« 平成29年5月1日、2日の野菜セット(予冷について) | トップページ | 平成29年5月5日の野菜セット(5月から収穫されている新顔について) »

2017年5月 4日 (木)

下畑、新畑   平成29年3月2日

下畑、新畑   平成29年3月2日

寒さもだいぶゆるんできた今日この頃です。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  まだ早朝は霜が降りて畑は白く見えますが、日中の日差しは力強さを増して、ジャケットを脱ぎ捨てる日も増えてまいりました。季節は確実に春に向かっているようです。

  冬の間は作物が新たに畑に作付けされることがなく、畑で育っている作物は少ないのですが、3月に入ると新たに作物が作付けされてゆきます。ジャガイモの種イモが、キャベツやレタスの苗が、葉物野菜や人参やカブやネギの種が次々に畑へ送りだされてゆきます。

  小林農場には、それぞれ、「下畑」と「新畑」と呼ばれている2枚の畑があります。「下畑」は土が肥沃でどの作物も良く育ちますが、ただ、面積がそんなに広くないです。

「新畑」は見渡すかぎりに耕地が広がる大きな畑ですが、土作りの年数は浅く、肥沃ではない土が多いです。「下畑」と比べて「新畑」は害虫による被害も多いです。

キャベツやブロッコリーなど、生育中に肥料を好み、虫害を受けやすい作物は、「下畑」に作付けする予定です。今年の冬は、肥沃な「下畑」にさらに堆肥を施し、万全の準備をいたしました。いっぽう、肥沃でない土でも良く育ち、害虫にほとんど食べられることのないジャガイモは、「新畑」の広い面積にたくさん種イモを植えて育てる予定です。

小松菜などの葉物野菜も、肥沃でない土で育つことができますので、3月になったら「新畑」に種を播こうと思います。ほうれん草は他の葉物野菜とは性格が違い、土が肥沃でないとうまく育ちません。ほうれん草は葉物野菜の中で最も人気が高いので、この春は他の葉物野菜とは別にして、「下畑」でほうれん草の栽培に力を入れて取り組む予定です。

「下畑」は先代の農家の方が数十年間、堆肥を散布し続けて土を作った後、私に譲られました。同じような土作りをすれば、「新畑」も数十年後には肥沃になってゆくでしょう。

  ただ、堆肥の確保には大変な労力が必要で、「新畑」の広い面積を全て、肥沃な土に変えてゆくことは難しいでしょう。土を肥沃にするために多大な労力と金をかけているようなやり方では、長く続きません。土を肥沃にしてゆく方法を学ぶと同時に、「肥沃な土でなくても作物を栽培できる知恵」を身につけることも必要です。「新畑」ではそのような知恵を得るための実験がいろいろとできそうです。今は、堆肥を散布するのではなく、「緑肥」と呼ばれる草を畑に生やして土の物理性を改善してゆく実験をおこなっています。

  ジャガイモ、ネギ、人参など、肥料が少なくても育ち、虫害を受けにくい作物は、意外に多いです。だからこそ小林農場のように化学肥料や農薬を使わなくても、野菜栽培が成り立ちます。今までこれらの作物は「新畑」で良好に生育してくれていました。

虫害に遭いやすい作物とそうではない作物。肥料を必要とする作物とそうではない作物。その作物の性格を熟知して適所に作付けしてあげれば、労力が減ります。よって、それぞれ性格の違う複数の畑を管理するのは、多品目の野菜を栽培する時に都合が良いです。

土が肥沃で手触りが気持ちの良い、頼り甲斐のある「下畑」。図体は大きくて粗削りの「新畑」。性格の違う2枚の畑がしばしの冬眠から目覚め、活動し始めようとしています。

« 平成29年5月1日、2日の野菜セット(予冷について) | トップページ | 平成29年5月5日の野菜セット(5月から収穫されている新顔について) »

農場通信」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 下畑、新畑   平成29年3月2日:

« 平成29年5月1日、2日の野菜セット(予冷について) | トップページ | 平成29年5月5日の野菜セット(5月から収穫されている新顔について) »

フォト
無料ブログはココログ