、長期間貯蔵できるような強いイモばかりです。収穫・貯蔵作業が安定して行われてゆくでしょう。
7月1日~7月9日に行った仕事です。
収穫・出荷 片づけ 育苗 播種(人参、ゴボウ、トウモロコシ) 草刈り、竹伐り 玉ねぎ、ニンニクを吊るす トラクター耕 定植(ニラ、アスパラガス、キュウリ、トウモロコシ、シカクマメなど) 採種(サヤエンドウ、ソラマメ) 除草(トマト、サツマイモ、サトイモなど) ジャガイモの収穫・乾燥 果菜類の整枝、固定、支柱補強 ネギの土寄せ、除草
今週の仕事の予定
除草(ネギ、ラッカセイ、カボチャ、ゴーヤ、トウガンなど) 草刈り、竹伐り 種まき(大豆・小豆、人参、ゴボウ、トウモロコシ) 定植(トウモロコシ) 堆肥を入手、畑に堆肥を散布 果菜類の整枝、固定 トラクター耕 太陽光除草の準備 ナス、ピーマンの支柱補強 麦を唐箕にかけて袋詰め 人参の採種
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先週から蒸し蒸しする暑い日々が続き夏バテ気味でしたが、ようやく体も暑さに馴れてきました。ここから反撃開始です。
気象庁はまだ関東地方の梅雨明けを宣言していませんが、私の中では梅雨は明けました。これから強い日差しから自分の身を守りながら畑仕事をすることになります。
今は日が長く、早朝の4時半にはすでに外は明るく、まだ涼しい早朝にたっぷりと畑仕事に時間を費やせます。暑くなるお昼は、たっぷりと休憩時間に費やしたいと思います。
今日、宇都宮市まで野菜セットを配送に行った帰りに、いろいろと「日除け用品」を買い物しましょう。頭に巻くための格好の良い手拭いやバンダナを探しています。
これからは雨が降りにくくなるので、人参などの種を播く好機が限られてきます。わずかな好機を逃さぬように、種も早めにと買い物して準備を整えておかないと。
デジタルカメラが壊れたので、中古品店に寄って新たに買っておかないと。またたくさん、このブログに農場の光景を載せてゆきたいと思います。
今回の野菜セットのないようです。
ジャガイモ、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、キャベツ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
ジャガイモが新たに出荷され始めました。人参も大きく太り始め、玉ねぎと合わせてカレーライスを楽しめる内容になってきました。
今回の野菜セットの内容です。
玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、キャベツ、ブロッコリー、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク
「最近の野菜セットに入っている人参は、香りがない」というご指摘を受けました。私も試食してみましたが、確かにいつもの小林農場の人参らしくなく、香りが足りませんでした。
野菜の味は、いろんな要因が複雑に絡まって、おいしくなったりそうでなくなったりします。なぜ味が変わるのか、その原因を推測するのは難しいのですが、推測を試みたいと思います。
最近出荷している人参は間引くのが遅れ、しばらくの間、葉が込み合っていたので、あまり順調に生育していません(だから現在お届けしている人参は、みんな、形が小さいです)。順調に生育しないと、その作物の味は良くならなくなります。
品種の違いによる影響が、味の良し悪しに大きく左右するように思います。作物を栽培する時、その品種の名前も必ず確認するようにして、どの品種がおいしかったか覚えておくようにしています。
冬に出荷する人参の「小泉冬越し五寸」、冬のホウレンソウの「ソロモン」、白いカボチャ「白爵」など、小林農場の畑で活躍して、皆さんより「おいしい」と好評をいただいてきた品種。なぜ小林農場で冬に出荷する人参やホウレンソウやカボチャがおいしのか、その理由を説明するのは簡単で、それは品種選びが成功しているからです。
この春に新たに導入してみた品種の中では、カブの「スワン」やホウレンソウの「晩抽パルク」が良い味だったと思います。この品種名を覚えておきたいと思います。
夏に出荷する人参に関しては、どの品種がおいしいのか、いろんな品種を試しています。同じ人参なのに味わいが変わる場合がありますが、それは、人参の品種が違うのが原因かもしれません。
同じ品種でも、収穫時期によって味が変わります。最も収穫に適した時期に収穫すれば、その味もおいしいです。六月には白菜を積極的に出荷してみましたが、白菜の味が本当に発揮されるのは今の時期よりも、寒くなって鍋料理がおいしくなる冬の頃でしょう。
