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2017年3月

2017年3月30日 (木)

土作りの方向性   平成29年1月26日

土作りの方向性   平成29年1月26日

大寒の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  寒い1月の畑はひたすら静か。暖かくなりいろんな生き物たちでにぎやかになって畑仕事が忙しくなる前に、地元のあちらこちらから、肥料の材料となる有機物を入手しました。

  玄米を精米する時に排出される米ぬかは、とてもよく利用される有機物です。栃木県にはあちらこちらに「コイン精米機」が設置されていて、そこで排出された米ぬかは、コイン精米機のすぐ隣に設置された大きなタンクの中に貯蔵されます。私は地元のコイン精米機の管理者の方の許可を得ながら、タンクの中から米ぬかを取り出していただいています。

  買えば数万円もする大量の米ぬかを、コイン精米機から無料でいただいていますが、金をかけない代わりに、とても手間はかけています。多くの農家はこのように有機物を確保したり肥料を作ったりする手間を省いて、店から化学肥料を購入することが多いようです。

  化学肥料は鉱物より製造されますが、資源の乏しい日本では作れず、海外より輸入されています。また、日本で飼育されている家畜の飼料の材料も、ほとんどが海外から輸入されています。さらに、日本人が食べる食材の多くが、海外より輸入されています。

  日本に輸入された後、それらは生ごみや糞尿に姿を変えて、日本の国土に蓄積されてゆくことになります。人の体も栄養を摂りすぎると成人病などの障害をきたすように、土も生ごみや糞尿によって養分過剰になれば障害をきたし、その土から採れた作物も健全ではなく、土から過剰な栄養が流れ込んだ水も人がまともに飲めるものではなくなるでしょう。

  今、地球環境問題で注目されているのは地球温暖化などですが、今後の日本では土の過剰栄養が最も身近な脅威となるかもしれません。この問題を解決する道が「自給自足」です。食べ物も肥料も海外から大量に輸入したりせず、できるだけ地域内で自給してゆくのです。

  地域内で利用できる有機物は無限にあるわけではありません。現在は近所の有機物を小林農場がほぼ独占できる状態ですが、もし多くの農家が小林農場と同じように肥料の自給に目覚めたら、地域の有限な有機物をめぐって激しい争奪戦が農家の間で繰り広げられ、有機物は枯渇するでしょう。有機物に依存しすぎる栽培方法も、永続的ではありません。

  作物栽培ではまず田畑を耕すのが普通ですが、耕すことによって作業効率は良くなるのですが、地力は消耗するので、人が肥料を施す必要が生じます。最近では土を耕さないで作物を育てる「不耕起栽培」が注目され始めています。耕さなければ「減肥料栽培」が可能になり、ついでに「減石油栽培」「減出費栽培」にもなり、より永続的な栽培となります。今後、不耕起栽培の研究が進み、作業効率が悪いという問題点を克服させながら、農家が生活してゆける栽培技術として確立されてゆくことを、私も期待して見守っています。

 不耕起栽培を成功させるには土に地力がなくてはいけないので、まずは有機物を畑に与えて地力を上げてゆくことが必要です。最初は地域内から有機物を確保して肥料を自給しながら土作りをして、徐々に無理なく肥料を減らしていきながら、肥料を必要としない栽培に移行してゆく。そんな方向を向きながら土作りができれば理想的だと思っています。

2017年3月28日 (火)

栽培暦 3月12日~3月18日(ネズミ対策について)

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  片づけ  育苗  除草(玉ねぎ)  播種(ナス類、ピーマン類、白菜、キャベツ、アスパラガスなど)  播種(葉物野菜、人参など)  定植(レタス類など)  確定申告

2月よりキャベツやレタスなどの春野菜の苗の育苗が始まっていますが、3月よりナスやピーマンなどの夏野菜の苗の育苗が始まりました。

暖かな温床の中で、まだ寒い外気より苗を防寒しながら育てています。苗だけではなく、ネズミにとっても温床の中は居心地が良いようで、ネズミが出没して、せっかく大切に育てていた苗を丸ごと食べてしまったりするときもあります。

昨年までも数回、ネズミによる被害を受けてきましたが、今年は特に、頻繁にネズミにやられてしまっています。発芽したばかりのレタス、ナス、ピーマンなどの苗が順番に、ネズミの餌食となりました。

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ネズミは夜に活動するようなので、夜になったら苗を育てている箱の上にフタをして、ネズミの侵入を防いでいます。しかし、少しでも箱とフタの間に隙間があると、ネズミは簡単に侵入してしまうようです。フタをするときは、ピッタリとフタが箱に収まるように、注意しています。

それでもネズミが箱の中に侵入してしまっています。もしかしたら、ネズミの力ならば、フタをずらすことができるのかもしれません。フタの上に重石を置かないといけないのかも。

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また、ネズミが嫌う匂いを発生させる天然素材の物質を、温床の中に入れてみました。温床の中は現在、ハッカやワサビやハーブなどが入り混じった匂いで充満しています。さらにネズミは炭の匂いを嫌うらしいので、温床の前面に自家製のクンタン(モミガラの炭)を敷いてみました。

これらの「匂い作戦」を施してみても、ネズミは温床の中に出没しています。

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ネズミの天敵といえば、ネコ。だから多くの農家はネコを飼い、私も野良ネコを1匹拾って、飼っています。我が家の黒猫が、目にも止まらぬ俊敏な動きでネズミを捕まえて、ボリボリと音をたててネズミを食べている姿を、よく目にします。

ネコも暖かな場所が好きなので、温床の中で居眠りしたりします。このように四六時中、温床の中でネズミの番をしててくれればよいのですが、ネコは気ままなので、なかなかそうはいきません。

他にも粘着板や毒エサ(殺鼠剤)などがネズミ対策に有効なようですが、ネズミが罠にかかるよりも先に私の飼い猫が罠にかかってしまう恐れがあるので、これらの対策はとれません。

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苗が大きくなって、苗を温床の外へと移動すると、不思議なことにネズミは苗に関心がなくなり、ネズミの食害がなくなります。温床で種を発芽させたらできるだけ早く苗を温床の外へ移動させることが、最も有効なネズミ対策なのかもしれません。

ピーマンの苗がネズミにやられた後、再び種を播き直しました。ピーマンの種は去年の秋に、自分で採種した種をたくさん確保しているので、育苗に失敗しても、何度でも種を播き直して育苗をやりなおすことができます。こんな時に、自家採種しておいてよかったと思います。

Dscf6028夜の温床の中の様子。苗の上にフタをしています。手前にはネズミが嫌う匂いを発生させる市販の缶を設置。温床の床に敷かれている黒い物体はクンタンです。

私がネズミ対策のために参考にしたページはこちら

 

2017年3月27日 (月)

平成29年3月24日の野菜セット(アズキについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、里芋、ゴボウ、分けつネギ、ほうれん草、小松菜、しろ菜、菜の花、アズキ

