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2017年6月22日 (木)

減出費栽培    平成29年4月13日

減出費栽培    平成29年4月13日

惜春の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  現代の農業では農業機械やビニール資材などが活用されて、昔と比べてずいぶんと作物栽培がやりやすくなりました。それにも関わらず日本では農家が農業をやめてしまうことが増えて、農家の人口は激減してしまい、日本農業の将来が危ぶまれている状況です。

農産物はそんなに高い値段で売れるような商品ではないので、生産性が向上しても農業で収入を増やしてゆくことは大変です。機械や資材は入手するには高いお金を支払うことになりますが、出費が増える割には収入が増えず、農家は生活を苦しくしてしまいます。

昔の農家は冬になれば農村の周りから薪を拾い集めて暖をとったり風呂を沸かしたりしていました。自分の生活に必要なものをその地域の中で自給してゆく知恵があり、生活してゆくためにそんなにお金が必要なかったので農業を続けてこられたのだと思います。農家が農業を続けてゆく秘訣は、やはり、昔から受け継がれてきた自給自足の知恵を学んで、出費を削ってゆくことだと思います。伝統農業には自給自足の知恵が詰まっています。

現在は多くの農家が農薬を使用していますが、小林農場が費やしている農薬代は0円。無農薬栽培を行うことで、他の多くの農家と比べてかなり出費を削減しています。

大きなビニールハウスを建ててその中で暖房をかければ、夏野菜のナスやトマトも冬に栽培できて、希少価値がついて普段よりも高い値段で売れます。でも、高い暖房費やハウスの維持費を支払うことになります。小さなビニールハウスしかない小林農場では、露地で育てたその季節の旬の野菜を主に皆さんにお届けしているので、野菜は常に味が良いです。

昔の農家は、次の年に播く種を確保するために、自分が育てている作物から採種するのが普通でした。今の農家は採種する手間を省いて、種をお店で購入する場合がほとんどです。小林農場も一年間で数十万円を種代に費やしています。

去年は種の採種のやり方を勉強しながら、自分で採種するのが簡単そうな作物を選んで採種してみました。これらの種からうまく作物が育ってくれればずいぶんと種代を削減できますし、小林農場が育成した品種を皆さんに出荷してゆくのは、なんとも楽しい話です。

種の採種に取り組んでいる農家の皆さんが、代を重ねるにつれて、次第にその作物が自分の畑の土に馴染んでゆき、肥料を与えなくても立派に作物が育つようになったとおしゃっていました。それが本当なら、肥料代も削減できるでしょう。ひとつ出費を削減できたらそれに呼応して他でも出費を削減してゆけるような好循環を生み出せるようです。

自然界が人間に与えてくれる以上のものを人工的に生産しようとすれば、どうしても出費がかかる栽培方法になります。自然界が人間に与えてくれる恵みのみで質素に生活しようとすれば、出費がかからない栽培方法になります。

農業という産業は、収入を増やすことは苦手でも出費を削ってゆくことを得意とし、お金儲けをしようとすると失敗し、お金のかからない質素な生活を楽しもうとすれば長続きする。そんな農業の性格が、私は好きです。

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