平成29年1月23日、24日の野菜セット(ほうれん草の収穫方法について)
今回の野菜セットの内容です。
ジャガイモ、人参、大根、カブ、紫首カブ、里芋、カボチャ、白菜、ほうれん草、小松菜、みぶ菜、京菜
寒さが厳しくなってきて、露地の葉物野菜も、枯れ葉が目立つようになってきました。葉物野菜を収穫した後、それらの枯れ葉を取り除いてから商品として出荷します。
今回収穫した京菜は、いつもより丁寧に見渡して枯れ葉を取り除き、見栄えを整えてみました。前回は水菜を野菜セットに入れてみましたが、水菜は特に枯れ葉が目立って出荷するのに手間がかかったので、今回は水菜の代わりにみぶ菜を入れてみました。
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冬の葉物野菜の中でダントツに親しまれているのがほうれん草です。寒さにものすごく強く、ほとんど虫害を受けることなく、他の葉物野菜と比べると出荷作業が楽なありがたい葉物です。
ほうれん草は冬になって日が短くなると、できるだけ日の光を体いっぱいに浴びようとして、葉を地面に張り付くようにして横に広がる習性があります。葉は座布団のような姿になります。
これが本来の冬のほうれん草の姿なのかもしれませんが、座布団の形になってしまうと、生産者としては束ねたり袋に入れたりしにくくなって出荷作業に手間がかかり、消費者としても料理しにくいと思います。
小林農場のほうれん草畑ではでは、できるだけほうれん草とほうれん草の間隔を密に保ち、葉を横に広げるようにするのではなく、縦に伸びるように育てています。
現在の小林農場のほうれん草の姿。葉は縦に伸びています。作物と作物の間隔を調整することにより、自分の望むような姿に生育させます。
あまりに間隔が狭すぎてもほうれん草は小さなまま大きく育たないので、まだほうれん草がそんなに大きくないうちに少しだけ間引いて間隔を広げています。間引かれたほうれん草は捨てずに、直売所などに出荷しています。
「大きくなったほうれん草から間引いていけば、まだ小さかったほうれん草がそのうち大きくなって後から収穫されてゆく」というのが「間引き出荷」の基本的な考え方です。うまくできれば、長い間、ほうれん草の出荷を楽しむことができます。
しかし、よく観察していると、大きくなるのが遅いほうれん草は、いつまで経っても小さなままでなかなか大きくならない傾向があるようです。先に大きなほうれん草ばかりを間引いてしまうと、後には小さなほうれん草しか収穫できなくなることが多いです。
3月が終わる頃までほうれん草を皆さんが受け取りやすい形にして出荷し続けたいと思っています。なので、どこの畑のほうれん草からどのようなやり方で収穫してゆくのか、いろいろとかけひきしています。
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