今回、初めて野菜セットにアズキを入れてみました。アズキの品種は「丹波大納言」。粒が大きい品種です。

Dscf6053_2


上の写真は、アズキを使って我が家で作ってみた赤飯。

固いままのアズキをそのままお米といっしょに炊いてみたことがありますが、アズキは固いままでふっくらと柔らかくならず、失敗しました。それ以後、最初にアズキをお湯で、食べられるくらいに柔らかくなるまで茹でてからお米に混ぜて炊くようにしています。

アズキを一晩ほど水に浸けてアク抜きしてからアズキを使用するのが一般的な利用方法のようですが、私は下茹でのみでアズキを使用しています。

赤飯ではアズキといっしょにモチ米が使用されることが多いですが、私は普段食べているウルチ米で赤飯を作っています。モチ米は、せいろで蒸すとおいしく炊けますが、電気炊飯器で赤飯を炊く場合は、ウルチ米のほうが炊きやすいと思います。

普段あまり使い慣れていないアズキを、できるだけ簡単に気軽に利用できるよう、自分なりのアズキ料理を探しています。

アズキ料理と言えば赤飯やぜんざいが思い浮かびますが、下茹ですればいろんな料理の食材として利用できます。アズキが柔らかく煮えるまで思いのほか時間がかかるものの、その手間を惜しまなければ、便利な食材だと思います。

使用する度に下茹でするのが面倒ならば、一度にアズキを下茹でして、すぐに食べきれない分は冷凍保存するという使い方もあります。

Dscf6057


上の写真では、粉ふきイモに下茹でしたアズキを合わせてみました。豆はいろんな栄養を含んだ健康食品なので、普段からいろんな料理に利用できればよいと思います。

2017年3月23日 (木)

冬眠野菜   平成29年1月19日

冬眠野菜   平成29年1月19日

寒気厳しきおりでございます。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  ジャガイモ、人参、大根、かぶ、里芋、カボチャ、白菜。現在の野菜セットに入れているこれらの野菜は、去年の秋に収穫時期を迎えて、今は防寒しながら出荷されている貯蔵野菜です。アリと同じように、農家は冬が来る前にせっせと食料の貯えを確保しておきます。

  秋に収穫時期を迎えた白菜は寒さが本格的になる前に畑より収穫して、霜の当たらない室内に持ち運んで、布団をかぶせて防寒して貯蔵しました。現在お届けしている白菜の外葉が少しシナシナと水分が抜けた感じになっている場合がありますが、それは根が土から離れて時間が経過しているからです。白菜は、根が土から離れていても貯蔵できる作物で、包丁を入れて切ってみれば、中からおいしそうな瑞々しい黄緑色の内葉が姿を現します。

秋に畑で収穫時期を迎えたカブは、寒さが本格的になる前にその上に土をたっぷりとかぶせて防寒します。今年は土から掘り出されたカブの中にいくつか、傷んでいるカブが確認されています。おそらく、低温で傷んだと思います。今回はカブを日当たりが良くない畑で栽培しましたが、そのため、土の冷え込み方が通常よりも厳しかったかもしれません。

  カブの中身が傷んでいるかどうかは、外から見ただけでは判別できません。カブを収穫する度にその中から20個くらいのカブを実際に包丁で切ってみて、全体のどのくらいの割合で中身が傷んだカブが混ざっているか確認しています。その割合があまりに高いようだと商品としてふさわしくないので、出荷を控えたいと思います。

  収穫時期を迎えてから時間が長く経てば、寒さに耐えきれずに傷んでしまうものもどうしても現れます。お届けしたカブの中には中身が傷んだカブも少しだけ混じっているかもしれません。それらを取り除きながらご使用していただくよう、お願いいたします。

  今は土をかぶせられて畑で貯蔵されている作物は、大きくなることもなければ腐敗してしまうこともなく、ひたすら静かに眠っているかのようです。しかし、3月に入って暖かくなり始めると、人参や大根は種を作る準備を始めるため、土の中からニョキニョキと太い茎を伸ばしてその先につぼみをつけます。長い時間土から離れている白菜でさえも、内部の中心より太い茎を伸ばしその頭を突き破って、その先につぼみをつけます。

現在の静かな状態の貯蔵野菜は眠っているだけで、死んでしまったわけではありません。「貯蔵野菜」と呼ぶよりも「冬眠野菜」と呼んだほうが、これらの野菜は生命のない単なる物ではなく生き物であるという感じがして、ふさわしいかもしれません。これらの野菜が眠っている隙に、人間は大事にその命を食用としていただき、冬を乗り越えてゆきます。

2017年3月21日 (火)

3月20日、21日の野菜セット(3月に出荷できる葉物野菜について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、里芋、ゴボウ、分けつネギ、ほうれん草、小松菜、油菜、しろ菜、切り干し大根

3月20日

Dscf6012


初めて栽培してみた「しろ菜」(品種は「四月しろ菜」)を出荷しています。チンゲンサイのように少し厚い葉で、小松菜と同様に、おひたしや煮びたしなど、いろんな料理に利用できます。

去年の10月20日頃に種を播いて育てましたが、まだ小さなものが多いです。生育の遅い作物のようなので、10月の上旬から中旬に種を播いてもよいように思います。

秋に種を播かれて生育し、冬を越して春を迎えた葉物野菜は、たいてい3月に入るとつぼみをつけ始めて葉が固くなって食用に向かなくなります。このしろ菜は、つぼみをつけるのが遅く、今の時期でも良い状態で出荷できます。出荷できる作物が少なくなる3月に、希少な作物です。

Dscf6008小松菜の畑の様子。

今回は小松菜も出荷しました。品種は「ごせき晩生小松菜(野口のタネ育成)」と「新黒水菜小松菜(野口のタネ育成)」。初めて試してみた品種ですが、無事に収穫時期を迎えています。今回は去年の10月20日以降に種をまきましたが、もう少し早く10月10日以降に種を播けば、もっと大きく生育して、もっと収量が良かったと思います。

小松菜は特に、3月に入ればつぼみをつけ始める作物なのですが、今回新たに導入した品種はつぼみをつけるのが遅く、しろ菜と同様、3月に入っても出荷できます。ただ、3月中旬にはつぼみをつける準備を始めているものもときどき見られ、しろ菜と比べると早くつぼみをつける感じがします。

以上のように、品薄になりがちな3月にもできるだけ出荷できる作物の種類数を確保できるように、新たな品種を試してみました。今年の3月は、特に葉物野菜栽培においては、実りが多かったと思います。

平成29年 春作レタスの栽培

3月14日、この春初めて、レタスの苗を畑に植えてゆきました。

Dscf0992植え付け直前のレタス。本葉が4枚ほどはっきりと姿を見せて、5枚目が展開しようとしていました。

まだ苗が小さいうちに畑に植えると、苗は寒さに負けて枯れてしまうこともあります。本当はもっと大きく育ててから植え付けたいのですが、私が苗を育てると、どういうわけか途中で苗は大きくならなく生育が停滞してしまうので、苗がまだ小さくても、さっさと狭い育苗ポットから広い畑に移すことが多いです。

