今年の農閑期 平成29年2月23日
今年の農閑期 平成29年2月23日
春の気配に心躍る季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。
冬の寒さが本格化し始める12月の年末頃から新たに春を迎えるまでの期間は、農閑期となります。作物も虫も雑草も、寒さをしのぐために身を丸めて動かず、畑全体は眠っているようにひたすら静か。農家もゆっくりと暮らせます。
やがて気温が上がれば、作物が次々に畑へ新たに作付けされ、虫や草も活発に活動し始め、農繁期になれば農家は毎日、作物や虫や草を相手にドンチャン騒ぎを繰り広げることになって忙しくなります。農繁期もできるだけゆとりを持って仕事ができるようにするには、農閑期のうちに農繁期の準備をすませておくことが重要です。
この農閑期の間、落ち葉や米ぬかなどの有機物をあちらこちらに出向いて入手し、土の地力を維持するために畑に散布しました。また、それらの有機物を材料にして自家製の肥料を作成して、農繁期に必要な肥料を確保しておきました。
畑仕事を円滑に行ってゆくには、常に農場内が整理整頓されていることが大切です。 小林農場の敷地内には、解体された小屋の柱やらトタン屋根やらがあちらこちらに散乱していました。いずれは何かに必要になるかもと思って近所の方々より譲ってもらった資材ですが、けっきょく使われることなく、長い間、敷地内の足場を埋めてしまっていました。
今回、これらの資材を活用して、ずっと雨漏りをしていて修繕されることなく放置されていた物置小屋に、ちゃんとした屋根をとりつける工事を行いました。工事を終えて雨漏りしなくなった物置小屋に、さっそく作成したばかりの自家製肥料をしまいました。
私の住まいの隣に引っ越してきたばかりの隣人さんが、今回の工事を手伝ってくれました。隣人さんもすぐ近くに畑を借りて、これから農業を始める準備をしています。とても大工仕事に慣れている人で、新たに自分の物置小屋を借地に作ろうとしていました。
まだまだ小林農場の敷地内には資材が散乱していたので、これらの資材を隣人さんの小屋作りに使ってもらうことになりました。お金をかけずに小屋作りの材料を入手できた隣人さんは私に感謝してくれましたが、「敷地に散乱していた重たい荷物を持って行ってくれてありがとう」と私のほうが感謝したい気分でした。
敷地内は片付き、縦横無尽に軽トラックを走らせられるようになりました。物置小屋も新たに整い、整理整頓のしやすい環境が整ってきました。
いつもの年と比べて、農繁期を迎える準備をすませることができた農閑期だったと思います。よって、今年の農繁期はいつもの年と比べてゆとりが持てる予測ですが、はたして。
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