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2017年1月 2日 (月)

酉年元旦 一年の計 その1

年も明けて、複数の方々から年賀状をいただいております。小林家は今年は喪服中なので年賀状でのあいさつを控えさせていただいておりますが、このブログ上にて、新年のごあいさつを申し上げたいと思います。

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小林農場が目指す農業は「持続可能な農業」。まずは農家が農業で生計を成り立たせてゆくことが肝心です。

私の机上の計算では、私が農家として長期間、安定して生計を成り立たせてゆくには、300万円の年収が必要だと思います。現在の小林農場の年収は200万円くらいですが、今年の暮れまでには「年収300万円」を達成できる状況にしたいと思います。

その目標数値を達成するための道筋を考えてみたいと思います。

・野菜セット

小林農場の経営の柱が、野菜セットの販売です。

去年の後半に、新たに野菜セットを定期購入してくださる方々が増えて、今の出荷数をこの先も維持できれば、野菜セットで年間約180万円(送料を含まない)の収入が得られるでしょう。

今年の目標:今年の暮れまでに野菜セットで年間200万円の収入を得られる状態にする。

十分に実現可能な数値目標だと思います。

毎回、野菜セットを皆さんのお宅に配送し終えた後は、住宅地に立ち寄って、野菜セットの宣伝チラシを1軒1軒のお宅の郵便受けに配るようにしてきました。

だいたいチラシを500枚配れば、1軒の方よりお試しセットのご注文をいただけます。しっかりとした内容のお試しセットをお届けすれば、野菜セットを定期購入してくだるようになります。

さらに毎回、しっかりとした内容の野菜セットをお届けし続けることができれば、口コミで野菜セットをご家族やお友達に広めてくださいます。

このようにして少しづつ、野菜セットを定期購入してくださる方々が増えていってくれました。

・直売所

直売所には多くの人が集まり、農家としては農産物を販売しやすい売り場でもあります。

今年の目標:直売所への販売で年間50万円の収入を得る。

去年は直売所で46万円の収入があったので、この目標も十分に実現可能な数字です。

今では、どこの直売所にどの野菜をどれだけの量を出荷すれば売れ残らずに売り切れるのか、だいたい頭の中で把握できています。

・学校給食

地元の学校給食の食材としてジャガイモの需要が高く、たくさんの量を出荷させてくださいます。人参と玉ねぎも、比較的に給食用食材として出荷しやすい品目です。

今年の目標:学校給食用食材としてジャガイモなどを出荷して、年間15万円の収入を得る。

去年はジャガイモ掘り取り機などを入手することができて、ジャガイモを大量生産できる環境が整いつつあります。ジャガイモは学校給食だけではなく、野菜セットでも直売所でもたくさん出荷できます。

・個人の方々が経営している食品関連のお店

個人の方々が経営している食品店や飲食店にも、野菜のご注文をいただきながらお付き合いをさせていただいております。

今年の目標:食品関連のお店への出荷で年収間25万円の収入を得る。

これらの出荷先からは、ご注文をいただける時もあればご注文をいただけない時もあり、なかなか年収を予測するのは難しいのですが、がんばって25万円の収入を得れるようにしたいと思います。ちなみに去年の実際の年収は27万円でしたが、今年は控えめな数値目標にしてみました。

以上の数値目標を全部合計すると・・・

  野菜セット    200万円

  直売所       50万円

  学校給食      15万円

  食品関連のお店 25万円

  その他       10万円

これらを合計すると、年収300万円となります。

以上の中でやはり、最も伸びしろがあって確実に販路を拡大しやすいのは、野菜セットだと思います。宣伝チラシを配る手間を惜しまなければ、確実に定期購入をしてくださる方々を増やしてゆくことができます。がんばれば年収220万円くらいにまで増やせるのではないでしょうか。

とりあえず年収300万円あれば、農業で生活できると思います。欲張ってもっとたくさんの収入を得ようとしてもっと大量に作物を生産しようとすれば、除草剤や化学肥料や農薬などを使用しなくてはいけなくなるかもしれません。

年収は300万円以下ではいけませんが、300万円以上になってもいけないと、私は考えています。

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日本の農家の人口が減り続けています。新規に就農する人が増えてゆくことが期待されます。

豊かな自然の中で農業をして暮らしてゆきたいと考えている人は、実は多いのではないかと思います。でも「農業では生計が成り立たない」と思って新規就農をためらう人も多いと思います。

だから、現在、すでに新規就農している者たちが、「いいや、農業でも十分に生計を成り立たせてゆくことができる」ということを自ら証明してゆくことができれば、後に続く人は増えてゆくと思います。

お金の不安さえ解消できれば、農業ほど楽しい職業はないと、私は思っています。

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