今回の苗は2月2日に種を播いて育苗ハウスの中で育てたので、種まきされてから50日ほどが経過していました。

育苗終盤で苗の生育が停滞してしまう原因の一つとして考えられるのは、苗に水を与えすぎているから。あまり水をやりすぎると、苗の根は腐ります。最近は少し、水やりを控え気味に管理するようにしています。

また、最初から広いポットに種を播いて育てようとすると、床土が乾きやすくなって、過剰に水をやらなくてはいけなくなる傾向があります。育苗中、少しずつ大きくなってゆく苗の大きさに合わせて、小さなポットから大きなポットへと何回か移植してあげたほうが、適切な水やりをやりやすいようです。

小林農場では最初から大きめなポットに種を播いて移植作業の手間を省いてきましたが、今後は移植作業の手間をかけて、苗の大きさに見合ったポットに移し替えながら育ててみようと思います。

2017年3月20日 (月)

栽培暦 平成29年3月5日~3月11日(苗の生育停滞の原因について)

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  整理整頓  育苗  ジャガイモの種イモを分割、植え付け  播種(キャベツ、白菜、レタス類、春菊など)  露地野菜にかけていた防寒用の布を片づける  温床の切り返し  除草(玉ねぎ)

3月14日、この春初めて、レタスの苗を畑に植えてゆきました。

Dscf0992植え付け直前のレタス。本葉が4枚ほどはっきりと姿を見せて、5枚目が展開しようとしていました。

まだ苗が小さいうちに畑に植えると、苗は寒さに負けて枯れてしまうこともあります。本当はもっと大きく育ててから植え付けたいのですが、私が苗を育てると、どういうわけか途中で苗は大きくならなく生育が停滞してしまうので、苗がまだ小さくても、さっさと狭い育苗ポットから広い畑に移すことが多いです。

今回の苗は2月2日に種を播いて育苗ハウスの中で育てたので、種まきされてから50日ほどが経過していました。

育苗終盤で苗の生育が停滞してしまう原因の一つとして考えられるのは、苗に水を与えすぎているから。あまり水をやりすぎると、苗の根は腐ります。最近は少し、水やりを控え気味に管理するようにしています。

また、最初から広いポットに種を播いて育てようとすると、床土が乾きやすくなって、過剰に水をやらなくてはいけなくなる傾向があります。育苗中、少しずつ大きくなってゆく苗の大きさに合わせて、小さなポットから大きなポットへと何回か移植してあげたほうが、適切な水やりをやりやすいようです。

小林農場では最初から大きめなポットに種を播いて移植作業の手間を省いてきましたが、今後は移植作業の手間をかけて、苗の大きさに見合ったポットに移し替えながら育ててみようと思います。

2017年3月19日 (日)

物づくり、縁づくり   平成29年1月12日

物づくり、縁づくり  平成29年1月12日

春寒の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  最近、野菜セットを皆さんのお宅に配送する際に、サービス品として試食米もいっしょに持参して、ご希望される方々にお配りしています。このお米は、栃木県芳賀町の農家、「潤工房」さんが、食味と安全性を重視して無農薬で栽培した一品です。より多くの人々にご自身が作ったお米を広めたいと、小林農場に試食米を提供してくださいました。

  潤工房さんは稲作に力を入れていて、すでに多くの世帯にお米を直販されてきました。野菜も望む世帯が多いため、複数の野菜農家から野菜を仕入れて、お米といっしょに販売先の世帯へお届けしています。小林農場の野菜も、潤工房さんに扱ってくださっています。

  小林農場が栽培しているのは野菜のみですが、皆さんの中には、野菜だけではなく、無農薬栽培のお米など、野菜以外の農産物をご希望される方もいらっしゃるかもしれません。私の知り合いの農家の皆さんは食味と安全性を重視したいろんな種類の農産物を生産されているので、小林農場がそれらを仕入れて、野菜以外の農産物もご希望される方々に野菜セットといっしょにお届けしてゆける形ができれば、野菜セットに箔をつけられます。

  さっそく潤工房さんの試食米をお渡しした方より「とてもおいしかった」というご感想をいただけました。自分が作ったお米ではないのに、なんだか嬉しく思えました。

  小林農場の人参で作った人参ジャムや、カボチャで作ったカボチャジャムを販売し始めました。人気商品ですので、ご希望される方は、ご注文はお早めに。

ジャムや小麦粉などの小林農場が販売している加工品は、原料を加工所にお届けして、委託して加工品を製造してもらっています。加工所の皆さんが小林農場生まれの農産物を味わい良く仕上げてくださっています。コツコツと作物を生産していれば、それを上手に加工してくださる良い加工所と自ずと出会えるものなのだと思いました。

「自給自足」に憧れる私が農業を始めた頃には、野菜だけでなく、お米も果物もお肉も加工品も、ついでに自分が暮らす家も、なんでもかんでも自分の手で作り出したいという夢を抱いていました。農業をやっているうちに、自分の能力では野菜を栽培するだけで精一杯だということが分かってきました。

たった一人で全てを生み出すことは難しいです。でも、自分の周りで暮らしている100人の人々と顔見知りとなり、それぞれ得意なものを一品ずつ生産してそれらをお互いに分け合えれば、顔見知りの間で100品目の生産物を自給自足したことになります。

自給自足が大切とされる生産の現場に身を置いていれば、自ずと周りの人々との縁が生まれてゆきます。「ものづくり」とは「縁づくり」であると、最近、思います。

2017年3月18日 (土)

平成29年3月13日、14日、17日の野菜セット(育苗と配送時間帯)

この週の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、里芋、ゴボウ、カボチャ、株ネギ、ほうれん草、油菜、しろ菜、京菜

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多くの方々からご好評をいただきました、白かぼちゃ。品種は「白爵(松島交配)」。

3月に入って気温も暖かくなってきて、カボチャも低温貯蔵がしにくくなり、傷みが目立ってきていました。これが今年度最後に出荷されたカボチャ4個。来週からカボチャの姿が野菜セットから消えます。別れが名残惜しいので、写真に納めておきました。

また次の12月より、白カボチャを野菜セットに入れます。まだまだ先の話ではありますが、どうぞお楽しみに。もう少し肌のきれいなカボチャをお届けできるように、がんばります。

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育苗と配送時間帯

ナスやピーマンなどの夏野菜の種の種まきが育苗ハウスの中で行われて、いよいよ育苗(苗作り)も本番を迎えております。

苗はか弱いので、赤子を育てるように気を使って育てなくてはいけません。日が昇って育苗ハウスの中の気温が高くなれば換気をして、午後になって気温が低くなればハウスを閉め切って保温します。床土が乾けば、水を与えます。苗の状態を確認するため、1日に何回も育苗ハウスを行き来することになります。

毎週月曜日と金曜日は、芳賀郡や宇都宮市にお住まいの皆さんのお宅に野菜セットを配送するため、長い時間、農場を留守にします。留守の間、苗の管理はどうするのか?

