4月28日の野菜セット(人参栽培について)
今回の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、人参、里芋、カブ、二十日大根、分けつネギ、キャベツ、サニーレタス、小松菜、水菜、からし菜、菜の花
キャベツやカブなどが新たに収穫され始めています。
いっぽうで、去年の秋に種まきして育てた人参の出荷が間もなく終了します。
小林農場の畑は、人参の栽培を得意としています。今回の人参栽培では、その栽培方法について、いろいろと再確認できました。
種まきの時期について・・・秋作の人参の種まきの時期は、7月と8月。年内に収穫したいのであれば7月中に種まき。年が明けて冬から春にかけてちょうど良い大きさの人参を収穫したいのであれば、8月中に種まき。(今回は、8月14日と8月21日に種まきした人参が、冬から春にかけて長い間、良い状態で出荷されました。)
冷蔵保存について・・・人参は、比較的に冷蔵保存がしやすい作物です。3月の春分の頃になると暖かくなって、人参を畑に残していると傷んでしまうので、その頃には全部、畑より掘り出して、冷蔵庫にしまっておくと良いようです。
特に3月、4月は収穫できる野菜の種類が減る「野菜の端境期」なので、人参などを冷蔵保存して出荷できる野菜を1品でも増やしていければ助かります。
人参は、春にも種まきされて、夏にも収穫されます。9月には再び「野菜の端境期」を迎えますので、8月中に収穫時期を迎えた人参を掘り出して冷蔵保存して9月にも出荷できるようにしておきたいです。
冷蔵保存すれば、だいたい1か月ほどは良い状態で保存できます。よって、うまく管理すれば、人参は10月中旬~4月下旬と、6月中旬~9月下旬に出荷できるので、年間10か月ほどは野菜セットに入れられることになります。人参はよく料理に使われる食材なので、できるだけ長く、出荷したいです。
除草方法について・・・今回は一部の人参畑に初めて、「太陽光除草」を試してみました。人参は除草作業が大変な作物ですが、「太陽光除草」は除草剤を使わなくても楽に除草ができる技術として注目され始めています。ビニール資材を使って雑草を蒸し焼きにする技術ですが、期待以上の成果でした。
「ビニールのゴミが増える」とか「雑草の他にも有用な微生物も蒸し焼きされてしまう」とか、欠点もいろいろと指摘されている技術ではありますが、この技術の利点と欠点を天秤にかけて計れば、利点のほうが大きいと思います。除草剤に頼らなくても楽に除草ができるという利点は大きいです。太陽熱除草を施した人参畑では、問題なく人参が生育していました。
収穫した人参の中から数本選んで再び畑に埋め戻しました。左の写真は、その人参から茎が伸びてきている様子。5月には開花して、6月には種を結実させるらしいです。
その種を採種して、今年の秋に畑に播いて育ててみようと思います。
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