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蒸し暑くなりましたね。私を含め、体がきついと感じている方も多いかと思います。
この夏は猛暑になるという予報。体調管理がよりいいっそう大切となるでしょう。いかに自分の体をいたわってあげられるかにかかっています。
おかげさまで私は大きな病気やケガをすることなく、年末年始のお休み以外は一度も休むことなく皆さんに野菜セットをお届けし続けてこれました。これは私の誇りですし、これからも「皆勤賞」を続けてゆきたいと思います。
早寝早起きを心掛け、睡眠はしっかりと六時間とること。
畑は草だらけにせず、住まいは散らかしたままにせず、すっきりとした空間を保つこと。
作業日誌や農場の収支など、事務仕事を毎日マメにすませて、溜め込んでしまわないこと。
インターネットの使用時間制限は厳守すること(時間制限を設けないと、夜更かしするので)
農場のブログを更新したり、読書や歌を楽しんだり、どんなに忙しくても自分の趣味に専念できる時間を確保して気分転換すること。
以上、忙しい毎日を乗り切るための心得を書き出してみました(実際には実行できていませんが)。とにかく「すっきりとさせてゆく」ことが、自分の心身を健康に維持してゆくために良いと思います。
今回の野菜セットの内容です。
玉ねぎ、人参、紫首カブ、ナス、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、キャベツ、ブロッコリー、サヤインゲン、モロヘイヤ、青シソ、ニンニク
「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」
「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など
野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。
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「トウモロコシや枝豆は野菜セットに入りますか?」というご質問を複数の方々よりいただきます。
これらの野菜は多くの人々に好まれますが、虫にも好まれ、せっかく手間をかけて栽培しても虫に食われてしまうことが多いので、小林農場ではあまり栽培してきませんでした。今年は、これらの野菜もセットに入れられるようにしたいと思っています。
・トウモロコシ
今年は6月から7月にかけて何回かに分けて種を播き、他の夏野菜の収量が落ちて出荷できる野菜が少なくなる9月頃に、代わってトウモロコシが収穫できればよいと考えています。トウモロコシを食べる害虫はアワノメイガですが、この作付けならアワノメイガの発生時期からずらしながら無事に栽培できるかもしれません。
トウモロコシの害虫対策で知られているやり方は、害虫がやって来る前にトウモロコシの雄花を切り取り、雌花に人工授粉するというやり方です。そうすると、害虫の被害が少ない、実のつまったトウモロコシが採れるようです。
・枝豆
夏に収穫するよりも、秋に収穫したほうが害虫の被害は少ないようです。7月に種を播き、10月頃に収穫するとよいように思います。(暑い真夏にビールといっしょに枝豆を食べて楽しむことはできませんが)
枝豆(大豆)の栽培は、いつも畑を草だらけにしてしまい、収量が悪くて失敗しています。今年は、枝豆(大豆)の株元に2回ほど土を寄せてやり、発芽してきたばかりの雑草を土でかぶせて抑えてゆこうと思います。
・大豆栽培と小麦栽培の組み合わせ
枝豆(大豆)は空気中のチッソを捕まえて土に運んでくれるので、枝豆(大豆)を栽培した跡は土が肥えています。その後に小麦の種を播いて育ててみようと思います。
小麦は土がやせていても問題なく生育できますが、パン作りに使用する小麦粉にする小麦を栽培する場合は、肥料が必要なようです。 肥料が少ないと小麦の体内のグルテンも少なくなり、パンを作ってもよく膨らまなくなるようです。
「小林農場の小麦粉でパンを作ると、市販の小麦粉と比べて、膨らみにくい」というご指摘を多くの方々よりいただいております。おそらく、私が全く肥料を与えずに小麦を育てているのがその原因の一つだと考えられます。大豆を栽培して土を肥やした跡に小麦を栽培して、少し追肥もしてやれば、パンの膨らみが良くなってゆくのではないかと思います。
大豆は土を肥やし、麦は根を深く張って土を耕してくれます。大豆と麦を連続して栽培すると、自ずと良い畑の土が出来上がるような気がします。
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