苗は、寒すぎても風邪をひく程度ですみますが、暑すぎると焼死します。よって、農場を留守にするときは、ハウスの中が熱くなりすぎてしまわないように、ハウスを全開に換気して、水も苗にたっぷりと与えてから、外出します。

月曜日の配送は出荷作業の都合上、配送は午後の3時以降からとなり、ちゃんとハウスを閉めてから農場を出発しています。

農場からより遠くに配送することになる金曜日の場合は、早い時間帯に農場を出発しないとその日のうちに配送が終わらなくなるので、午前中に育苗ハウスを換気してから出発しています。夏野菜の苗は比較的に寒さにも弱いので、日が沈む前には農場に戻って育苗ハウスを閉める必要があります。

よって、育苗に力を注いでいる3月から5月の間は、月曜日の配送は午後3時以降、金曜日の配送は午前10時頃から午後3時頃の間に、皆さんのお宅に野菜セットをお届けすることになるかと思います。

この1年間ほど、だんだんと配送の時間帯が遅くなってしまい、日が暮れた後に皆さんのお宅にうかがうこともありました。3月に入ってから、育苗の都合で、金曜日の配送では木曜日のうちに配送の準備をだいたい終わらせ、明るい時間帯に皆さんのお宅に野菜セットをお届けして、日が沈む前に農場に帰るようになるでしょう。

夕方と比べてお昼は交通渋滞に巻き込まれることが少ないですし、早く配送を終わらせれば、その帰りに買い物に時間を費やしたり、野菜セットの宣伝チラシを配ることに時間を費やすこともできます。なによりも、皆さんが夕食の支度を始める前に野菜セットをお届けできれば、鮮度の良いうちに皆さんの夕食にそれらの野菜を使っていただくことができます。

この育苗期間をきっかけにして、配送時間帯がだんだんと遅れてゆく今までの流れに歯止めをかけて、早い時間帯に野菜セットを皆さんにお届けする習慣を身につけたいと思います。

2017年3月12日 (日)

平成29年3月10日、11日の野菜セット(端境期の見通し)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、赤大根、里芋、長ネギ、ゴボウ、カボチャ、ほうれん草、油菜、水菜またはみぶ菜、京菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

3月から5月上旬にかけて、1年間で最も出荷できる野菜の種類が減る、野菜の端境期(はざかいき)を迎えます。次の1週間で、大根とカボチャの出荷が終了し、いよいよ端境期本番が訪れるでしょう。

端境期の間の野菜セットの内容の見通し

根菜類はジャガイモ、里芋を4月下旬まで出荷できると思います。

・ゴボウは4月上旬まで出荷し、その後は新たにヤマイモを出荷できると思います。

・人参は、畑から全部掘り出して、冷蔵庫に入れてうまく冷蔵保存ができれば、4月下旬まで出荷したいと思います。

・冬の間は出荷せずに温存してきたネギを、これより積極的に出荷してゆきたいと思います。

・この寒い間は葉物野菜をたくさん野菜セットの中にいれてきましたが、今後もしばらく、葉物野菜が多い内容になるかと思います。

Dscf09362月の寒い時期に種まきした葉物野菜。簡単なビニール資材で保温すれば、ちょうど端境期に収穫時期を迎えてくれます。葉物野菜は資材で収穫時期を思い通りに調整しやすいので、特にこの時期は重宝します。

・もしセットに入れられる生野菜が不足すれば、小林農場の麦で作った乾麺や押し麦などの加工品も期間限定でセットの1品として加えたいと思います。量は少ないですが、アズキや切り干し大根などもお届けします。

Dscf0978


玉レタスやサニーレタスの苗。今週、畑に植えます。4月の下旬に収穫される予定。レタスが収穫される頃から、セットの野菜の種類数を確保してゆくことが少し楽になります。その後は、サヤエンドウ、極早生の玉ねぎ、春キャベツ、ニラなどが続けて収穫時期を迎えてゆきます。

2017年3月11日 (土)

3.11特集 6年目 風化しなかった記憶

このブログでは毎年3月11日の恒例となりました「3.11特集」。福島原発事故にまつわる過去の4つの記事を、再公開いたします。

  ・福島第一原発事故発生。その後に起こったこと。

  ・食の安全性が脅かされた。その時の姿勢。

  ・「脱原発」を実現する方法 その1

  ・「脱原発」を実現する方法 その2

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福島第一原発事故発生。その後に起こったこと。

平成23年3月11日は多くの日本人にとって忘れえぬ永遠の日となりました。

その時私は、トラクターを運転しながら、畑を耕していました。トラクターの心地よい振動に身をまかせていると、突然、トラクター全体がバラバラに分解してしまうのではないかと思うくらいに、激しく横揺れし始めました。

トラクターのどこが壊れてしまったのか確かめようと、エンジンを切って座席から飛び降りて地に足をつけると、揺れていたのは大地そのものでした。わけがわからぬまま空を見上げると、電信柱をつたっている電線が、はち切れてしまわんばかりに上下左右に暴れまわっていました。

あまりに大きくトラクターが揺れたので、最初はトラクターを壊してしまったのではないかと思い、かなり焦りました。しかし、揺れの原因が地震によるものだと分かり、ほっと胸をなでおろして、トラクターの座席に座りなおし、運転を再開しました。

それから数回、トラクターの運転中でもはっきりと体に感じる大きな余震が起こっていました。

予定どおりに畑を耕し終え、トラクターを運転しながら公道に出ると、アスフアルトが地割れしている光景が私の目に飛び込んできました。「これはただの地震ではない」と気づいた時には、巨大地震発生から20分ほどがたっていました。

3月12日、巨大地震による被害で福島第一原発が水素爆発を起こし、大量の放射性物質が大気中に飛散してゆきました。政府や専門家が「放出された放射性物質がただちに人体に影響を与えることはないので、混乱せず、落ち着いてほしい。」と呼びかけていたので、私も普段どおりの生活を心がけることにしました。

一方、私に畑をお貸ししてくださっている地主さんはすぐに、ご自分の農場の全ての露地野菜の出荷の中止を決断されました。放射能物質を浴びてしまっている危険性があるからです。

「なるべく外には出ず、室内で待機していたほうがいい。雨が降ってきたら、雨には当たらないように。外に出る必要がある場合は、肌を大気に露出しないように全身を何かで覆って、マスクをつけたほうがいい。」地主さんより、放射能汚染から身を守るための丁寧なご忠告をいただきました。

事故は原子炉1基にとどまらず、3月12日から5日間の間に福島第一原発の複数の原子炉が次々に爆発、事態は刻々と深刻度を増してゆきました。私のまわりでも、栃木県の外へと素早く避難していく人も少なくありませんでした。

放射性物質は目にも見えなければ匂いもしません。なので、私にはさっぱり、自分の身が危険にさらされているかもしれないという危機感が沸かず、やりたい畑仕事が山ほどあったので、事故発生から数日後には、普通に畑仕事を再開していました。まだ放射性ヨウ素が降り注いでいた頃に土をいじくっていたので、私も少し被ばくしてしまったかもしれません。

原発事故から1週間後、栃木県産のほうれん草から暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとして、栃木県全域でほうれん草の出荷は停止処分に。

