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2017年4月12日 (水)

葉っぱのおかげの野菜セット   平成29年2月9日


葉っぱのおかげの野菜セット   平成29年2月9日

余寒の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  何度もこの通信でお伝えしていますが、去年はネギもカブも、多くの作物が不作でした。いっぽう、去年の秋に種が播かれたほうれん草や小松菜などの葉物野菜だけは順調に生育しました。よって、現在の野菜セットは葉物野菜の多い内容となっております。

畑は毎朝、強烈な霜で真っ白に染まって氷の世界と化しますが、葉物野菜は強いもので、寒さによく耐えています。霜に当たることによって味は濃くなりますし、害虫は冬眠していて食害を受けにくいですし、冬こそが葉物野菜の旬の季節だと私は思っています。

  やはり毎日霜を受けていれば枯れてしまう葉もあり、収穫した葉物野菜を出荷する前に、一株一株手に取って枯れ葉を取り除いてゆく手間が欠かせません。畑仕事の時間を確保してゆくためにも、この出荷作業にかける時間を短縮してゆく必要があります。畑で生育している葉物野菜の上に防寒用の布をかぶせて、できるだけ葉が霜枯れしてしまわないように心掛けています。

それでも小林農場の葉物野菜は、スーパーで販売されている青々とした葉物野菜と比べると少しだけ枯れ葉が混じっているかもしれません。限られている時間内で私もできるだけ枯れ葉を取り除いていますが、私が取り除けなかった枯れ葉を料理される前に取り除いていただくよう、皆さんにお願いしております。

  今は出荷できる野菜の種類が少ない時期ですが、葉物野菜は見た目がふんわりと体積があるので、葉物野菜をたくさんセットの中に入れてみると、なんだかいつもよりも量が豊富なセットに見えたりします。1袋の葉物野菜をゆでたりして火に通すと、小皿に納まるくらいの体積にまで縮みますけれども。

1袋の葉物野菜なら、私は一人でペロリと1食で食べきってしまいますが、皆さんのご家庭ではどうでしょうか?もしすぐには食べきれず長い間保存しておきたい場合は、葉物野菜をさっと火に通して水気を絞って冷凍庫で冷凍保存するように、おすすめしています。

  京菜は一株が大きく育ち、茎葉が分厚く、煮込んでも煮崩れしにくく、不作だった白菜に代わって鍋料理に利用したいと思い、栽培しました。京菜の持ち味はその独特の苦味なのですが、その持ち味ゆえに、人によって好きと嫌いに感想がはっきりと分かれるようです。

水菜、みぶ菜はサラダとして生食できるくらい味がさっぱりとしています。現在はさっぱりとした味が好まれ、京菜よりも水菜のほうが多くの人に受け入れられやすいようです。

  そこで私のおすすめの京菜の料理方法をご紹介します。京菜を溶き卵といっしょに炒めた「京菜の卵焼き」。卵は苦味をおいしく包み込んで生かしてくれるのに適した食材です。また、みそやマヨネーズなどといっしょに濃い味付けで料理すると、この苦味が生きてきて、やみつきになります。

  もうしばらく野菜セットは、葉物野菜の多い内容が続きます。いろんな野菜が収穫できる5月に入る頃より、葉・根・実のバランスの整った内容へと移行してゆくでしょう。

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