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2016年10月 2日 (日)

作付け計画というパズル  平成28年7月28日

作付け計画というパズル 平成28年7月28日

ようやく関東地方にも梅雨明けが宣言されました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  大豆、冬人参、秋サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリー・・・。すでに秋作の作物の種まきが開始されています。これより春作の作物が収穫時期を終えて畑から姿を消した跡に秋作の作物が作付けされてゆき、畑の風景は再び一変することでしょう。

  小林農場では、年間50種類ほどの作物を栽培しています。どの作物をどこの畑でいつまで栽培して、その後にその畑でどの作物を育てるのか。それは行き当たりばったりで決めているのではなく、春作や秋作が始まる前に作付け計画を作っています。自分が育てている作物の栽培期間を全て頭に入れて、入れ替わってゆく作物の栽培期間が重ならないように作付けしてゆきます。

  一般的に、同じ種類の作物を連続して同じ畑で育てると、「連作障害」と呼ばれる障害が発生して、作物がまともに育たなくなる場合があります。例えば、ジャガイモとナスは見た目が全く違う作物ですが、どちらも「ナス科」に属する同じ種類で、ジャガイモを栽培した後すぐに同じ畑でナスを栽培すると、連作障害を起こす危険性があります。同じ畑の中では、できるだけ違う種類の作物を連続して栽培できるように計画してゆきます。

  キャベツのように肥料をたくさん必要とする作物もあれば、サツマイモのように肥料がありすぎるとうまく育たない作物もあるし、大根のように土が柔らかくなくてはうまく育たない作物もあるし、サニーレタスのようにあまり土の選り好みをせずに育つ作物もあります。また、同じ畑でも、畑の手前と奥、右と左でずいぶん土の性質が違い、肥沃な土もあれば、やせた土もあり、ゴロゴロとした土もあればサラサラとした土もあります。性格の違う作物を性質の違う土質へ、それぞれ適所へ配置していけるように計画してゆきます。

  冬の間に畑に堆肥を散布しておきたいので、その畑は冬の間は作物のない空いた状態にします。代わりに作物を栽培している畑も、順番に堆肥を散布してゆけるように、いずれは栽培を休ませる期間を作れるように計画してゆきます。

  この秋作の作付けが、自ずと次の年の春作の作付けに連動してゆくので、今年の作付け計画をする際は、次の年の作付けも見据えながら、計画してゆきます。

  以上に述べた決まり事を頭に入れながら、さあ、作付け計画、開始。簡単な畑の地図を紙に何枚か描き、その地図上に現在作付けされている作物やこれから作付けされてゆく作物を書き出してゆき、新たに作付けされる作物が落ち着いてくれる位置を探し当てます。

それはまるで、縦軸と横軸に適切な文字を探して当てはめてゆくクロスゲームのようなパズルを解いてゆく作業で、ゲーム感覚で楽しめたりもします。自分の管理しているそれぞれの畑の性格やそれぞれの作物の性格を把握していなくては、このゲームは楽しめません。畑や作物と付き合っている時間が長くなればなるほど、それらのことがつかめてゆけます。一つの場所に腰を下ろして、長い年月をかけてそこに根を張って暮らしてゆくことの大切さを、作付け計画が教えてくれます。

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