小林農場の畑では、小松菜が収穫時期を迎え、出荷する予定でいました。ほうれん草と同じように放射性物質を浴びているはずの小松菜を出荷しても問題はないのだろうか?疑問に思って県に問い合わせてみると、「ほうれん草は検査したけれども、小松菜はまだ検査していない。」との返事でした。

「それじゃあ、小松菜も安全だとは言えないということですか?」とたずねると、「あまり心配しすぎると、栃木県産の野菜に対する風評被害が広がってしまうかもしれません。慎重に調査を続けたいと思います。」という回答がかえってきました。

当初の予定どおりに、小松菜を出荷してみました。私が初めて見つけた取引先からの初めての注文で、小林農場創立以来、記念すべき初の出荷でした。

出荷した後になって、安全性がはっきりと確かめられたわけでもない小松菜を出荷したことに罪悪感が沸きあがって怖くなり、気持ちが暗く沈みました。その頃、私のまわりの数軒の農家の方々は、事故発生後は、自分たちの作物を買って食べてくれる人々の健康を一番に考え、はっきりと作物の安全性が確認されるまでは、涙を呑んで全ての露地野菜の出荷を自粛していました。

小松菜を一度出荷したきり、しばらくの間、小林農場も全ての野菜を出荷することを自粛することにして、販路を開拓していくこともやめました。その間、出荷できるあてもないままに、畑に種を播いたり苗を育てながら暮らしていました。収穫されぬまま放置されていた小松菜は菜の花を咲かせ、きれいな黄色に畑は染まってゆきました。

事故発生1ヵ月半後、放射能検査を受けていた地主さんの畑の作物の検査結果が伝えられ、この地域はそれほど深刻な汚染を受けていないことが判明して、ようやく、出荷活動を再開することとなりました。

大災害や食の危険が脅かされるなどの非常時に小林農場はどのように対応していくのか。それが試された一件だったと思います。これから数年間にわたって向き合っていくこととなる放射能汚染の問題。注意深く対処していきたいと思います。

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食の安全性が脅かされた。その時の姿勢。

昨年の秋から今年の冬にかけて講演会に何度か足を運び、放射能汚染についての勉強をいたしました。生協の方々からの報告もお聞きしました。安全な食品をお客さんに販売したいとの想いから生産者と顔の見える関係を築き、長い間ずっと地産地消に取り組んできた方々です。

原発事故により地元産の作物が放射能汚染を受け、安全を求めるお客さんから、食品を地元以外から仕入れてほしいとの要望が挙がりました。それでもその生協は、顔の見える地元の農家から農作物を仕入れることが食の安全を守るうえで一番確実と考え、放射能測定機を導入して販売する作物を検査して安全性を確認しながら、地元産の作物を販売し続けたようです。

このような生協の姿勢は、きっと、生協に出荷していた農家の方々を勇気づけたことでしょう。今までコツコツと積み重ねてきたお互いの信頼関係が、この非常時に結実していく様子がうかがえました。

福島県と隣接する栃木県北部の那須町や那須塩原市では、深刻な放射能汚染を受けました。その那須塩原市で行われた講演会で、地域がどのように放射能汚染と向き合ったか、お話を聞いてまいりました。

住人の方々がとても活発に動いたようで、放射能測定機を導入してこまめに地域中を測定して、日常生活を送る上でどのようなことに注意しなければいけないのか、何度も話し合いを持ったようです。

日本政府は食材に含まれる放射能物質の規制値を100ベクレル/kgと定めていましたが、その規制値では緩すぎて食の安全性を守れないと考えた那須塩原市の住民の皆さんは、チェルノブイリ原発事故後の周辺各国が定めた規制値の37ベクレル/kgという厳しい数値をこの地域にも採用していくことを決めました。

「原発事故後は怖くて地元の野菜を食べられなかったけれども、今では食べられる。食品の測定を続けて、那須塩原市で37ベクレル/kgを超える野菜はほとんどないことがわかったので。」と住民の方が語っていました。

原発事故後、福島県や東北・関東地方の農作物は、買い控えられるようになりました。特に子を持つ親御さんたちの心情を考えると、しかたがないことなのかもしれません。

ただ、原発事故が起こる前から、食の安全はさまざまな要因で脅かされていました。今はどうしても放射能汚染ばかりに注目が集まってしまいますが、他にも、農薬の毒性の問題、食品添加物の問題、食品表示偽装の問題などもあります。極端な例では外国から輸入された冷凍ギョーザから毒物が検出されてそれを食べた人が重症になるという事件もあり、顔の見えない遠い場所から食品を入手することの危険性が指摘されることもありました。

福島周辺にくらしている人々が放射能汚染を避けるために他所から輸入された食品を選ぶのも一つの選択だとは思います。ただ、遠くから輸入された食品の中には、放射性物質は含まれていないかもしれませんが、他にどんなものが含まれているのかははっきりしません。

食の安全を守るためには、けっきょくは生産者と消費者が顔の見える信頼関係を築いていくしかないと思います。今回の原発事故のような非常時が起こった時に、生産者と消費者が不安を打ち明け合いながらいっしょになって考えれば、危機をのりこえていけるのではないのでしょうか。

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「脱原発」を実現する方法 その1

  この4月より電力が自由化され、私たちは電力会社を選んで電気を購入できるようになりました。私は風力や水力などを利用して発電する自然エネルギーに力を入れている電力会社を応援したいと思っています。

日本の中でどこよりも大量の電気を必要とし消費しているのが東京です。数年前までは、福島などの地方に設置された原発で電気を発電し、東京へと電気が送電されていました。東京に原発を作って発電すれば、わざわざ遠い所から送電しなくてすむのに、政府は首都で原発事故が発生したら大変なことになると考え、地方に原発を建ててきました。5年前の原発事故で犠牲になったのは、最も電力を消費してきた東京ではなく、福島でした。

電気を消費する者たちはみんな、自分たちの電気をどのように安全に確保してゆくかを真剣に考えなくてはいけないはずです。しかし、発電の現場と消費の現場があまりにも離れすぎていると、電気の消費者は発電の現場に関心が持てなくなります。原発事故が発生するまで、多くの人々は原発の危険性に無関心でした。「自分たちの電気は自分たちの地域で作らなくてはいけない」という法律ができたとしたら、東京で暮らす人々も自分たちの地域にわざわざ危険な原発を建設しようとは思わず、原発以外の発電方法を真剣に探すことでしょう。

「自然に優しい」と思われがちな自然エネルギーですが、風や水の力を人間が電気を作るために利用すれば、生態系になんらかの悪影響を負わせることになると言う専門家もいます。ただ、どこの地域でも風も水もあり、自然エネルギーによって地域で電気を自給しやすくなります。原子力発電のような特定の地域に大きな負担を集中させるような発電方法ではなく、発電の負担は各地域が自分たちで受け持つようになります。

自分たちが使う電気を自分たちで作ることにより、それによってまわりの自然環境にどのような影響を与えているのか、人々は深く考えるようになるのではないでしょうか。その意味は大きいと思います。

