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2017年5月18日 (木)

堆肥の生産者と、消費者としての私   平成29年3月15日

堆肥の生産者と、消費者としての私   平成29年3月15日

仲春の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  人の体が健康を維持するために食べ物を取り込む必要があるのと同じように、作物が健全に生育するために畑に堆肥を与えてあげる必要があります。自家製の堆肥を自分で作っていますが、それだけでは量が足りず、良質な堆肥を購入できる購入先も探しています。

  昔の日本の農家は、少数の牛や鶏などの家畜を飼い、それらから排出される家畜フンをかき集めて堆肥の材料として有効に利用していたようです。現在は畜産農家がたくさんの家畜を飼育するようになり、毎日排出される大量の家畜フンを処理してゆくために堆肥化して販売しています。家畜フン由来の堆肥は、比較的安い値段で大量に入手しやすいです。

  草をたくさん食べる牛が排出されるフンには繊維がたくさん含まれているので、牛フンで作った堆肥を与えると、土がフカフカと柔らかくなる効果があると言われています。土が粘土質でゴロゴロと固い小林農場の畑には、牛フン堆肥が有効かもしれません。

  小林農場の周辺は牛の畜産が盛んで、農場は広い牛の放牧場や飼料栽培地などに囲まれていて、雄大な北海道の大地の雰囲気にちょっとだけ似ています。牛フン堆肥を入手しやすい環境なのですが、堆肥の安全性に少し不安がありましたので、それらの堆肥の使用を敬遠してきました。先日、農場の近くの牛舎にうかがって、そちらで生産して販売している牛ふん堆肥について、いろいろと質問させていただきました。

  牛フンによって作られる堆肥の質は、牛に与えられる飼料によっても影響を受けます。牛の飼料の原料は、海外で栽培された牧草などを輸入して入手することが多いようです。

海外では牧草の栽培に農薬を散布するようですが、最近、国内で、牛フン堆肥の中に残留していた農薬によって、その堆肥を散布した畑で作物が生育障害を起こしてしまった事例が報告されました。そのことについて牛舎さんにたずねると、堆肥の生体検査を行い、残留農薬の悪影響がほぼないことを確認してから堆肥を販売しているとのことでした。

  牛フンは、地域から手に入るおがくずと混ぜて水分調整しながら堆肥化されるのですが、6年前の福島第一原発事故で栃木県にまで飛散した放射性物質によって、県内で排出されるおがくずも人体に有害な放射性物質に汚染されている危険性が指摘されています。そのことも牛舎さんに質問してみると、放射能検査を施して安全性を確認した上で堆肥を販売しているとのことでした。

私が投げかける疑問にいちいち丁寧に答えてくださった牛舎の方の対応には好感が持てました。近所で作られた堆肥をいただくとき、その堆肥を作成している生産者の人柄や生産現場の雰囲気などを、自分の目で見ることができます。だから、安心感の高い堆肥を入手できます。農場で扱う堆肥は、地元の顔の見える生産者から入手することを重視したいです。

  私も皆さんと直接会ってお話ししたり、電話やメールでやりとりしたり、農場通信を書いて農場の考え方をお伝えしたりして、「消費者に顔の見える生産者」になれるように心掛けてきました。それが食材への安心感を少しでも高めてゆくと思っています。

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