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2017年5月17日 (水)

栽培暦 5月7日~5月13日(果菜類の施肥方法について)

この週の仕事の内容です。

収穫、出荷   片づけ  育苗  ジャガイモに追肥、土寄せ  トラクター耕  除草(人参など)  サヤインゲンの支柱を建てて定植  ヤマイモの植え付け  移植(赤トウガラシ、アスパラガスなど)

ナスなどの苗を畑に植えてゆく時期を迎えています。

ナスやピーマンなどの、実を収穫してゆく果菜類は、6月から10月までの長い期間、実をならして収穫されてゆきます。この長期間、土の中の肥料を切らさないことが大事だと考え、畑の準備をしてみました。

・溝施肥と全層施肥

肥料を畑全体に散布してトラクターで拡散するのが「全層施肥」。畑の表面に肥料が馴染んで早く分解されてゆき、そこに作付けされた作物に早い段階で効き目があります。

少し深く溝を掘ってそこに肥料を散布して土を埋め戻して、その上に作物を作付けするのが、「溝施肥」。深くに施された肥料はすぐに分解せずに長い間、ゆっくりと分解するので、じっくりと長く、肥料が効きます。

溝を掘ってそれを埋め戻すのは手間なので、今年の小林農場の果菜類の栽培では「全面施肥」を採用。でも、収穫時期の長い果菜類には、本当は「溝施肥」のほうが良さそうです。

今年は、苗の植え付けの1か月前に肥料を全面施肥して、1か月間、肥料を土に馴染ませておきました。

そして、「くらつき」と呼ばれている施肥方法ですが、苗を植え付ける時に、植穴を少し深く掘って、さらに肥料を2握りほど入れてから苗を植えてゆこうと思います。そうすると、植穴の環境が良くなって、植えられたばかりの苗が根を張りやすくなるようです。肥料が少量でも効き目があり、肥料の節約にもなります。

・肥料の種類

今回、全層施肥に使った肥料は、落ち葉を主体にして鶏ふんなどを混ぜて、4か月間ほど発酵させたもの。落ち葉はすぐに分解されずじっくりと分解されてゆくので、長い間、土の状態を良好に保ってくれる能力があります。

「くらつき」に使用する肥料は、米ぬかやおからなどを混ぜて発酵させたもの。落ち葉と違ってすぐに分解してすぐに作物に吸収されやすい肥料で、「ボカシ肥」ともよばれています。植えられたばかりの苗が自立できるようになるまで、ボカシ肥が肥料に栄養を与えてくれるのではないかと思います。

植えられたばかり苗のすぐ下に施すので、「くらつき」を採用する場合は、本当だったら、苗が植えられる数日前に施しておいてあらかじめ土と馴染ませておいたほうが安全だと思います。

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果菜類の栽培の施肥方法について、どのやり方が自分にやりやすいのか、いろいろと暗中模索しています。苗の植え付けの1か月前に全面施肥して、植え付けの直前に溝施肥するのが最善なやり方ではないかと、今は考えています。来年は全面施肥と溝施肥を組み合わせたやり方を段取りしてみたいと思っています。

もう少し勉強してみたいキーワード:「全面施肥」「溝施肥」「穴施肥(くらつき)」「ボカシ肥」「落ち葉堆肥」

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試しにいくつかのナスの苗にボカシ肥を施して育ててみました。写真の左は施肥した苗、右は施肥していない苗。

こうやって並べて比較してみると、ちゃんとボカシ肥が苗に効いていることが確認できます。写真ではちょっと、その違いが分かりづらいかもしれないけれども、ボカシ肥を施した苗のほうが葉が広く開き、葉色が爽やかです。

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