毎年4月から5月の中旬にかけては、収穫できる野菜が最も少なくなる季節です。現在お届けしている小松菜やほうれん草は2月に種まきして、ビニールトンネルをかけて保温して育てました。できるだけ自然な環境の中で野菜を育てる方針でいる小林農場としては、ビニール資材を使って作物の生育を早めるやり方は本来のやり方ではありません。しかし、この季節はビニール資材を利用しなければ本当に出荷できる野菜がなくなってしまうので、この時期だけは例外的にビニール資材を利用しています。

  小林農場は1年を通して休むことなくみなさんに野菜セットをお届けしていくことを優先に考えています。農場で農産物を生産して皆さんにお届けし続けることにより、生産の現場と消費の現場を常に近くに保っていたいと思っています。消費者は生産の現場を、生産者は消費の現場を、お互いに無関心になることなく関わり合う「地産地消」が、今後安全な食やエネルギーを確保してゆくのに大切になるかと思います。

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「脱原発」を実現する方法 その2

8月11日、九州電力の川内原発が再稼動。今まで約2年間、日本の全ての原発は停止していましたが、再び日本は原発を稼働してゆく方向へと舵を切りだしました。近いうちに関西電力・高浜原発や四国電力・伊方原発なども再稼働されてゆく見通しです。

私は原発は必要ないと思っています。原発がなくても必要な電力は十分に足りています。他のどの発電方法よりも原発による発電はコストが高く、今まで稼働させるために巨額の国民からの税金が投入されてきました。

原発は地球温暖化ガスを排出しない地球環境にやさしい発電と言われたりしましたが、その効果もかなり限定的です。もともと地球温暖化防止を目的にして作られた技術ではないのだから。

それよりも、原発は処理ができない大量の核廃棄物を後世に残します。地球環境問題を真剣に考えている人は、原発を「環境にやさしい技術」とは思わないでしょう。

原発事故は悲惨な環境汚染をもたらします。そのことを日本人はつい最近に嫌というほど思い知ったはずでしょ?

原発を再稼働しなくてはいけない理由が私にはわかりません。政治家や電力会社が「原発利権」を守りたいから原発を再稼働させているとしか思えません。

来年、参議院選挙があります。私は脱原発を公約してくれる立候補者に1票を投じたいと思います。

選挙によって脱原発に取り組んでくれる国会議員を1人でも多く増やしていくこと。こうする以外に脱原発を実現してゆく手段は思いつきません。

今回の川内原発再稼動で悔しい思いをされているみなさんは、必ず来年の参院選挙で選挙権を行使してください。福島第一原発では多くの農家が酷い目にあいました。一人の農家としてみなさんに、脱原発に取り組む立候補者に票を投じてくださるよう、お願いいたします。

原発事故は自国を滅ぼし、他国にまで被害を及ぼすものすごい破壊力があります。選挙では経済対策や社会保障に注目が集まりますが、どんなに経済が好調ですばらしい社会保障が構築されたとしても、原発事故が起きればそんなものは全部吹き飛ばされて無になるでしょう。選挙戦では安全保障も注目されていますが、もし政治家が国民の安全を真剣に考えるのであれば、まずは国民の命を危険にさらしている原発を取り除くことを一番最初にやらなければおかしいです。

個人が一生懸命にインターネット上で脱原発を訴えたり、集団で「原発反対」のデモを行っているだけでは、脱原発は実現されないでしょう。選挙で脱原発を訴えている候補者に1票を投じて脱原発を実行してくれる国会議員の数を少しでも増やしていく以外に、脱原発を実現してゆくための有効な手段はありません。脱原発を切望する一般庶民にとっては、選挙権は唯一の有効な武器であり、この武器を使わない手はないでしょう。

 

2017年3月 7日 (火)

平成28年度 秋作 葉物野菜

3月20日

Dscf6012


初めて栽培してみた「しろ菜」(品種は「四月しろ菜」)を出荷しています。チンゲンサイのように少し厚い葉で、小松菜と同様に、おひたしや煮びたしなど、いろんな料理に利用できます。

去年の10月20日頃に種を播いて育てましたが、まだ小さなものが多いです。生育の遅い作物のようなので、10月の上旬から中旬に種を播いてもよいように思います。

秋に種を播かれて生育し、冬を越して春を迎えた葉物野菜は、たいてい3月に入るとつぼみをつけ始めて葉が固くなって食用に向かなくなります。このしろ菜は、つぼみをつけるのが遅く、今の時期でも良い状態で出荷できます。出荷できる作物が少なくなる3月に、希少な作物です。

Dscf6008小松菜の畑の様子。

今回は小松菜も出荷しました。品種は「ごせき晩生小松菜(野口のタネ育成)」と「新黒水菜小松菜(野口のタネ育成)」。初めて試してみた品種ですが、無事に収穫時期を迎えています。今回は去年の10月20日以降に種をまきましたが、もう少し早く10月10日以降に種を播けば、もっと大きく生育して、もっと収量が良かったと思います。

小松菜は特に、3月に入ればつぼみをつけ始める作物なのですが、今回新たに導入した品種はつぼみをつけるのが遅く、しろ菜と同様、3月に入っても出荷できます。ただ、3月中旬にはつぼみをつける準備を始めているものもときどき見られ、しろ菜と比べると早くつぼみをつける感じがします。

以上のように、品薄になりがちな3月にもできるだけ出荷できる作物の種類数を確保できるように、新たな品種を試してみました。今年の3月は、特に葉物野菜栽培においては、実りが多かったと思います。

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3月6日 葉物野菜

油菜、水菜、みぶ菜、京菜。小林農場で栽培され、冬の長い期間出荷されてきたアブラナ科の葉物野菜たち。

通常は前年の秋に種まきして育てた葉物野菜は、冬の寒い時期に収穫され、気温が暖かくなってきて春の訪れを感じるようになる2月下旬の頃になると、株元のほうが傷んできたリ、つぼみをつける準備を始めて葉が固くなったりして、出荷ができなくなります。ところが、今年は、様子が違います。

去年の秋に種を播いて育ててこの冬に収穫してきた葉物野菜が、3月になっても良い状態で収穫できています。水菜やみぶ菜などは、2月の寒い時期はすっかり寒さで縮こまって元気を失ってしまい、このまま葉がボロボロになって出荷が終わるだろうと思っていたら、3月に入るとすっかり息を吹き返して、青々とした葉を広げています。

どの葉物野菜も、2月の頃と比べて、葉は青々として、虫に喰われた穴も少なく、美しい姿で収穫されています。

なぜ、今年の3月は、葉物野菜の様子がいつもと違うのか?自分なりに検証してみると、畑の土質に関係があるような気がします。

小林農場にはそれぞれ「下畑」と「新畑」と呼ばれている2枚の畑があります。今までは秋まきの葉物野菜を「下畑」で栽培することが多かったのですが、今回は「新畑」で栽培してみました。

「下畑」はとても土が肥えていて、作物は良く育ち、収量が良いです。ただ、キャベツなどの作物は収穫時期を迎えた後、すぐに収穫せずにそのまま畑に残したままにしていると、そのまま傷んでしまうことが多いです。

