栽培暦 平成29年4月9日~平成29年4月15日(害虫対策について)
この週に行った仕事です。
収穫・出荷 片づけ 育苗 移植(ナス、ピーマンなど) 播種(トマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソなど) 除草、間引き(人参、大根、カブなど) 不織布を片づける 播種(葉物野菜、大根、カブ、人参など)
害虫対策
たびたび、作物が害虫による被害を受けています。農薬を使わない良い害虫対策を探しています。
この時期で最も手強い害虫は、キスジノミハムシという小さな甲虫。アブラナ科の葉物野菜やカブや大根が発芽したばかりの頃に、それらの幼芽を食べつくしてしまいます。
以下は私にもできそうなキスジノミハムシ対策を列挙してみました。
・シュンギクを利用
キスジノミハムシは、シュンギクの香りを苦手とするようなので、まだ発芽したばかりの大根やカブの近くにシュンギクがあると、大根やカブへの被害が減るようです。
あらかじめシュンギクの苗を作っておいて、大根やカブの種を畑に播くときにシュンギクの苗をその近くに植えると良いかもしれません。(シュンギクの種は大根やカブの種よりも発芽するのが遅いので、シュンギクを大根やカブと同時に種まきすると、シュンギクが発芽した頃には、すでに大根やカブの幼芽は害虫に食べ尽されているかもしれません。)
・自然農薬を利用
工場で化学的に合成されて作られる農薬とは違って、害虫回避のために天然の素材で作られた液体を「自然農薬」と言います。自分で簡単に手作りできるものが多いです。
自然な農薬と言えども、虫に害を及ぼすものは作物にも害を及ぼすこともあるので、良い材料を選択するなど、使用する際には慎重に。
・何回も種を播く
種まきした日の状態によって作物の生育状態が違ってくるし、害虫に対する耐性も違ってくると思います。また、ほんの1週間違っていても、害虫の発生の仕方が違います。
よって、種まきは一度にたくさん種を播くよりも、日をずらしながら何回にも分けて少しずつ種を播いたほうが、安全です。ある日に種まきした作物が害虫に食べ尽されたとしても、違う日に種まきした作物は被害を受けずに生育してくれたりします。
畑によっても害虫の発生の仕方が違うので、同じ作物を複数の違う畑で栽培できできれば、なおさら良いです。
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ポツポツとモンシロチョウの姿が畑に見られるようになりました。作物の葉に卵を産んで、そこから生まれたアオムシが、作物の葉を食べてしまいます。
モンシロチョウ対策として、今年は「スズメバチトラップ」を試してみたいと思います。ペットボトルを利用してたくさん害虫を捕まえることができる仕掛けです。
もともとスズメバチを捕まえるために考案された仕掛けです。私の住まいにも毎年、スズメバチの女王バチが巣を作りにやって来るので、住まいにもトラップをぶら下げておこうと思います。
モンシロチョウを全部捕まえることは無理なので、おそらく、たくさんのアオムシを作物の葉の中でみかけることになるでしょう。1日15分だけでもよいから、畑を歩いて、簡単に見つけられるアオムシだけでも捕まえておくことを、習慣にしておきたいです。
野菜セットを皆さんのお宅に配送した時に、皆さんからたくさんの不要なペットボトルをいただくことができました。
これらのペットボトルで作ったトラップをできるだけたくさん畑のあちらこちらに設置して、害虫対策に有効に使わせていただこうと思います。
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