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2016年12月 1日 (木)

食べ物を大切にいただくということ  平成28年9月22日

食べ物を大切にいただくということ  平成28年9月22日

涼風の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  人参の芽は、発芽してから最初の頃は、葉と葉が触れ合うくらいに込み入っているほうが順調に生育します。それから、一つ一つの根を十分に肥大させていくために、葉が茂っている部分を間引いて、風通しを良くしてゆきます。間引かれた人参の葉は、そのまま畑に捨ててしまわずに持ち帰れば、スープの香り付けやかき揚げの食材などに利用できます。

大根も根だけではなく葉の部分もおいしく食べられるので、小林農場では葉を切り捨てずにそのまま大根を出荷することが多いです。「一物全体食」といって、葉も根も、収穫されたもの全部食べきることは、栄養がバランス良く摂れて健康に良い食べ方とされています。人参や大根などの根菜類は外皮の周辺にも栄養がたくさん含まれているので、私は外皮を切り除くことはせず、そのままいっしょに料理しています。

改めて私たちの食生活を見直してみると、せっかくおいしく食べられるのに捨ててしまっている部分もあると思います。もったいないです。

収穫した作物の中には見た目が悪くて出荷しにくい野菜もあります。農家はできるだけそれらの野菜を捨てずに、自分たちの食事の食材にまわして使い切るように心がけています。ただ、夏野菜などの収穫最盛期の頃は毎日、食べきれないほど収穫されることもあります。ある農家が、数日前に収穫された古い収穫物を大事に保持していたら、せっかく収穫したばかりの新鮮な収穫物を食べきれなくなってしまったとおっしゃっていました。食べきれない古物は捨てないと、新鮮な収穫物を無駄にしてしまって、逆にもったいないです。

人参や大根とは違い、ゴボウの場合はどうしても外皮は食感が悪いので、たわしでこすって外皮を少し落としてから料理します。ジャガイモは、収穫されたばかりの頃は外皮も薄くて食べやすいですが、収穫後、長期間貯蔵していると外皮は固くなるので、長く貯蔵しているジャガイモを料理する時は皮を切り除いています。

小林農場の人参畑でも人参の葉がずいぶん大きくなってきて、茎の部分は筋っぽくなって食感は固くなってきました。今まで人参の葉を少しずつ収穫して出荷してきましたが、これ以上長く葉が込み合っている状態のままにしていると人参のその後の生育にも良くありませんので、間もなくいっせいに間引きたいと思います。一度にたくさん間引かれた葉は出荷しきれないだろうから畑に捨てなくてはいけませんが。

  畑で野菜を収穫して出荷する時、または、台所で野菜を料理するときに、野菜全体を無駄なく食べきるよう努めながら、同時に、よりおいしく食べられるようにおいしくない部分を除くようにも努めています。できるだけ無駄に捨てたりせず、なおかつおいしく食べられるようにするにはどうすればよいのか。日々、そんなことを考えながら食材と向き合うことが、食べ物を大切にいただくということなのだと思います。

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