いっぽう、「新畑」は土があまり肥えていなくて、作物の生育に勢いがなかったりして、収量が落ちる場合もあります。ただ、無事に収穫時期を迎えた作物は、その後はすぐに傷んでしまわず、収穫適期が長くてのんびりと収穫できる傾向があります。

以上のような「下畑」と「新畑」の性格の違いを以前からずっと感じていましたが、今回の葉物野菜の栽培を通して、その性格の違いがよりいっそう鮮明になったような気がします。人と同じように、畑にもそれぞれ長所や短所があって、個々の性格の違いが見えるのはおもしろいです。

Dscf0982今回の野菜セットに入れたみぶ菜。

Dscf0975前回の野菜セットに入れた水菜。

平成29年3月6日、7日の野菜セット(3月に入ってからの秋まき葉物野菜について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、大根、里芋、ゴボウ、カボチャ、長ネギ、ほうれん草、油菜、みぶ菜、京菜

3月6日 葉物野菜

油菜、水菜、みぶ菜、京菜。小林農場で栽培され、冬の長い期間出荷されてきたアブラナ科の葉物野菜たち。

通常は前年の秋に種まきして育てた葉物野菜は、冬の寒い時期に収穫され、気温が暖かくなってきて春の訪れを感じるようになる2月下旬の頃になると、株元のほうが傷んできたリ、つぼみをつける準備を始めて葉が固くなったりして、出荷ができなくなります。ところが、今年は、様子が違います。

去年の秋に種を播いて育ててこの冬に収穫してきた葉物野菜が、3月になっても良い状態で収穫できています。水菜やみぶ菜などは、2月の寒い時期はすっかり寒さで縮こまって元気を失ってしまい、このまま葉がボロボロになって出荷が終わるだろうと思っていたら、3月に入るとすっかり息を吹き返して、青々とした葉を広げています。

どの葉物野菜も、2月の頃と比べて、葉は青々として、虫に喰われた穴も少なく、美しい姿で収穫されています。

なぜ、今年の3月は、葉物野菜の様子がいつもと違うのか?自分なりに検証してみると、畑の土質に関係があるような気がします。

小林農場にはそれぞれ「下畑」と「新畑」と呼ばれている2枚の畑があります。今までは秋まきの葉物野菜を「下畑」で栽培することが多かったのですが、今回は「新畑」で栽培してみました。

「下畑」はとても土が肥えていて、作物は良く育ち、収量が良いです。ただ、キャベツなどの作物は収穫時期を迎えた後、すぐに収穫せずにそのまま畑に残したままにしていると、そのまま傷んでしまうことが多いです。

いっぽう、「新畑」は土があまり肥えていなくて、作物の生育に勢いがなかったりして、収量が落ちる場合もあります。ただ、無事に収穫時期を迎えた作物は、その後はすぐに傷んでしまわず、収穫適期が長くてのんびりと収穫できる傾向があります。

以上のような「下畑」と「新畑」の性格の違いを以前からずっと感じていましたが、今回の葉物野菜の栽培を通して、その性格の違いがよりいっそう鮮明になったような気がします。人と同じように、畑にもそれぞれ長所や短所があって、個々の性格の違いが見えるのはおもしろいです。

Dscf0982今回の野菜セットに入れたみぶ菜。

Dscf0975前回の野菜セットに入れた水菜。

2017年3月 5日 (日)

栽培暦 平成29年2月27日~3月4日(種の入手先について)

この週の仕事の内容です。

収穫・出荷  整理整頓  育苗  播種(キャベツ、ブロッコリー、レタス類など)  所有地に果樹の苗を植える(カキ、クリなど)  除草(ニンニク、ソラマメなど)  小豆の選別  ジャガイモの種イモを切って日干し

3月に入り、次々に作物の種が播かれてゆく予定。種をどんどん購入したいと思います。

「品種に勝る技術なし」という言葉がありますが、作物栽培の良し悪しは、品種の選択によって大きく左右されます。自分の畑に合った品種を見つけてゆくことが必要です。

どこを探せば良い品種に出会え、どこに行けばできるだけ安い値段で種を購入できるのか?

地元の種苗専門店・・・たくさんの量の種が入っている「大袋」が、比較的多く店頭に並んでいます。大量に栽培したい作物の種は、小分けして販売されている「小袋」をたくさん購入するよりも、「大袋」で購入したほうがお買い得です。

また、お店の人は地元に適した品種について詳しく、その場で相談しながら買い物ができます。

たくさんの種を播くホウレンソウの「ソロモン(サカタ交配)」や、人参の「冬越し五寸人参(横浜植木育成)」、小松菜の「改良黒葉小松菜(横浜植木育成)」、玉ねぎの「マッハ(タキイ交配)」、長ネギの「石倉エース(カネコ育成)」などの品種を、地元の種苗専門店より購入してきました。

地元のホームセンター・・・栃木などの地方では農業専門のホームセンターもあり、外出する度にそれらのホームセンターの種苗売り場に通っています。

また、一般的なホームセンターでも、家庭菜園愛好家に向けた種の売り場があります。プロの農家に向けて販売されている品種は、「収量が良い」「収穫された野菜の見栄えが良い」などの目的で改良された品種が多いようですが、家庭菜園向けの品種は「味が良い」ことを重視して改良されている可能性があります。

そんなにたくさん種を播かないで育てる作物の種は、ホームセンターで購入することが多いです。小林農場で活躍してくれたホウレンソウの「アトラス(サカタ交配)」、サヤインゲンの「マンズナル(サトウ育成)」、キュウリの「ずーっととれるキュウリ(サカタ交配)」、ネギの「汐止晩生ネギ(トキタ育成)」、カブの「すみれかぶ・藤のまい(トーホク交配)」などは、ホームセンターで見つけた掘り出し物でした。

その他の購入先・・・インターネット販売を行っている埼玉県の「野口種苗研究所」や、長野県の「つる新種苗店」などの種苗店からも購入することもあります。これらの個人が経営している種苗店では、麦、雑穀、緑肥作物など、地元の種苗店やホームセンターであまり扱っていないような作物の種を、豊富に販売していたりします。

一般的に販売されている種は「交配種」が多いですが、これらのお店では「育成種」がたくさん販売されています。「交配種」からはすばらしい収量と品質の作物が生育するのですが、その作物からはあまり良質な種を得ることができないので、毎年、種を新たに購入しなくてはいけません。「育成種」は長い間毎年、種をとり続けられてきた品種で、自分で種を採種しやすいです。

有機農業を推進している「日本有機農業研究会」も、育成種の品種の種を配布しているので、注文してみました。今年はナス、キュウリ、トマト、カボチャなどの夏野菜で、交配種に匹敵する収量と品質を有した育成種を見つけ出してみたいと思います。

現在の小林農場が年間に費やしている種苗費は約15万円。育成種の品種を育てて自分で種を採種できるようになれば、年間10万円以下に抑えることができるかもしれません。

品種との出会いは「縁」です。「これだ!」と思える品種に出会えたときは、農家にとって幸せな瞬間です。そのような良き出会いは、種苗売り場に何度も立ち寄ってみたり、まわりの農家の口コミなどで訪れると思います。

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2017年3月 4日 (土)

