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2016年10月27日 (木)

一様ならぬ中身  平成28年8月18日

一様ならぬ中身  平成28年8月18日

晩夏の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  畑で育てている作物はたいてい、一つだけの品種に頼らず、いろんな品種を栽培しています。品種によって個性が違うため、異常気象が発生した時に、ある品種は枯れてしまってもある品種は生き残り、全滅を避けることができます。品種によって収穫時期が違うので、いろんな品種を栽培していれば、より長くその作物を収穫し続けることができます。

  サヤインゲンは、綿棒で伸ばしたような平たい形の平サヤと、ドジョウのように丸い丸サヤの2種類の品種を栽培しています。まず収穫時期を迎えるのは、生育がとても速い平サヤです。平サヤの勢いが衰える頃には丸サヤの収穫が最盛期を迎えます。

この夏は、一度勢いを失った平サヤがまた復活して、ちょうど丸サヤが勢いを失った頃にたくさん実を実らせてくれました。その後、丸サヤも復活して、平サヤが再び勢いなくした頃に実を実らせました。平サヤと丸サヤ、お互いに穴を埋め合わせてゆく見事な名コンビだと思いました。おかげで、サヤインゲンの収穫を長く楽しめました。

今、みなさんにお届けしているキュウリの品種は「霜月青長」と「ステータス夏」です。数年前、初めて「霜月青長」を栽培してみたら味が良くて収量も悪くなく、私はこの品種を気に入って、自分で実から種を採ってみました。今、皆さんにお届けしている「霜月青長」は、自分で採った種から育てたもので、私の思い入れの強い品種でもあります。

これらの品種を並べて見比べてみると、「ステータス夏」は照りのある緑色できれいに染まり、「霜月青長」は色白なのが特徴です。食べ比べてみると、「ステータス夏」は皮に歯応えを感じますが、「霜月青長」は歯ざわりが柔らかいように感じます。違いは微妙ですが、これらの品種を見分けることができると、もっと食べるのが楽しくなるかもしれません。

  今お届けしているミニトマトも、いろんな種類が混ざっています。普通の大きさのミニトマトといっしょに、ひときわ小さなミニトマトも袋の中に詰めていますが、実はこれは「マイクロトマト」と呼ばれる野菜で、ミニトマトとはまた別の作物です。マイクロトマトの食味はミニトマトと比べて、程好い酸味があるように思います。出荷作業上の都合により、ミニトマトとマイクロトマトを分けずにいっしょに混ぜてお届けしていますが、同じ袋に詰められた小さなトマトの、一様ではない多彩な姿や味わいをお楽しみください。

  また、栽培方法によっても、野菜の姿が変わります。今までのキュウリは支柱にツルを昇らせて栽培し、実は上空にぶらさがりながら実っていました。今後は台風の季節を迎えるため、強風にあおられてしまわないように、キュウリのツルを地に這わせて栽培します。スラリと細長く伸びた今までのキュウリとは違い、地に腰を下ろしながら実る秋のキュウリは、ずんぐりとした短形に変わってゆきます。

以上のようなさまざまな理由で、皆さんにお届けしている野菜は、同じ野菜であっても、一様ではありません。どうして同じ野菜なのに姿も味も違うのか疑問をお持ちになったら、どうぞ私にご質問ください。  

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