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2017年1月 4日 (水)

酉年元旦 一年の計 その2

小林農場が目指す農業は「持続可能な農業」。できるだけ自然環境に負担を与えない自然環境に優しい栽培技術を模索してゆきたいと思っています。

・土作り

野菜や米などの農作物は、長い年月をかけて人の手によって改良されてきた植物であり、もともと自然界に存在していた野山の野草とは違います。どんな土でも自生できる野草とは違い、野菜が健全に生育してゆくには、まず、人が野菜に適した土を用意する必要があります。

土作りの基本は、身近に手に入る有機物を材料にして堆肥を作り、その堆肥を畑に施して地力をつけてゆくことです。十分な有機物を確保してゆくことが大事です。

小林農場が地域内で入手できそうな有機物

  平飼い鶏の鶏ふん、米ぬか、もみ殻、落ち葉、枯れ草、麦わら、稲わら、油かす、おから、緑肥

  以上の有機物は、手間さえかければ、そんなにお金をかけなくても入手できると思います。

  もしもっとたくさんの量の有機物が必要な場合は、地域内の牛舎や堆肥工場で、大量の堆肥を安い値段で入手できそうです。

今年の目標:有機物をしっかりと確保しておくこと。できるだけ農閑期(1月~2月)のうちに有機物を確保し、畑に散布しておくこと(作物を栽培する直前に有機物を散布することを避けること。有機物が土に馴染むまでには1か月ほどの時間が必要。)

・観察重視

過剰に栄養をとりすぎると健康を損ねてしまう人間と同じで、土も、あまりたくさん堆肥を入れすぎて肥えすぎると、良い作物が作れなくなります。作物の生育の様子をしっかりと観察して土の状態を読み解き、今後の土作りの管理方法を検討してゆきます。

そのため、毎日、わずか数分でもよいから、じっくりと作物を観察する時間を設けようと思います。

作物は「嬉しい」とも「苦しい」とも何もしゃべってくれません。言葉を発しない作物の気持ちを察するには、作物が発している合図が何を意味するのか、その知識を身につけておかなくてはいけません。本とか読んで、勉強しようと思います。

今年の目標:毎日、作物の観察に時間を費やすこと。本とか読んで、作物のどこを観察すれば良いのか、自分なりの観察の着目点を確立してゆくこと。

・「人手」の確保

雑草や害虫を早め早めに退治すれば、除草剤や農薬に頼らなくても作物を無事に栽培できます。それは十二分に分かっているのだけれども、人手が足りなくて、けっきょく除草や虫捕りの作業が間に合わず、毎年、失敗しています。

人手が必要な仕事には、「人海戦術」で臨みたいです。例えば、地元のシルバー派遣センターのシルバーの皆さんに手伝いをお願いするのも、おもしろい案だと思います。

何人分もの仕事をこなしてくれる農業機械も、心強い「人手」です。去年は新たに「芋掘り機」を入手したので、ジャガイモの収穫が楽になると思います。

今年の目標:もし手元にお金があれば、「人件費」、または、「機械購入費」に費やすこと。

だいたい農産物販売の年収が300万円くらいになれば、これらにお金を費やす余裕も生まれてくると思います。

また、小林農場のように無農薬栽培などの環境保全型の農業を営んでいると、国から補助金をいただけることがあります。もし小林農場も補助金をいただくことができれば、どんどん人件費や機械購入費に費やしてゆきたいと思います。

・不耕起栽培

現在の農業では、トラクターで田畑を耕してから農産物を栽培するやり方が一般的です。

トラクターで耕せば作業効率が上がるのですが、土は風化しやすくなり、土の中の生態系も混乱します。最近の研究では、土を耕すという行為によって、土は疲弊しやすくなると言われています。

トラクターなどの農業機械を動かすには石油が必要ですが、遠い国から輸入される石油に依存した栽培技術では、いつまでたっても真の自給自足を実現することができないでしょう。

そこで最近は、土を耕さないで作物を育てる「不耕起栽培」がにわかに脚光を浴び始めてきました。私が知っている限りでは、不耕起栽培が最も自然界と調和した栽培方法だと思います。いずれは小林農場でも取り入れてゆくことができればよいと思っています。

不耕起栽培では、土の地力を維持することができても、その地力をもっと上げることは難しいと言われています。地力がない土で不耕起栽培を始めると、失敗します。まずは堆肥を散布したりして地力をしっかりとつけること。このように、不耕起栽培を始めるまでには、長い年月の準備が必要なようです。

トラクターで耕すやり方と比べて、不耕起栽培は手間がかかり、生産量を増やすことは難しいと言われています。だから不耕起栽培で生計を成り立たすことができている農家の数はとても少ないです。

しかし、その数はけっしてゼロではなく、全く不可能な話でもなさそうです。これから不耕起栽培の技術が研究されて、少しずつその技術が確立されてゆくと思います。

もし不耕起栽培がしっかりと確立されて土が自ずと豊かさを保つようになれば、「無農薬栽培」はもちろん、あまり肥料を施さなくても作物が育つようになるので「減肥料栽培」も可能になるようです。さらに石油が必要でなくなるので「減石油栽培」も実現され、もっと言えば、石油に費やすお金も必要なくなるので「減金栽培」も可能になります。

私が「下畑」と呼んでいる小林農場の一枚の畑は、この畑を私に譲ってくださった先代の農家の方が30年ほどかけて堆肥を入れ続けて土作りをされてきました。この土は、出来上がっています。このような土なら、不耕起栽培を始められるかもしれません。

今年の目標:不耕起栽培の試験の準備を始める。

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