平成29年3月3日の野菜セット(ほうれん草が教えてくれる土の状態)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、大根、里芋、ゴボウ、カボチャ、長ネギ、ミニキャベツ、ほうれん草、油菜、水菜、京菜

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など、野菜セットについてのみなさんからのご要望を個別に承ります。ご要望のある方は、電話やメールで農場まで、または、小林に直接にお伝えください。

3月3日 ほうれん草

Dscf0966_2現在のほうれん草の畑の様子。写真の手前は葉が青々として大きく生育しているのですが、写真の奥のほうは葉が黄ばみ、小さなまま生育が止まってしまっています。

同じ畝で同じ日に種まきして同じように管理したのに、ほんの5歩だけ移動しただけで、ほうれん草の生育状況がかなり違います。現在のほうれん草畑は、青い葉と黄ばんだ葉、背の高い葉と低い葉が入り混じった、まだら模様を描いています。

ほうれん草は土質がよくないとうまく生育できず、土を選ぶ作物です。土質が良ければ姿の美しいほうれん草が生育し、悪ければその姿もいじけてしまいます。

ほうれん草の生育の様子から、その土の状態を推測することができます。今回のほうれん草の生育の状況から、同じ畑の中でも、部分によってかなり土の状態にムラがあることがうかがえます。

作物は、その生育ぶりから、土の状況を農家に知らしてくれます。作物の生育状況から土の状態を正確に推測し、それに対する対策を正確に選ぶ。そのようにできるのがプロの農家なのでしょう。私はまだまだ観察力や知識が足りませんので、観察、観察、勉強、勉強の日々です。

たくさんほうれん草の種を播いて育てたので、3月中はもうしばらく皆さんにたっぷりとほうれん草をお届けできると思います。まだら模様になっている畑の中で、青い部分から収穫して、野菜セットに入れています。

充電期間   平成29年1月5日

充電期間   平成29年1月5日

新年のご挨拶をもうしあげます。今年もどうぞよろしくお願いたします。

  仕事で忙しく暮らすことが美徳とされる日本社会ですが、年末年始だけは堂々と仕事を休むことができます。小林農場も年末年始は1週間、野菜セットの出荷をお休みさせていただきました。年末年始の時間の流れ方は特別で、いつもと違う心持ちですごせました。

  12月30日。ご近所さんのお宅の敷地で、大勢の人々が集まって餅つきが行われました。私も近所の稲作農家の方よりいただいてきたモチ米を持参して参加。せいろに入れたモチ米を釜に乗せて薪を燃やして蒸し、臼にモチ米を広げて杵で搗いてトロトロの餅に仕上げ、形を整えてのし餅にしました。

餅つきは日本の心、餅をつかないと年を越した気分になれません。毎年、杵と臼を用意して餅つきを行ってくれるご近所さんには感謝しています。

  12月31日、大晦日。ずっと散らかしたままだった農場の物置小屋を大掃除するも、時間が足りず、年内に大掃除を終わらせることを断念。

年越し直前の夜は、先日、製粉所で製粉された小林農場の小麦粉を、販売するために小分けしながら袋に詰めてゆきました。ラジオをつけて、NHKの紅白歌合戦の実況中継を聴きました。私が大好きな歌を楽しみながら、小麦粉の袋詰めという時間がかかって面倒くさい仕事を済ますことができたので、気分よく年を越すことができました。

1月1日、元日。この日だけはいっさいの畑仕事はお休みにしようと思って、作業服に着替えることなく、1日中寝巻のまま家の中でゆっくりして、体を休めました。

ストーブの上に乗せて焼いた搗きたての餅をほおばりながら、一日中机に向かって電卓を叩き、去年1年分の農場の収支決算をすませておきました。普段からマメに収支を算出しておくことができない性格なので、このように丸1日かけてまとめて決算することになります。農場の収支をマメに確認する習慣を身につけることが今年の抱負です。

1月2日。去年のうちに終わらせられなかった大掃除を再開。特に出荷所が片付く。

1月3日。私の生まれ故郷の東京都江東区へ里帰り。母が手作りで用意してくれたお節料理を食べながら、父と母とで新年を祝いました。

その後は上野にある祖母のお墓へお墓参りに行きました。日本中が祝賀の雰囲気に包まれていた去年の1月3日、祖母は静かに他界しました。私は今まで畑仕事が忙しいことを理由にして、ご先祖さまのお墓参りをしてきませんでした。薄情な子孫ですが、せめて祖母のお墓参りだけは今後、毎年お正月の恒例行事にしたいと思っています。

仕事が忙しいということを理由にしてやらないままにしていたことを、この年末年始にすませておきました。また、通常の仕事に戻ります。改めて皆様、今年もよろしくお願いいたします。

2017年3月 1日 (水)

平成29年2月27日、28日の野菜セット(白カボチャについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、大根、里芋、ゴボウ、カボチャ、ほうれん草、油菜、水菜、京菜

P2020835今年も多くの方々から「おいしい」とご好評をいただきました白かぼちゃ。品種は「白爵(松島交配)」。

白カボチャは緑色のカボチャよりも貯蔵性が良く、冬の間も長く出荷できます。

畑で栽培すると、緑色のカボチャはイタチのような獣に食べられてしまうことがあり、室内で貯蔵している時もネズミに食べられることがあります。白カボチャは外皮が固いので、獣たちも歯がたたぬようで、ほとんどかじられてしまうことがありません。獣害に強い品種でもあります。

ゆえに、白カボチャを料理する時に、この固い外皮を包丁で切るのに台所で苦戦されている方もいらっしゃるかもしれません。電子レンジで少し加熱して外皮を柔らかくしてから切るなど、いろいろと工夫されていらっしゃるようです。

外皮を切り割れば、明るい橙色の、甘味が強くておいしい果肉が姿を現します。ホクホクとした食感の緑色のカボチャと比べて、白カボチャの食感はねっとりとしています。

小林農場のカボチャは、肌の1部分がガサガサと荒れてしまっている場合が多いです。栽培中に畑で肥大した実が土と接して、その部分が湿気ると、肌が荒れます。実の下に小さな「座布団」を敷いて土と接触しないようにすれば、全身、肌のきれいな実を収穫できます。

いつも小林農場のカボチャ畑は雑草が生い茂ってしまい緑色に炎上してしまいますが、今年のカボチャ栽培では、雑草対策に力を入れたいと思います。雑草を抑えたきれいな畑なら、カボチャの下に座布団を敷いてあげる手間もかけやすくなるでしょう。

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冬から春へ移り、気温も上がり、低温だからこそ安定して貯蔵できた白カボチャも、傷みが目立つようになってきました。3月中には白カボチャの出荷が終了するでしょう。

冬の間貯蔵してきた大根も人参も、同じように傷み始め、出荷できなくなります。春になればなるほど、出荷できる野菜は増えるのではなく、減ってゆきます。3月、4月は1年で最も出荷できる野菜が減る、端境期です。

5月から出荷できる野菜が増えてゆきます。それまでをどう乗り切るか。プロの野菜農家の腕の見せ所です。

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